忍者ブログ
青山シアターのオンライン上映でメルヴィル『この手紙を読むときは』を観ました。

ご存知のようにこの作品はメルヴィル映画の中でも最も観る機会の少ない映画の一つで、国内でソフト化されていないのはもちろん、日本語字幕付きでもこれまで二回ほどしか国内で上映されておりません。
個人的にも、仏版DVDが出る前はフランスで発売されていたVHSを注文したり(VHSもフランスと日本では規格が違うので観られるようになるまで色々と苦労しました)、仏版DVDが出てからは取り寄せて観たりしてきたわけですが、日本語字幕で観る機会に恵まれたのは今回が初めてです。

今回のオンライン上映は画質も良く、また、字幕もしっかりしており(先日亡くなった寺尾次郎氏によるもの)、映画の鑑賞としてなんの不満もありません。
映画を鑑賞するシステムとして、これは本当にお薦めできます。

私自身、仏版DVD等で映像としてはこれまで何度か観ているので全くの初見とは言えませんが、やはり字幕付きで観るのと観ないのでは内容の理解度が全くと言ってよいほど違いました。
その意味でも、今回初めてこの映画を観たと言ってよいと思います。

映画の内容的には、メルヴィルの作品中でメルヴィル自身最も気に入っていない作品であり、同時に世間的な評価も最も低い作品です。
ところが、意外と言ってはなんですが、結構面白かったのです。
ファンなのでそう思ってしまう側面もあるのかもしれませんが、決して悪い作品とは思えませんでした。
もちろん、傑作とか名作とか言うつもりはありませんが、メルヴィル・ファンには間違いなく一見の価値ありの作品ですし、この時代のいちフランス映画としてもそこそこの作品ではないかと思います。
7月22日までオンライン上映されておりますので(料金は1,200円)、是非ご自身の目で確かめてみられてはいかがでしょうか。
PR
この手紙を読むときは』が7月6日アンスティチュ・フランセ東京で上映されます!(リンク

アンスティチュ・フランセ東京では現在『Gaumont 映画誕生と共に歩んできた歴史』という企画を実施中ですが、その中の一環として『この手紙を読むときは』が上映されます。
(この企画についてはこちらのプログラムを参照。PDFです。)

この手紙を読むときは』は7月6日16時15分からの上映で、日本語字幕付きでたった一度の上映のようですので、どうかお見逃しなく。

ちなみに、私は東京を離れているので行くことができません。
青山シアターのオンライン上映で楽しみたいと思います。
HPのBBSにいただいた素晴らしい情報です。

メルヴィルの『この手紙を読むときは』が青山シアターのサイトでオンライン上映されています!
リンク)(期間:6月29日~7月22日)

メルヴィル・ファンならご存知の通り、日本国内では未ソフト化の幻の作品ですので、これは本当に貴重な機会です。
私もまだ情報を知ったばかりで観ていませんが、一度レンタル(購入)すれば3日間観られるというシステムのようです。

『この手紙を読むときは』以外にもクロード・オータン=ララ監督の『パリ横断』(ジャン・ギャバン、ブールヴィル主演)等の未公開作も現在オンライン上映中ですので、こちらも楽しみです。

image83.gifフランスのAmazonに注文していた『この手紙を読むときは』(53年)のVHSビデオが先日届きました。
この作品はジャン=ピエール・メルヴィル監督の長編3作目にあたる作品ですが、私の知る限り、世界的にもいまだDVD化されておりません。
もちろん、日本においては、未だに公開すらされておりません。
よって、この作品を観るには、過去にフランスで発売されたというVHSビデオを観るしか方法はないわけです。

ところが、実のところ、私は以前、海外の某海賊盤サイトでこの作品のDVD-R(おそらくこのビデオをコピーしたもの)を入手し、そのお蔭でこの作品を観ることができてはいたのですが、やはり、できることなら正規商品(?)が欲しかったので、今回注文したというわけです。
フランス本国でもこのビデオは入手困難品なためか、かなり高額でしたが…。

image82.gifビデオが無事手元に届いてからも、一つ大きな問題が生じました。
DVDにおいて、海外盤が国内のDVDプレーヤーで再生できないのと同様に、VHSビデオも海外版は国内のVHSビデオレコーダー等では規格が異なるせいか再生できないのです。
致し方ないので、駅でたまたま見つけたフィルム現像サービス店が海外ビデオのダビングサービスをやっているとのことなので、そこに頼むことにしました。
これも決して安くはありません。(3千円ほど)

その結果、ようやく中身を観ることができたというわけです。
ダビングされたDVD-Rを観た限りでは、以前観た海賊盤に比べ、特に画質が良いわけではありません。
覚悟はしていたものの、その意味ではちょっと残念でした。
もちろん、字幕もありません。

この作品は、メルヴィル監督作品中、監督が脚本を書いていない唯一の作品であり、そのせいもあってか、彼自身、最も気に入っていない作品だということです。(ルイ・ノゲイラ著「サムライ」99ページ参照
世界的にも決して評価が高くないことは、いまだにDVD化されていない点からも明らかでしょう。

image84.gifしかし、実際のところ、大多数のファンにとっては、観ることができないので、評価しようにも評価しようがないというのが実情ではないでしょうか。
その意味でも、こうして作品を観ることができるのは幸運だと言えましょう。

内容はいかにもこの時代のフランス映画らしいメロドラマで、実際のところ、メルヴィルらしからぬ作品だという印象は拭えませんが、ジュリエット・グレコフィリップ・ルメールといった当時のスター俳優を使った作品はそれなりの魅力があり、決して悪い作品だという印象はありません。
いつの日か海外等でDVD化される日も来るかと思われますが、その時はそれなりの再評価がなされることでしょう。

HOME
テンプレ作った人:おみそ
今すぐブログ始めるなら:[PR]

PR:忍者ブログ
ブログ内検索
プロフィール
HN:
マサヤ
性別:
男性
趣味:
フランス映画、ジャズ
自己紹介:
フランスの映画監督ジャン=ピエール・メルヴィル監督作品のファンサイト附属のブログです。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
リンク、コメント、TB等はご自由にどうぞ。
カテゴリー
最新コメント
[07/12 マサヤ@管理人]
[07/11 mon]
[07/08 マサヤ@管理人]
[07/06 mon]
カウンター
忍者AdMax
NINJA TOOLS
アーカイブ