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ルネ・クレール監督の『巴里祭』を国内盤DVD(紀伊国屋書店)で観た感想。

以前もこの映画について簡単な感想を書いている。(リンク

冒頭のパリの街並みのシーンからして雰囲気抜群。
セットらしいが、いかにもそれらしい風情が感じられるのがいい。
個人的には『巴里の屋根の下』のヒロインだったポーラ・イレリが、ここではファム・ファタール風の悪女を演じているのが興味深い。
ある意味、『巴里の屋根の下』以上に本領発揮といった感じか。
ヒロインのアナベラは、それに比べると色気といい官能性といい子供っぽく見えてしまうが、だからこそ彼女ならではの魅力を発揮していると言えるだろう。

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ジャック・タチ監督の『ぼくの伯父さん』を国内盤ブルーレイ(日本コロムビア)で観た感想。

もしかしたらこのブログでジャック・タチの映画を取り上げるのは初めてかもしれない。
私自身は、数年前に出たブルーレイボックスはもちろん、それ以前に出ていたDVDボックスも持っているほどタチの映画は昔から好きなので、これは自分でも意外である。

ただ、ここ10年ほどタチの映画から離れていたことは確かであり、例のブルーレイボックスも買ったまま一枚も観ていないという勿体無さ。
最近になってタチの映画をまた観たいという欲求が強くなってきたところなので、少しずつ観直していこうと思っているところ。

昨今タチの映画といえば、文明批評的側面をことさら強調した論評を多く目にする。
確かにそういった要素はあると思うが、その側面を強調した観方は私はあまり取りたくない。
全編に散りばめられたギャグを素直に味わいつつ、あくまでのほほんとしたコメディ映画として観たいというのが今の気分。

今回観たのは『ぼくの伯父さん』。
言うまでも無くタチの代表作であり個人的にも好きな作品なのだが、『ぼくの伯父さんの休暇』『プレイタイム』『トラフィック』に比べると、意外にも『ぼくの伯父さん』を観る機会はこれまでもそう多くなかった。
今回ブルーレイボックスの中からこれを第一に観たのは、内容をかなり忘れているので、観直して内容を確認したいという思いも強かったため。

実際見た感想としては、昔観た時とそう大きな変化はなかった。
もちろん面白かったし、私自身、本当にユロ氏が好きなのだな、と改めて実感。

ブルーレイはさすがに画質が優れており(以前出ていたDVDも画質は良かったが)、音楽が大きな要素を占める作品だけに、音の良さも印象的だった。

HPのBBSに寄せられた情報です。

7月1日~14日にかけて、東京・渋谷『Bunkamura ル・シネマ』にて『俳優生活60周年記念特集上映 アラン・ドロンに魅せられて』という特集上映が行われます。
リンク

上映作品は『冒険者たち』『山猫』『スワンの恋』『地下室のメロディー』『太陽が知っている』『リスボン特急』。

スワンの恋』と『太陽が知っている』がスクリーンで上映されるのも珍しいですが、メルヴィル・ファンとしては、なんといっても『リスボン特急』の上映に注目!
スクリーンで観られる機会は極めて少ない作品だけに、大変貴重な機会になりそうです。

先ごろ俳優活動の引退を表明されたアラン・ドロン氏ですが、日本とのかかわりが大変深かった人だけに、今後このような催しが増えてくることを期待しています。

ルネ・クレール監督の『巴里の屋根の下』を国内盤DVD(紀伊国屋書店)で観た感想。

ルネ・クレールのトーキー第一作
久々に再見したが、いかにも良き時代のフランス映画といった風情のある映画である。
サイレント期から活動しているルネ・クレールらしく、サイレント映画の手法がまだ色濃く残っているが、今観るとそれが絶妙な味わいを作品にもたらしている。

ヒロインのポーラ・イルリの、どこかルイーズ・ブルックスを思わせるような眼力と容姿、色気が魅力的。
30年代のフランス映画に無くてはならない存在であるガストン・モドが敵役を見事に演じている。

この映画は廉価DVDでも多く出ているが、できることなら是非紀伊国屋盤DVDで観て欲しい。
クライテリオン盤マスターを使用しているとのことで、1930年の映画とは思えないほど画質が鮮明である。

リシャール・ポテイエ監督の『署名ピクピュス』を国内盤DVD(『フィルムノワール ベストコレクションDVD-BOX フランス映画編Vol.1』)で観た感想。

1943年の映画で、ジョルジュ・シムノン原作の『メグレと謎のピクピュス』を映画化したもの。
メグレ警部をルネ・クレール監督『巴里の屋根の下』他で有名なアルベール・プレジャンが演じていることが大きな特色となっている。

メグレ警部といえば、映画ファンにはどうしてもジャン・ギャバンのイメージが大きいわけだが、この映画を観る限り、アルベール・プレジャンはさすがに名優というべきで、違和感をほとんど感じさせない。
さすがにギャバンのような重厚なイメージこそないが、かえってシャープで洒脱なイメージが加味され、こういったメグレも十分ありだ。

映画自体もテンポが良く面白い
かなりうさんくさい登場人物が次々現れるので、ストーリーについていくのが少々大変だが、推理小説を読み進んでいくような面白さがあり、殺人事件の犯人が誰なのか最後まで興味が尽きない。

DVDの画質はお世辞にも良いとは言えないが、ブロードウェイから出ているDVDシリーズのものとしては年代相応か。

6月3日から23日まで角川シネマ有楽町にてエリック・ロメール監督の特集上映『ロメールと女たち 四季篇』が開催されます。(リンク

四季の物語』4作を中心に、初期のモノクロ作品から80年代の作品に至るまで18作品が上映されます。
昨年も同時期に同じ会場でロメールの特集上映がありましたが、その時は8作品の上映でした。
今回、倍以上の数の作品が上映されるのは昨年の特集上映がよほど好評だったからでしょう。

以前も書いたかもしれませんが、『四季の物語』4作では、個人的に『恋の秋』『夏物語』『冬物語』『春のソナタ』の順番で好きです。

初期の『獅子座』『モンソーのパン屋の女の子』『シュザンヌの生き方』が上映されるのも大変貴重です。
個人的にロメールの最高傑作と信じる『モード家の一夜』ともども、この3作ではいかにもヌーヴェル・ヴァーグの作家らしいロメールの特質が味わえます。
ジュリアン・デュヴィヴィエ監督の『舞踏会の手帖』を国内盤ブルーレイIVC)で観た感想。

本当に久しぶりにこの映画を観た。
前回は確かIVCの旧盤DVD。
画質はお世辞にも良いとは言えなかった。
そのせいだろうか、作品も、他のデュヴィヴィエの名作に比べるとワンランク落ちるように感じられた。
それは、ヒロインのマリー・ベルにさほど魅力を感じなかったのも理由の一つかもしれないし、130分という長さに、どことなく散漫な印象を持ったのも理由の一つかもしれない。

今回ブルーレイでこの映画を観直したわけだが、まず作品の評価を一変せねばならない。
これは他のデュヴィヴィエの傑作にワンランク劣るどころか、もしかしたら凌駕するかもしれないほどの傑作である
オムニバス形式で語られている映画だが、時に暖かく、時に残酷なエピソードは驚くほど意外性に満ち、一つ一つがとにかく深い。
前回観た時は、恥ずかしながらここまで深い内容だとは気づかなかった。
これらのエピソードを流れるような語り口でまとめていくデュヴィヴィエの職人芸は全くもって素晴らしい。

そして、戦前のフランス映画を代表する俳優陣が皆上手い。
私もほとんど知らない俳優も何人か出ているが、とにかく一人ひとりの俳優たちが舌を巻くほど上手く、一つとしてつまらないエピソードがない。

ブルーレイの画質も最高で、私のようにこれまでひどい画質のDVDでこの映画を観ていた方にこそブルーレイでの鑑賞を薦めたい。

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趣味:
フランス映画、ジャズ
自己紹介:
フランスの映画監督ジャン=ピエール・メルヴィル監督作品のファンサイト附属のブログです。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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