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ロベール・アンリコ監督の『ラムの大通り』がHDマスター版DVDとして8月27日に発売されます。

この映画はリノ・ヴァンチュラブリジット・バルドーの主演作で、国内盤DVDはかなり以前発売され、私も所有していますが、現在は廃盤の模様。
その意味では今回の再発はフランス映画ファンから歓迎されるでしょう。

ただ、以前出ていたDVDもそれほど画質が悪かったわけでもなく、今回はブルーレイでもないので、私は今のところ見送る予定。
作品自体は言うまでもなくリノ・ヴァンチュラが魅力的な、どこかノスタルジックな香りのする名作で、バルドーもすばらしい。

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ロベール・アンリコ監督の『暗殺の詩/知りすぎた男どもは、抹殺せよ』を国内盤DVD(IVC)で観た感想。

LE SECRET』(74年)
監督:ロベール・アンリコ
脚本:パスカル・ジャルダン、ロベール・アンリコ
撮影:エチエンヌ・ベッケル
音楽:エンニオ・モリコーネ
出演:ジャン=ルイ・トランティニャン、マルレーヌ・ジョベール、フィリップ・ノワレ、ジャン=フランソワ・アダム

初見。
原題は『秘密』。
ロベール・アンリコいえば、『冒険者たち』(67)や『若草の萌えるころ』(68)のような叙情的な作風の監督かと思われがちだが、『追想』(75)のような血も涙もないような強烈なインパクトを持つ作品も残した監督だ。
この作品は明らかに後者である。
思えば、処女?短編の『ふくろうの河』(61)もそうであったような気もする。

この作品、一言で言えば、国家機密を知ってしまった男の逃亡劇だが、かなり重苦しい緊張感を強いられる作品である。
その意味でもフレンチ・ノワールらしい作品といえるかもしれない。
主だった登場人物はほとんど3人だけなので、その俳優たちに魅力がなければとても観ていられないが、その3人がジャン=ルイ・トランティニャンマルレーヌ・ジョベールフィリップ・ノワレだからして、心配は無用である。
個人的にはマルレーヌ・ジョベールの出演作が観られて嬉しい。
エンニオ・モリコーネによる美しい旋律が映像に合い、すばらしい効果をあげている。

国内盤DVDの画質も良く、これといった不満もなかった。
最近のIVCは本当に良い仕事をしていると思う。

ロベール・アンリコ監督の『暗殺の詩/知りすぎた男どもは、抹殺せよ』(原題『LE SECRET』)が来年の2月22日に国内DVD化されます。

73年の映画ですが、シリアスなフレンチ・ノワールとのことで、出演はジャン=ルイ・トランティニャンマルレーヌ・ジョベールフィリップ・ノワレという豪華キャスト、撮影はエチエンヌ・ベッケル、音楽はエンニオ・モリコーネ
ずっと観たかった作品だけに、今回の国内DVD化は嬉しいです。

発売メーカーはIVCですが、近年のIVCの仕事ぶりは本当に凄いです。
これまでは画質の問題やらなんやらで評価は高くなかったのですが、このところ完全に評価逆転ですね。
以前このブログでもお知らせしたジャック・ベッケルのブルーレイ(『現金に手を出すな』『』)の発売もここです。
是非ともこの勢いで、未DVD化の映画、特に往年のフランス映画のものをどんどんDVD化、ブルーレイ化して欲しいと思います。

ロベール・アンリコ監督の『追想』を国内盤DVDで観た感想。

LE VIEUX FUSIL』(75年)
監督・原作:ロベール・アンリコ 
脚本:パスカル・ジャルダン 
撮影:エチエンヌ・ベッケル 
音楽:フランソワ・ド・ルーベ 
出演:フィリップ・ノワレ、ロミー・シュナイダー、ジャン・ブイーズ、マドレーヌ・オズレー

初見。
1944年のノルマンディー上陸作戦前後のフランスが舞台。
タイトルのロマンティックな印象とは裏腹、内容は強烈である。
町山智浩氏の傑作著書『トラウマ映画館』にも取り上げられているように、トラウマになってしまいそうなショッキングなシーンがあるので、万人に勧められる作品ではないかもしれないが、物凄い作品であることは間違いない。
それにしても、この作品におけるロミー・シュナイダーの美しさと輝きは尋常ではない。
それだけに、この作品の強烈さが引き立っていると言うべきだろう。
もちろんフィリップ・ノワレも素晴らしい。

結果的に天才作曲家フランソワ・ド・ルーベの遺作となってしまった作品だが、その音楽は一聴してすぐに彼の音楽だとわかる。
シンプル極まりないメロディだが、なんという情感のこもった響きなのであろうか。
ド・ルーベ・マジックとしか言いようがない。

先日ロベール・アンリコ監督の『追想』DVD化のニュースをお知らせしましたが、amazonにもようやく商品情報がきました。
すでに何件かの熱いレビューが出ています。

ロベール・アンリコ監督の『追想』の国内盤DVDがようやく発売になるようです。
発売日は9月7日で、発売元はキングレコード

追想』は75年の作品。
主演はフィリップ・ノワレロミー・シュナイダー、音楽はフランソワ・ド・ルーベ
これは天才映画音楽家フランソワ・ド・ルーベの遺作となります。

まだ商品の情報は現段階ではamazonには出てきておりませんが、このページに情報が出ています。
この作品はレンタルVHSなどはときどき見かけますが、国内盤DVDで観ることをずっと夢見てきた作品なので、発売が本当に楽しみです。

 

36595723.jpeg国内盤DVD『冒険者たち 40周年アニヴァーサリーエディション・プレミアム』には、レティシア役を演じたジョアンナ・シムカス(1943~)の2006年カンヌ映画祭におけるインタビュー映像が収録されています。

今回は“ジョアンナ・シムカスが語る『冒険者たち』の思い出@カンヌ映画祭2006”と題されたそのインタビューの内容を要約して紹介します。
このインタビューの中で、ジョアンナ・シムカスは、とても穏やかな表情で自身のキャリアと出演作『冒険者たち』(67)『若草に萌えるころ』(68)『夕なぎ』(68)について答えています。

ところで…『冒険者たち』の撮影から約40年の歳月が経った後のインタビューということで、映画ファンを魅了したジョアンナ・シムカスのあの美貌がこの間にどんな変貌を遂げているか…私は『冒険者たち』という映画を心から愛しているだけに、ほとんど恐怖に近い感覚でこの映像に接したということを告白せねばなりません。
事実、このDVDを購入してから、3年もこの映像を観る勇気がありませんでした。

彼女は70年代に俳優のシドニー・ポワチエと同棲、結婚、引退、出産し、長らくメディアの前から姿を消していました。
それだけに、現在の彼女の風貌について全く想像がつかなかったからです。

しかし、結果として、インタビューを受けている彼女の様子は、想像したよりも変わりないイメージでした。
決して醜く太っているわけでもなく、また皺くちゃのお婆ちゃんになっているわけでもありません。
あの美しいイメージを残しつつ、相応の年齢を重ねた素敵な女性になっていました。
正直、ホッとしました。
ただ、中にはあえて見たくないという人だっているでしょうし、感じ方は人それぞれなので、画像を紹介することは避けます…。

以下、そのインタビューの要約です。(ほとんど全部に近いですが…)

当時私は20歳でパリでモデルをしていた。
出身はイギリス領カナダよ。
雑誌でその写真を見たジャン=リュック・ゴダールが映画出演を依頼してきた。
私がアンナ・カリーナに似ていたのね。
それで出演したのが『パリところどころ』(65年)よ。
次にゴダールの友人のジャン・オーレルに誘われて出た映画が『スタンダールの恋愛論』(65年)で、アンナとも共演したわ。

もともとデパートのバイヤーがやりたかったので、モデルの仕事は好きでなかったし、演技も素人だったわ。
私の出演作を見たロベール・アンリコに呼ばれて『冒険者たち』のスクリーンテストを受けたけど、受かるとは思わなかった。

監督は優れていたし、出演者たちも優しかった。
リノ・ヴァンチュラはステキな人だった。
アラン・ドロンは妻のナタリーとの共演を望んでいたので、最初は少し気難しかったけど、すぐに解決したわ。

大スターに囲まれて緊張したけど、自分の直感を信じて演じたわ。
だから、二度と同じ演技はできなかった。

セルジュ・レジアニとの撮影は一週間だけだったから、彼のことはよく分からなかったけど、彼は私にも皆にも優しかったわ。
アランにはカメラアングルについても教わったし、優しい人だった。
リノ・ヴァンチュラは本当に可愛くてやさしい人よ。

チュニジアでの撮影は天気に恵まれた最高のロケだったわ。
カメラマンのジョン・ボフェティは優秀だったし、アランもリノもステキだった。
私も悪くなかったかな(笑)。

(『冒険者たち』は)とてもステキなラブストーリーね。
これまで褒められても『悪くない』とずっと答えてきたけど、私の代表作だと言われる理由が今になってようやく分かるのよ。

今ではレティシアという名前の女の子は多いけど、この映画の同世代の母親がこぞってこの名前を付けたみたいね。
ジョアンナという名前もね。

『若草の萌えるころ』(67年)の脚本はロベール・アンリコの妻が書いたの。
身近な内容だったから楽に演じることができた。
同じくロベール・アンリコ監督の『オー!』(68年)にも出演したけど、ロベールは私みたいな女優が好きだったのね。
彼との仕事はとても居心地が良かった。
ヌードにはならないと決めていたけど、彼のためにヌードにもなったわ。
上半身だけだけど(笑)。
3作ともロベールが監督だったし、カメラマンも同じだった。
彼らを信頼していたのね。

ジョセフ・ロージー監督の『夕なぎ』(68年)は、4ヶ月も島で撮影した、特別な映画ね。
エリザベス・テイラーやリチャード・バートンと共演したわ。
すばらしい俳優陣に比べて私は見劣りがしたから、降板の話も出たそうよ。
でも、製作者が私に恋していたの(笑)。
朝8時に来る予定のエリザベス・テイラーは、午後2時になるまで現場に来なかった。
それが4ヶ月続いたわ。
貴重な経験ね。
そのうち本に書こうかしら(笑)。

女優という仕事について真剣に考えたことはないの。
成り行きで女優になったし、私は幸運だった。
そのせいかギャラは安かったけどね(笑)。
すべて自然の成り行きよ。

14本ほどの映画に出たけど、3本が英語、残りはフランス語よ。
26歳で引退した。
1968年に出演した『失われた男』で夫に出会ったの。

夫のシドニー・ポワチエはすばらしい俳優だったわ。
私は子供が欲しかったし、自分の母が仕事でいつも家にいなかったから、自分は子供のために家にいたかった。
だから、引退したことは後悔していないわ。

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フランス映画、ジャズ
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フランスの映画監督ジャン=ピエール・メルヴィル監督作品のファンサイト附属のブログです。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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