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ウォルター・ヒル監督の『ザ・ドライバー』を国内盤DVD(是空)で観た感想。

78年のアメリカ映画だが、メルヴィル『サムライ』からの影響を受けた作品とのことだったので、以前から興味のある映画だった。
なるほど、映画冒頭から『サムライ』そっくりの展開(笑)。
ここまで似ていると微笑ましくなる。
ただし、似ているのは最初の15分程度。
実際のところ、これは刑事モノ、カー・アクションモノとしてかなりの出来栄えであり、フィルム・ノワールの傑作に入れてもおかしくない作品である。

なんといっても、ライアン・オニール演じる”ドライバー”の存在感、キャラクターが、ポーカーフェイスを通しながらも、どことなく人間味を感じさせて魅力的である。
ライアン・オニールの映画はあまり観ていないが、イメージ的にここまでノワール系の映画にはまるとは正直意外だった。

次にイザベル・アジャーニ
彼女がアメリカ映画に出ているのを観るのはもしかしたら初めてかもしれない。
謎のクール・ビューティー系の存在感がこの手のストーリーにピタリとはまっている。
やはり無表情を通す役柄だが、かえって美貌が引立つ。
刑事役のブルース・ダーンのどこかコミカルなキャラクターも、部下の刑事たちの反応も含めて実に映画的で面白い。

全体としてハードボイルドな雰囲気が魅力的であり、カー・アクションはCGなどない時代だけあってかなりの迫力。
ただし、ラストの意味が私は最初よく分からなかった。
その前からじっくりと観直してようやく意味が分かった(たぶん)。

HDリマスターを謳っているDVD(是空)が安かったこともあって買ったのだが、画質が良くない。
近年出たブルーレイの方は画質の評判が良いようなので、そちらの方を買った方が良かったようだ。

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ジャン=ピエール・メルヴィル特集が岡山市シネマ・クレールにて4月21日~27日に上映されます。
シネマ・クレールのHP

メルヴィル特集の地方巡演、今度は岡山です。
上映時間は11:35~14:20~の2回で、やはり一週間の限定上映となります。
詳しい上映日程は右画像をご覧下さい。
小津安二郎監督の『浮草』の4Kデジタル復元版Blu-rayが6月29日に角川から発売されます。

近年小津監督作品が次々とデジタル修復されBlu-ray化されていますが、いよいよ『浮草』のBlu-rayが登場です。
個人的に小津映画はとても好きなのですが、中でも一番好きな作品が『浮草』なのです。
これまで何度も観返していますが、その度に感動します。

他の作品のデジタル修復、Blu-ray化には監督が所属していた松竹が絡んでいましたので、大映製作の『浮草』のBlu-ray化が遅くなるのは致し方ないかと思っておりましたが、それだけに今回の発売は嬉しいですね。

シルヴィ・バルタンが”最後の”来日公演を行うそうです。(日本公演のオフィシャルサイト

2018年5月31日(木)大阪・NHK大阪ホール 開場 18:00 / 開演19:00(予定)
2018年6月1日(金)東京・Bunkamuraオーチャードホール 開場 18:00 / 開演19:00(予定)
スペシャル・ゲスト:八代亜紀

数年おきに来日している印象のある彼女ですが、これまで一度も生の彼女の歌を聴いたことがありません。
今回は”最後の来日公演”と銘打っておりますが、ご本人のコメントには”最後の来日”という言葉はありませんね。
アズナブールの例もありますので、”最後”が繰り返される可能性も否定できないのでは…。
八代亜紀さんのゲストというのも正直ちょっと謎ですね。
もちろん、状況が許せば是非行ってみたいですが。

小津安二郎監督の『秋刀魚の味』を国内盤DVDで観た感想。

小津監督の遺作だが、衰えとか死の気配とかは全く感じられない。
この映画を観ながら別の小津作品に似ているなと思ったが、『晩春』のリメイクということらしい。
『晩春』はしばらく観直していないが、こちらの方がユーモアという点では秀でているか。

加東大介杉村春子の使い方など勿体無いくらいの豪華キャストだが、中でも笠智衆中村伸郎北竜二による3人の会話シーンが無類の面白さである。
佐田啓二の妻役の岡田茉莉子のキャラクターも時代を先取りしていて驚かされる。
娘役の岩下志麻の凛とした存在感も素晴らしい。

ホレス・シルヴァー・クインテットヴィレッジ・ゲイトにおけるライヴ盤『ドゥーイン・ザ・シング/Doin the Thing』(61年)。

久々に聴き直したら、あまりのカッコ良さに驚愕。
かれこれもう10回ぐらい繰り返し聴いている。
全曲シルヴァーのオリジナルだが、なにしろ曲がいい。
それも全曲良いのだ。
他のアルバムを聴いていても思うことだが、ホレス・シルヴァーはピアニストとしてだけでなく、コンポーザーとしてもジャズ界屈指の人物だったと思う。

レギュラー・メンバーによるクインテットの演奏だけあって、アンサンブルに優れ、個々のソロも聴いていて実に気持ちいい。
とりわけタイトルトラックでもある2曲目『ドゥーイン・ザ・シング』はベストトラックで、ブルー・ミッチェルのトランペット・ソロが聞き物。
3曲目『キス・ミー・ライト』もいかにもこの時代のブルーノートらしいトラックで、シルヴァーのピアノ・ソロが素晴らしい。
全体的に、ジュニア・クックのテナーも重過ぎず軽過ぎずのバランスの良い音色で、ジーン・テイラーによる粒の立ったベースの音色もいい。

CDは国内盤に比べ輸入盤の方が2曲多く収録されているのでお奨め。

5月4日~6日に池袋・新文芸坐においてメルヴィル特集が上映されます。
魅惑のシネマ・クラシックスVol.28』という企画の一環として上映されるようです。
新文芸坐のツイッターに情報が出ています

いつか新文芸坐でもメルヴィルが上映されるのではないかと思っておりましたが、やっと来ましたね。
現段階では『海の沈黙/ある道化師の二十四時間』、『賭博師ボブ』、『いぬ』、『影の軍隊』、『仁義』が5月4日、5日上映、『モラン神父』のみ6日上映という予定だけ分かっています。
また詳細が分かり次第お知らせする予定です。
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テンプレ作った人:おみそ
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プロフィール
HN:
マサヤ
性別:
男性
趣味:
フランス映画、ジャズ
自己紹介:
フランスの映画監督ジャン=ピエール・メルヴィル監督作品のファンサイト附属のブログです。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
リンク、コメント、TB等はご自由にどうぞ。
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