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エマニュエル・リヴァが亡くなりました

89歳だったそうです。
彼女の代表作は言うまでもなく『二十四時間の情事(ヒロシマ・モナムール)』(59年、アラン・レネ)ですが、メルヴィルの『モラン神父』(61年)も決して忘れられてはならない作品でしょう。

実は一週間くらい前に『モラン神父』を観ました。
改めて思い起こすことは数多くあったのですが、リヴァとベルモンドの演技力の凄さ、これはやはり並大抵のものではないですね。
もちろん、それを引き出したメルヴィルの演出力も賞賛されてしかるべきだと思います。
そして、この映画のリヴァは本当に美しい
『二十四時間の情事』の彼女も美しいと思いますが、贔屓目でなく『モラン神父』の彼女の方がより美しいように思います。

今考えても、『モラン神父』というメルヴィル監督の映画にエマニュエル・リヴァが出演したというのは信じられない思いがします。
たった一度の邂逅でしたし、『モラン神父』はおよそメルヴィルらしからぬ作品内容でしたからね。
結果として一本の素晴らしい映画が世に生み出されたわけですから、本当に奇跡的といいますか、感謝しかありません。

数年前まで『モラン神父』がDVD化されておらず、幻の作品であったように、エマニュエル・リヴァの出演作はほとんど日本ではDVD化されていません。
特に私が観たいのはジョルジュ・フランジュ監督、フィリップ・ノワレ共演の『テレーズ・デスケルウ』(62年)という映画です。
モーリヤック原作の映画ですが、リヴァらしからぬ悪女を演じているらしく、興味が尽きません。
これを機にDVD化されると良いのですが。

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クロード・シャブロル監督の『二重の鍵』(59年)を国内盤ブルーレイ(紀伊国屋書店)で観た感想。

この映画を観るのは3回目くらいだと思うが、初めて観た時は正直つまんない映画だなーと思った記憶がある。(以前書いたレビュー

この映画の難点(?)は、登場人物にまともな人物がほとんど一人もおらず、誰に感情移入して観れば良いか分からない点であろう。(一体主役は誰なのだろう?)
もっとも、それを難点と取るか面白さと取るかは観る人次第で、シュブロル独特?のモニョモニョ感が楽しめる人には面白い映画なのかもしれない。
サスペンス映画として観ようとすると肩透かしを食らうが、私自身はそのモニョモニョ感をそれなりに楽しめるようになってきたから、この映画も徐々に面白みを感じられるようになった気がする。

撮影はアンリ・ドカ、音楽はポール・ミスラキ
アンリ・ドカによる暖色系の映像の色彩感覚は鮮烈だし、ポール・ミスラキの少々大袈裟な音楽も印象的である。

ブルーレイの画質は必ずしも鮮明とは言いがたく、ちょっとガッカリ。
DVDで観てもあまり印象は変らないしもしれない。

リチャード・フライシャー監督の『静かについて来い』を国内盤DVDで観た感想。

FOLLOW ME QUIETLY』(49年)
脚本:リリー・ヘイワード
撮影:ロバート・デ・グラス
音楽:レオニード・ラープ
出演:ウィリアム・ランディガン、ドロシー・パトリック、ジェフ・コーリー

60分程度の映画だが、時間の短さを感じさせない中身の濃さで堪能した。
雨のシーンから始まるオープニングといい、連続殺人犯が雨の日に犯行を犯すという設定といい、いかにもフィルム・ノワールらしい映画である。

連続殺人鬼を必死に追う刑事と、それに付きまとうことによってスクープ記事を狙う若い女記者の姿が描かれているが、犯人を模したのっぺらぼうのマネキン人形の印象もなかなか強烈。

昨年『男と女』 製作50周年記念 デジタル・リマスター版が劇場公開され話題となりましたが、今度はいよいよBlu-rayが発売されるというニュースです。

通常版Blu-rayの他に、Amazon限定でオリジナルB2ポスター付きのBlu-rayも発売されるとのこと。
そういえば、私もその昔『男と女』のフランス版ポスターを(なぜか)トイレに貼ってました。
ポスターのオサレ具合でトイレの印象が一変したことは確かです(笑)。

今回のBlu-rayで不満があるとすれば特典映像でしょうか。

特典映像の内容
・『ランデヴー』クロード・ルルーシュ監督幻の短編ドキュメンタリー映画(8分48秒)
・ピエール・バルー舞台挨拶 (2016/10/15 YEBISU GARDEN CINEMAにて)
・日本版予告(ティーザー、本予告)

正直、 ちょっと物足りない印象ですね。
以前出ていた国内盤DVDには確か映画の製作ドキュメンタリーも入っていたと思うので。

ジョゼフ・ロージー監督の『不審者』を国内盤DVD(フィルム・ノワール傑作選 DVD-BOX)で観た感想。

THE PROWLER』(51年)
撮影:アーサー・ミラー
音楽:リン・マレー
出演:ヴァン・ヘフリン、イヴリン・キース、ジョン・マックスウェル

ジョゼフ・ロージー監督の映画を観るのは久しぶりだが、これもかなりヘンな映画だ。
前半からありえない展開が続き、どうなるかと思いきや、ありえないようなラストに至る。
その意味では首尾一貫した映画なのかもしれない。
最初から最後までとことん悪人にしか見えないヴァン・ヘフリン、始終どこか不気味な匂いを感じさせる相手役のイヴリン・キース、どちらもノワール的な登場人物とも言えるだろう。

それにしても、原題が『THE PROWLER』というのにビックリ。
アイアン・メイデンのファーストアルバムの1曲目が『PROWLER』という曲名なのだが、高校時代にバンドを組んでいた時に何度演奏したか分からない。
この映画にはまったく関係ない話だが・・・。

ドン・シーゲル監督の『仮面の報酬』を国内盤DVD(『フィルム・ノワール傑作選DVD-BOX』)で観た感想。

THE BIG STEAL』(49年)
脚本:ジェフリー・ホームズ、ジェラルド・ドレイソン・アダムズ
撮影:ハリー・ワイルド
音楽:リー・ハーライン
出演:ロバート・ミッチャム、ジェーン・グリア、ウィリアム・ベンディックス

メキシコが舞台。
いかにもフィルム・ノワール的なタイトルがついているが、フィルム・ノワールというよりはサスペンス・アクション映画という趣。
車による追いつ追われつの追走劇が大部分を占め、内容も明るい。

あのノワールの伝説的傑作『過去を逃れて』(47年)で共演していたロバート・ミッチャムジェーン・グリアが共演しているのがミソだが、その頃とはジェーン・グリアのイメージがかなり変っている。
それからたった2年しか経っていないのに妙に老けた印象があるが、ここでの彼女も大変魅力的である。
ロバート・ミッチャムとの台詞の応酬もウィットに富んでおり、大変面白く観た。

ルネ・クレール監督の『リラの門』を国内盤DVD(紀伊国屋書店)で観た感想。

PORTE DES LILAS』(57年)
監督・脚本:ルネ・クレール
撮影:ロベール・ルフェーヴル
音楽:ジャック・メテアン
出演:ピエール・ブラッスール、ジョルジュ・ブラッサンス、アンリ・ヴィダル、ダニー・カレル、レーモン・ビュシエール

なぜか前回この映画を観た時の感想を書いていないが、以前観た時もしみじみとしたいい映画だと思った。
今回再見して改めて感銘を受けたが、なんというか、いかにもフランス映画を観たという満足感の味わえる作品である。
もちろん、『天井桟敷の人々』や『大いなる幻影』といったフランス映画の大傑作と比べると見劣りはするだろうが、こちらの方が好きだという人がいても少しもおかしくないと思う。
それくらい魅力的な作品である。

なんといっても、ピエール・ブラッスールジョルジュ・ブラッサンスのコンビが絶妙。

ピエール・ブラッスールは先日観た『霧の波止場』にも出ていて、それから20年近くの時が経ち、同一人物とは思えないほど太ってしまっている。
しかし、それによって独特の愛嬌が出ており、この映画では無二の存在感を放っている。
ジョルジュ・ブラッサンスはシャンソン歌手としてフランスでは伝説的な存在だが、この映画を観る限り演技も上手い。
ところどころでギターを紡ぎながら歌われる歌もさすがに味わい深い。

ビストロの娘役のダニー・カレルはちょっとフランソワーズ・アルヌールを思わせる雰囲気がある。
アルヌールよりも小柄だと思うが、胸の形までそっくりだ。
犯罪者役のアンリ・ヴィダルはなんとミシェル・モルガンと結婚していたが、この映画の二年後、40歳で若死したという。

紀伊国屋書店から出ているDVDで観たが、画質はとても良い。

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テンプレ作った人:おみそ
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マサヤ
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趣味:
フランス映画、ジャズ
自己紹介:
フランスの映画監督ジャン=ピエール・メルヴィル監督作品のファンサイト附属のブログです。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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