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ジャン・ルノワール監督の『ゲームの規則』のBlu-rayが11月25日に発売されます。
発売元はやはりIVC
既に発売されている『大いなる幻影』とのお得なツインパックも発売されます。

作品は今さら言うまでもなく映画史に残る大傑作です。
それにしても、なんだかんだいってもジャン・ルノワール監督の作品はBlu-rayが次々と出ますね。(当然と言えば当然ですが)
こちらのブログではお知らせしていませんでしたが、10月28日には『素晴らしき放浪者』のBlu-rayも発売されます。

これで『素晴らしき放浪者』『大いなる幻影』『ピクニック』『ゲームの規則』と30年代の主だったところはBlu-rayで発売されることになりますので、次は『どん底』のBlu-rayを期待したいですね!
個人的にルノワールのベスト作品なので。

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ジャン・ルノワール監督の『十字路の夜』を国内盤DVD(ブロードウェイ『世界の推理小説 傑作映画 DVD-BOX』)で観た感想。

LA NUIT DU CARREFOUR』(32年)
原作:ジョルジュ・シムノン
脚本:ジャン・ルノワール
出演:ピエール・ルノワール、ジョルジュ・テロフ、ヴィンナ・ヴィニフリート

ジョルジュ・シムノン原作「メグレと深夜の十字路」を初めて映画化した作品とのこと。
助監督にジャック・ベッケル

amazonを見ているとチラチラこのDVDの宣伝が出るので、いつの間に国内盤DVDが発売されてたんだーと調べたら、先日発売されたばかりの『世界の推理小説 傑作映画 DVD-BOX』(ブロードウェイ)に収録されていた。(8月にバラでも発売予定)
他にもいくつか観たい作品が収録されていたのでこのBOXを無理して購入。
一番最初に観たのはやっぱりこれだった。

まず、1932年の映画にしては画質が良いのに驚いた。
いくら映画が良くても画質が劣悪だと観る気を無くすから(ブロードウェイのこの種のBOXにはたまにハズレがある)、これは嬉しい。
正直言って、中盤から後半にかけてストーリーについていけない部分があったが(今残っているプリントはどうもカットがあるらしい)、それでもこの映画がとんでもなく凄い映画であることはよく分かった。
もっとも、ルノワールが凄いのかシムノンが凄いのかは分からないが、後半の畳みかけるような展開は圧倒的。
後の『ゲームの規則』(39)なんかもそうだが、ジャン・ルノワールはサスペンスを撮っても超一流である。
それにしてもルノワールの映画で銃撃戦やカーチェイスが見られるとは・・・。
助監督のジャック・ベッケルが後に撮ったノワールの名作『現金に手を出すな』(54)にはこれらのシーンの影響が如実に表れていると思う。

シムノンのメグレものではどうしても後のジャン・ギャバンのイメージが強いわけだが、この映画のピエール・ルノワール(監督の実兄)も決して悪くない。
スター性は皆無に等しいが、演技は達者だし、体格が立派なので存在感もある。

一方で、ヴィナ・ヴィンフリードのファム・ファタールぶりがたまらない。
彼女の存在がこの映画の大きな魅力の一つである。
同じ年(1932年)に撮られたハワード・ホークス監督の『暗黒街の顔役』に出ていたアン・ドヴォラック(チェスカ役)を思い出してしまった。

ジャン・ルノワール監督の『ピクニック』(HDリマスター版)のブルーレイが来年の3月16日に発売されます。(DVDも同時発売)

前回のDVDは紀伊国屋書店からの発売でしたが、今回はポニーキャニオンからの発売です。

作品は言うまでもない大傑作ですのでブルーレイ化は嬉しいですね。(以前この映画について書いた記事
以前のDVDの画質も良かったですが、ブルーレイになってどれだけ画質が向上しているか楽しみです。

ジャン・ルノワール監督の『恋多き女』(56年)を国内盤ブルーレイ(紀伊国屋書店)で観た感想。

原題は『エレナと男たち』(『ELENA ET LES HOMMES』)。
当然のことながら原題の方が映画の内容にニュアンスが合っている。

ジャン・ルノワール監督×イングリッド・バーグマン主演作は後にも先にもこれだけだが、この奇跡的な組み合わせが実現したことを心から感謝したくなる映画である。

なんといってもバーグマンが素晴らしい!
齢40歳の頃の映画だが、スタイルは抜群、お肌はツルッツル、容姿に衰えは全く見られず、とにかく美しい。
テクニカラーによって、その美貌が一層光り輝いている印象だ。
バーグマンの主演作を観るのは本当に久しぶりだが、改めてこの大女優の魅力を再確認した。

特に印象的なのが気品ある笑顔で、ここまでバーグマンの笑顔が数多く見られる映画が他にあるだろうか?
それだけでもこの映画は不滅の価値を持つだろう。
その存在感もクールビューティー的な印象とは異なり、意外にも人間的な温かさを感じさせるのはルノワールの演出の賜物か。
しかも、胸の谷間を惜しげもなく(?)露出し、男どもにキスされまくるのである。
これはバーグマンのファンには堪らない映画であろう。

映画の内容としては、『ゲームの規則』(39年)を彷彿とさせるような、いかにもルノワール的なドタバタコメディである。(『ゲームの規則』とはヒロインの魅力が段違いだが)
始終群集がワイワイ騒いでいるような印象で、時代背景的なものがあまり分からないこともあって、観ていて落ち着かない部分もあるが、結局バーグマンの魅力で最後まで魅せてしまう。

バーグマンに惚れる男たちにジャン・マレーメル・ファーラーとスターを配しており、登場シーンも多いのだが、驚くほど印象に残らない。
女給役のマガリ・ノエルは前半で小悪魔的な魅力を発揮しているが、バーグマンと並ぶと女優としてのオーラの違いが気の毒なほど顕著。
むしろ後半に登場するジプシーの歌手役のジュリエット・グレコがクールな持ち味を出して印象に残る。

全体的に、いかにもルノワールらしい色彩感覚に優れた映画なので、紀伊国屋の高画質のブルーレイで観られて良かった。

久しぶりにジャン・ルノワール監督関係の記事を書いたと思ったら、偶然にも『ピクニック』のデジタル・リマスター版が6月に日本公開されるというニュースを知る。(公式サイト

40分という短い映画ですが、ルノワールのエッセンスがつまった大傑作です。
以前『ピクニック』について書いた記事

劇場は今のところ渋谷シアター・イメージフォーラムだけの予定のようですね。
紀伊国屋から出ていた国内盤DVDは廃盤で中古はプレミア価格になっておりますし、この作品をスクリーンで観られる機会はめったにないと思われますので、これは貴重な上映となりそうです。

これを機にリマスター版のブルーレイなど発売されたらさらに嬉しいですね。

ジャン・ルノワール監督の『ランジュ氏の犯罪』(36年)を国内盤DVDで観た感想。

 先月発売された『フィルム・ノワール  ベスト・セレクション フランス映画篇 DVD-BOX1』の中の一篇。
もちろん、これまで国内でソフト化されていなかった幻の作品です(たぶん)。

まず言っておきたいのは、せっかくのフィルム・ノワールのBOX中の作品であるにもかかわらず、この映画はとてもフィルム・ノワールとは言えない作品だということ。
フィルム・ノワールの定義はともかくとして、この作品をフィルム・ノワールと言ってしまうと、殺人事件を扱った映画はすべてフィルム・ノワールということになってしまうでしょう。
それくらい映画全体のトーンがフィルム・ノワールから掛け離れた作品になっています。

フィルム・ノワール云々の話はともかくとして、問題はこの映画が良い作品か否かですが、観た印象として、おそらくルノワールの中でもトップクラスの作品でしょう。
30年代後半のルノワールは『どん底』、『ピクニック』、『大いなる幻影』、『ゲームの規則』など映画史に残る傑作が目白押しですが、それらに匹敵する作品であることは間違いありません。
つまりは、すべての映画の中でもトップクラスの作品だということです。

複雑な人間模様の中での男女間の機微を始め、ルノワールならではの人間観察の深さと温かさが感じられる作品で、とりわけルノワール風なパーティーシーンの素晴らしさは白眉。
脚本はジャック・プレヴェール、縦横無尽に動き回るキャメラワークが印象的な撮影はルノワールの盟友ジャン・バシュレ

主演のランジュ氏を演じるのはルネ・ルフェーヴル
メルヴィル作品に詳しい方ならこの名前にピンと来たのではないでしょうか。
いぬ』(62年)の冒頭でセルジュ・レジアニに銃殺される故買屋の男、あれがルネ・ルフェーヴルです。
この映画では当然のことながら若く、見た目はほとんど別人ですが、さしてスター性の感じられない存在感がかえってランジュ氏の平凡な人間像に合っています。

対照的にジュール・ベリー演じる、強欲かつ好色な出版社のオーナー編集長がどこか憎めない魅力的なキャラクターとして描かれています。

さらに女優陣も魅力的。
洗濯屋の主人ヴァランティーヌを演じるフロレルはまるで『或る夜の出来事』のクローデット・コルベールのようですし、その下で働くエステル役のナディア・シヴィルスカヤはアンナ・カリーナとミレーユ・バランを足して二で割ったような可憐さ。
ピクニック』の主演女優シルヴィア・バタイユまでジュール・ベリーの愛人秘書役で出ていますが、出番は少ないものの、やはり最高に魅力的。

最後にDVDの画質について。
残念ながら国内盤DVDの画質はお世辞にも良いとは言えません。
ハッキリ言ってVHS並みです。
いくら製作された年が古いとはいえ(36年)、同年の『ピクニック』のDVDは素晴らしい画質で国内盤が出ていますし(さすがに紀伊国屋。現在廃盤)、やはり同年の『どん底』のDVD(ジュネス企画)もこれほど悪くありません(というかこれに比べたらだいぶマシ)。
画質の悪さは映画を観ているうちに少しずつ気にならなくなってきましたが、作品が素晴らしいだけに、やはりこの画質は残念です。

ジャン・ルノワール監督の『フレンチ・カンカン』がなんと国内ブルーレイ化されます。
以前発売されていた東北新社盤DVDは画質がかなり古めかしい印象で、とても鮮明とは言えなかっただけに、これは是非ともブルーレイで見たいところ。
今度の発売元はIVCということでちょっとビックリですが、最近IVCはルイ・マル作品等フランス映画のブルーレイ化に力を入れているだけに、かなり期待できるのではないでしょうか。

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マサヤ
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趣味:
フランス映画、ジャズ
自己紹介:
フランスの映画監督ジャン=ピエール・メルヴィル監督作品のファンサイト附属のブログです。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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