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ニコラス・レイ監督の『夜の人々』のブルーレイが4月29日に発売されます。

言うまでもなくニコラス・レイ監督の長編処女作にして大傑作。(以前書いたレビュー
発売元は例によってIVCですが、HDマスター使用とのことで画質がどうなっているか注目されるところです。

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ニコラス・レイ監督の『ビガー・ザン・ライフ』を国内盤DVD(紀伊国屋レーベル)で観た感想。 

BIGGER THAN LIFE』(56年)
監督:ニコラス・レイ
脚本:シリル・ヒューム、リチャード・メイボーム
撮影:ジョセフ・マクドナルド
音楽:デヴィッド・ラクシン
出演:ジェームズ・メイソン、バーバラ・ラッシュ、ウォルター・マッソー、ロバート・サイモン、ローランド・ウィンタース、クリストファー・オルセン

 
初見。
テレビ放送された際は『黒の報酬』という邦題だったらしいが、映画本編を見ると、このタイトルはピンとこない。

それにしても、この作品はとんでもない傑作だ。
病気で体調を崩した男が、医療薬の過剰摂取によって精神のバランスを崩してしまう話で、言葉にすると面白くもなんともないが、ニコラス・レイ監督の並外れた演出力によって恐ろしいくらいの出来栄えの映画となっている。

パッと見、美しいカラー映画なので(特に前半)、一見ノワール的要素は薄いように感じられるが、観終わってみるとこれもフィルム・ノワールの傑作群に入れてよいのではないかと思ってしまう。
音楽の相乗効果も抜群。
ただ、公開時当たらなかったらしいが、それは分かる気がする。
製作も兼ねたジェームズ・メイソンが名演で、妻役のバーバラ・ラッシュも美しく魅力的。
友人役のウォルター・マッソーもいい。

ニコラス・レイ監督の『女の秘密』を国内盤DVD(ブロードウェイ)で観た感想。

A WOMAN'S SECRET』(49年)
監督:ニコラス・レイ
脚本:ハーマン・J・マンキーウィッツ
撮影:ジョージ・E・ディスカント
音楽:フレデリック・ホランダー
出演:モーリン・オハラ、メルヴィン・ダグラス、グロリア・グレアム、ビル・ウィリアムズ、ヴィクター・ジョリイ、ジェイ・C・フリッペン

 
初見。
準主役でグロリア・グレアムが出ているので大いに期待して見たが、これもフィルム・ノワールというよりはありがちなサスペンス映画というべきか。
ストーリー的に分かりにくいところもあってか、あまり集中して見れなかった。
一応主演はモーリン・オハラということになるのだろうが、あまり感情移入できない。
むしろ、存在感では素晴らしいダンディーっぷりを見せるメルヴィン・ダグラスの主演作というべきかもしれない。

ニコラス・レイ監督の『危険な場所で』を国内盤DVD(ブロードウェイ)で観た感想。

On Dangerous Ground』(51年)
監督:ニコラス・レイ
脚本:A・I・ベゼリデス、ニコラス・レイ
撮影:ジョージ・E・ディスカント
音楽:バーナード・ハーマン
出演:ロバート・ライアン、アイダ・ルピノ、ウォード・ボンド、エド・ベグリー、クレオ・ムーア、チャールズ・ケンパー

初見。
同じニコラス・レイ監督のフィルム・ノワール『孤独な場所で』(50年、ハンフリー・ボガート主演)と邦題が紛らわしい。(私だけ?)

これも50年代フィルム・ノワールの傑作として名高い作品であるが、正直、ストーリー的には今ひとつの印象。
ニューヨークが舞台となる前半はかなり良かったのだが、後半のロバート・ライアンの役柄の変化にどうもついてゆけない。
あと、以前『ハイ・シエラ』を観た時も感じたが、どうやら私はアイダ・ルピノが苦手のようだ。
こればかりは好き嫌いの問題なので仕方がない。

バーナード・ハーマンの音楽はさすがに印象的だが、少々大仰で、たまに映像から乖離するように感じられる。

ニコラス・レイ監督の『生まれながらの悪女』を国内盤DVD(ブロードウェイ)で観た感想。

BORN TO BE BAD』(50年)
監督:ニコラス・レイ
脚本:ジョージ・オッペンハイマー、ロバート・W・ソダーバーグ、エディス・R・ソマー
撮影:ニック・ムスラカ
音楽:フレデリック・ホランダー
出演:ジョーン・フォンテイン、ロバート・ライアン、ジョーン・レスリー、メル・ファーラー、ザカリー・スコット

初見。
基本的にはメロドラマで、RKOらしいフィルム・ノワールの範疇に収まる作品ではないが、脚本が良く、キャストがそれぞれ持ち味を発揮した、なかなか面白い映画だ。

“悪女”役を、見た目全然悪女っぽくないジョーン・フォンテイン(『レベッカ』『断崖』)が演じているのがこの映画のポイントなわけだが、ありがちな“悪女風”の女性よりも、こんな清楚なタイプの女性の方がよっぽど危険なのは世の男性陣ならよくご存知だろう。
相対するジョーン・レスリーも美しく魅力的。
男優では、デビュー間もないメル・ファーラーが画家役でなかなか良い味を出しているが、作家役のロバート・ライアンだけはどことなく収まりが悪い感もなくはない。

ニコラス・レイ監督の『夜の人々』を国内盤DVD(ジュネス企画)で観た感想。

THEY LIVE BY NIGHT』(48年)
監督:ニコラス・レイ 
脚本:チャールズ・シュニー 
撮影:ジョージ・E・ディスカント 
音楽:リー・ハーライン 
出演:ファーリー・グレンジャー、キャシー・オドネル、ハワード・ダ・シルヴァ、ジェイ・C・フリッペン、ウィル・ライト、イアン・ウルフ

初見。
ニコラス・レイの監督処女作だが、世評通り大変な傑作である。
ボニー&クライドを題材とした映画の一つで、フィルム・ノワールの傑作として挙げられることも多い作品だが、基本的にこれはメロドラマであろう。
主演二人の繊細な演技、演出、カメラワーク等いずれも印象的で、実に濃厚にして美しい物語に仕上がっているのは監督処女作としてはすごい。
脇役陣の味のある演技と存在感もすばらしい。

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マサヤ
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趣味:
フランス映画、ジャズ
自己紹介:
フランスの映画監督ジャン=ピエール・メルヴィル監督作品のファンサイト附属のブログです。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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