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パリ旅行14日目。

最終日です。
この日は昼前にホテルをチェックアウト。
空港への貸切バスが16時に出るとのことなので、それまで4時間近く時間があったのですが、仕事場の後輩がオルセー美術館にまだ行っていないとのことなので、私もまた行くことに。
もともともう一度は行きたいと思っていたのでちょうど良かった。

そして、再び行ってみて、やはり来て良かったと感じました。
いつもイヤホン解説は利用しないのですが、今度は利用してみたところ、これがなかなか面白かった。
主だった作品にしかイヤホン解説のサービスはありませんが、それでも一つ一つ聴いていたらかなりの時間です。
もちろん内容も興味深く、普段利用しないこのサービスも、たまにはいいかなと思いましたね。

16時に貸切バスでパリを後にし、20時の飛行機で日本へと発ちました。
正味14日間のパリ旅行が無事終わりました。
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パリ旅行13日目。

この日はオペラ座公演の千秋楽。
千秋楽は早めに楽屋入りしなければなりませんし、それまでに行きたい場所にもだいたい行ったので、この日は御土産関係の買い物に時間を費やしました。
シネマテークで14時半からカール・ドライヤー監督の『裁かるゝジャンヌ』をやっていたので、無理をすれば行けないこともなかったのですが、結局踏ん切りが付かず。
今思えばちょっと残念でした。
自分への御土産のつもりでもあったJ.M.WESTONの靴も残念ながらサイズ切れ・・・。

仕事はなんとか無事終了。
いろいろ何かと感じることの多い公演でした。
パリ旅行12日目。

この日はエッフェル塔方面に足を延ばしてみました。
エッフェル塔へは一度足を運んでいますが、シャイヨー宮方面からは見ていなかったからです。
DSC01885.JPG
地下鉄トロカデロ駅で降りると、ちょうどシャイヨー宮のすぐそばに出られます。
地上に出ると目の前に広がるエッフェル塔!
よくこの方向から見るエッフェル塔が一番美しいというようなことが言われるようですが、それも頷ける素晴らしさです。
個人的に最もエッフェル塔が美しく撮られていると感じている、ベルトルッチ監督の『暗殺の森』のワンシーンを思い起こさせる光景です。
天気が曇りだったことも幸いしました。

そこから徒歩ですぐのパッシー墓地へと足を運びました。
DSC01895.JPG
ここには私の敬愛する作曲家ドビュッシー、フォーレが眠っています。
比較的小さい墓地で、やはり著名人のお墓の場所を指し示す地図がありますので、すぐ見つけられるかと思っていたのですが、見つけるのにはちょっと苦労しました。
ドビュッシーはまだすぐ見つかった方ですが、フォーレがなかなか見つからない・・・。
諦めて帰ろうとしたところでようやく見つかりましたが、お二人とも大作曲家にしては質素な感じのお墓でした。

次はピカソ美術館に足を延ばすつもりだったのですが、比較的近場にモネの作品群が見られるというマルモッタン美術館があることが分かり、トロカデロから地下鉄9号線で二つ目のラ・ミュエット駅で降り、徒歩で10分程度歩きました。
DSC01902.JPGブーローニュの森に近い閑静な地区にマルモッタン美術館はありました。
http://www.marmottan.com/

場所のせいもあるかと思いますが、館内は混んでおらず、ゆったりと見られました。
地階はモネの息子が寄贈したというコレクションがあり、特に代表作の一つである『印象、日の出』などがほぼ独占状態で見られる喜びといったらありません。
マネのモデルとしても有名な女流画家ベルト・モリゾの多くの作品が見られるのも魅力的であり、印象派好きには見逃せない美術館と言えましょう。

というわけで、この日はあまり映画に関係する場所へは行きませんでした・・・。

パリ旅行11日目の続き。

『サムライ』の舞台と思われる鉄橋を後にした私は、地図を見る限りそこから一番近いと思われるメリ・ディヴリー駅から地下鉄7号線に乗りました。
次の目的地はシネマテーク・フランセーズのあるベルシー駅です。(途中で地下鉄5号線に乗り換え)

DSC01872.JPGシネマテーク・フランセーズはベルシー駅から徒歩で5分もかからない場所にあります。http://www.cinematheque.fr/
もちろん現在も4つの上映ホールで古今東西のさまざまな映画が公開されていますが、この日私はとりあえず映画博物館の常設展を見るつもりで行きました。
会場に入ると、左画像と同じ写真のドヌーヴが表紙の特製プログラムがたくさん置いてありましたが、これがまた素晴らしい出来のもので、今シーズンの上映作品、特集の解説が載っています。 
DSC01873.JPG
上映ホールでは、現在はカトリーヌ・ドヌーヴ、カメラマンのラウル・クタール、ソクーロフ監督等の特集をしているようで、毎日5本以上の映画が全く異なるメニューで上映されています。
しかも、同じ映画が何度も上映されるというのではなく、1本の映画は基本的にシーズン中一度きりしか上映されていないようです。
いかに膨大なラインアップかがお分かりいただけるでしょう。
ちなみに、メルヴィル作品では『リスボン特急』がドヌーヴ特集の一環として3月15日に上映されていたようですし、4月にはクラシック映画の一環として『仁義』が上映予定です。
たまたまこの夜、ラウル・クタール特集の一環としてフランソワ・トリュフォー監督の『突然炎のごとく』が上映予定でしたが、時間さえ合っていれば!

ところで、映画博物館ですが、2階と7階とに分かれており、主に映画の創成期に焦点をしぼった、ここでしか見られない貴重な資料が目白押しです。
例えば、ヒッチコック監督の『サイコ』の老婆のお面だとか(ラストのあの顔です)、フリッツ・ラング監督の『メトロポリス』のロボットだとか、チャップリンが『モダン・タイムス』で使った歯車だとか、『風と共に去りぬ』でヴィヴィアン・リーが着た衣装とかが目の前にあるのですから映画ファンはたまらないでしょう。
写真撮影は禁止でしたので、ここで紹介できないのが残念です。

メルヴィル自身がアンリ・ラングロワ時代のシネマテークに対してあまり快い感情は持っていなかったのはルイ・ノゲイラ著「サムライ」の序文にも明らかですが、とにかく、このような素晴らしい施設の存在するフランスという国は、映画発祥の地であると共にさすがに映画大国だな、という思いを強くしましたね。

この日は夜、シアター・マリニーへアラン・ドロン、ミレーユ・ダルク出演の舞台『マジソン郡の橋』を観に行きました。
DSC01876.JPGシアター・マリニーはシャンゼリゼ大通りの、地下鉄でいうとシャンゼリゼ・クレマンソー駅のそばにある比較的小じんまりとした劇場です。
(画像は終演後に撮ったものです)
今回の公演は2月に日本でチケットを取っていましたが、『マジソン郡の橋』という作品に対する興味よりも、とにかく“あの”アラン・ドロンが生で見られるということが大きかった。
もちろん、常に映画でしか見ていなかったドロンの生舞台という興味ももちろんありました。
あわよくばドロンに会えるのでは?とプレゼントも用意し、関係者にも接近を試みましたが、これはさすがに叶いませんでした。

肝心の舞台ですが、会場は満杯。
私の席は1階の前から10列目ぐらいで舞台向かって左寄り。
当然のことながら全てフランス語ですので、理解できない点が多かったのは致し方ないでしょう。
しかし、ドロン、ダルクお二人の熱演で、主人公二人の心理がよく伝わり、舞台が始まって20~30分もすると言葉の分からないことはさほど気にならなくなりました。
全体の構成もスッキリしており、舞台展開もスムーズでした。
初めて生で見たドロン氏は、前半の長髪(?)よりもラスト近くの短髪の方が若く見えましたね。
ラストは、こんなカッコイイ70台が他にいるか?と思いましたし。
声も思ったより高めでよく通り、演技も素晴らしかったです。
もちろん、ミレーユ・ダルクもとても良かった。
お二人とも、あの年齢で毎日のように2時間近い舞台をこなすのは並大抵の体力ではないでしょう。
感服しました。

パリ旅行11日目。
この日は休演日でしたので、映画関連の地を中心に廻りました。
ちなみに、昨日午後帰国しましたので、これは東京で書いています。
やはり日本のADSLの方が快適ですね(笑)。

DSC01841.JPGまずはオペラ座からも近い場所にあるシネドクという映画専門店。
地下鉄では8号線、9号線のグラン・ブルヴァール駅近くにあります。
ここには、本、ポスター、雑誌、生写真など映画に関するものがたくさん置いてあり、しかも古典フランス映画が多いのが特徴。
残念ながらメルヴィルに関連するものは少なかったのですが、写真等も監督別、俳優別に棚が分かれているので探しやすいです。
一応HPも貼っておきます。
http://www.cine-doc.fr/

次に行ったのは前回行って見つけられなかった『サムライ』の鉄橋の場所です。
あれからパリの地図を買い、ここでは?という場所があったので、是非とも確認しておきたかったのです。
DSC01842.JPGやはり地下鉄7号線に乗り、ポルト・ディヴリー駅で降り、地図に従って歩きます。
すると、駅のすぐそばにこんなお店を発見。
絶対、映画の関連で名前を付けていると思います(笑)。
残念ながらお休みだったので、お話は聞けませんでしたが・・・。



DSC01848.JPG鉄橋までは20分以上は歩いたでしょうか。
ようやく地図でそれらしき場所に着きました。

1枚目の写真はジェフが鉄橋へと向かう建物があると思われる方向からの写真であり、2枚目の写真はその反対側から写した写真で、映画で言えば金髪の依頼人が待っている方向かと思います。
ジェフが鉄橋に出るまでに入る建物と思われるものはなく、手前に見える白い建物も比較的新しいものでした。
DSC01866.JPG残念ながらそれぞれ入り口に鍵が掛かっていて、鉄橋に出ることは叶いませんでした。
実際、その場に立ってみると、ここかどうか分かりやすかったはずですので、その点がとても残念です。
写真には写っていませんが、負傷したジェフが代理人を追う階段も確認しましたが、映画のものとは異なっており、鉄橋も絶対それとは言い切れないと思います。
しかし、ポルト・ディヴリー駅から行ける鉄橋といったら、まずここしか考えられません。
確信は得られませんでしたが、ここである可能性はかなり高いと思います。

この日はこの後、映画の聖地シネマテーク・フランセーズへと向かい、夜にはアラン・ドロン、ミレーユ・ダルクの舞台『マジソン郡の橋』を観るためにシアター・マリニーへと行きました。
また追ってUPいたします。

パリ旅行10日目の続き。

『サムライ』メトロ紀行を終えた私はモンパルナスへと向かいました。
目的はモンパルナス墓地へと向かうことと、その近くにあるジャン・ムーラン記念館へと足を運ぶことです。
DSC01803.JPGモンパルナスへと着いた私は、モンパルナス・タワーを横目に見つつ、モンパルナス駅の先にあるジャン・ムーラン記念館をまず訪ねました。
ジャン・ムーランはレジスタンスの英雄として有名で、メルヴィルの『影の軍隊』のリュック・ジャルディは彼がモデルだと言われています。
恥ずかしながら、私はこれまでレジスタンス、ジャン・ムーランについてほとんど関心がなかったのですが、この記念館を見て、もっとこの時代の歴史を調べてみようという思いを抱きました。
それにしても・・・写真を見る限り、ジャン・ムーランは俳優のジェームス・メイスンに瓜二つのいい男です。

ジャン・ムーラン記念館を後にした私はモンパルナス墓地へと向かいました。
ここもまた多くの著名人が眠っていることで有名な墓地です。
DSC01812.JPG
まずはセルジュ・ゲンズブールのお墓です。
お墓の周囲はさすがに華やかで、いかに彼の音楽が世界中のファンから愛されているのかということでしょう。




DSC01818.JPG次に女優ジーン・セバーグ。
彼女はもともとはアメリカ人ですが、ゴダールの『勝手にしやがれ』に主演し、最後は悲劇的な死をパリで遂げています。
そういえば、『勝手にしやがれ』で、空港のインタビューのシーンで、ジーン・セバーグとメルヴィルの面白いやり取りがありますね。
二人が顔を合わせたのはあれが最初で最後だったのかもしれませんが・・・。

この墓地へこの日来て、初めてこの墓地に眠っていることを知った人もいました。
DSC01815.JPG映画監督のジャック・ベッケルです。
『現金に手を出すな』『肉体の冠』『穴』など、名監督として有名ですが、メルヴィルとの親交も深く(詳しくはルイ・ノゲイラ著「サムライ」を参照下さい)、特に『穴』は、ジェンネル・スタジオで多くのシーンが撮られているとのことです。
お墓の印象は非常に質素といいますか、ちょっと寂しい気がいたします。


他に、この墓地にはシネマテーク・フランセーズの事務局長であった映画人アンリ・ラングロワのお墓もありました。
パリ旅行10日目。

この日はかねてからの念願だった『サムライ』メトロ紀行を決行しました。
『サムライ』におけるジェフ・コステロのメトロでの行動は大きく二つに分かれます。
一つは先日報告しました、映画前半でのジョルジュ・サンク駅からポルト・ディヴリー駅への行動であり、もう一つが、映画後半のテレグラフ駅からシャトレ駅までの、警察の尾行を撒く行動です。
今回はこのテレグラフ駅からシャトレ駅までの行動を追ってみました。
DSC01763.JPGまずは地下鉄11号線のテレグラフ駅です。
ここからジェフは地下鉄に乗り、オリヴィエ・レイを殺しに出かけるわけです。
乗る方向はもちろんシャトレ方面です。
嬉しいことに、入り口の様子は映画の当時とほとんど変わりがありません。


テレグラフ駅の次のプラス・デ・フェット駅で一般のオバサンに扮した女性刑事(発信機所持)がジェフの前の席に座ります。
DSC01776.JPG怪しいと感じたジェフは次のジュールダン駅で出発間際にドアをこじ開けて外に出ます。
ここでジェフはしばらく立ち往生し、追っ手の様子をうかがいます。
ジュールダン駅の様子はやはり『サムライ』の頃の様子を色濃く残したままです。
ここで駅員(?)に扮した刑事の尾行を上手くやり過ごしたジェフは、切符切りに「間違えた」と言って、逆の方向のホームへと渡り、地下鉄に乗ります。
このジュールダン駅の画像はその逆方向から移したもので、ジェフが立ち往生していたホームの様子を彷彿とさせます。
DSC01778.JPG

ジェフは元のプラス・デ・フェット駅に戻り、そこで7bis号線へと乗り換えます。
このプラス・デ・フェット駅でジェフを待っているのがガムくちゃくちゃお姉ちゃんに扮した女刑事です。


私はここからシャトレ駅までは直通で行けるのかと思っていましたが、この7bis号線はルイ・ブラン駅が終着駅であり、そこからシャトレ駅へは7号線へと乗り換えなければなりません。
DSC01783.JPGこの様子は映画には描かれていません。
実際の乗り換えは隣のホームなので、乗り換えは極めて楽です。
この画像はその乗り換えの様子です。





そして、ジェフと女刑事はシャトレ駅まで同行し、シャトレ駅での“全力疾走”となるわけです。
DSC01790.JPGこれがその舞台となったシャトレ駅の動く歩道です。
距離にして200メートルほどの長い歩道です。
映画で見ていた時よりもかなり天井が低く感じられ、心なしか窮屈な印象です。
ジェフはこの敷居を飛び越えて歩道を走るわけですが、この敷居の高さといったら!
残念ながら、173センチほどの私にはとても無理でした。(そもそも足の長さが違いますが 笑)

ジェフはシャトレ駅の地上へと出、そこでまたもシトロエンを盗み、最後の仕事へと向かうわけです。
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マサヤ
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男性
趣味:
フランス映画、ジャズ
自己紹介:
フランスの映画監督ジャン=ピエール・メルヴィル監督作品のファンサイト附属のブログです。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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