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特集上映『華麗なるフランス映画』が2月17日~3月2日に角川シネマ有楽町で開催されます。(公式サイト

上映作品
太陽がいっぱい』(4Kレストア版、クレマン)
太陽はひとりぼっち』(アントニオーニ)
昼顔』(4Kレストア版、ブニュエル)
哀しみのトリスターナ』(ブニュエル)
突然炎のごとく』(トリュフォー)
エヴァの匂い』(ロージー)
ダンケルク』(4Kレストア版、ヴェルヌイユ)

残念ながらメルヴィル作品こそありませんが、往年のフランス映画がこうして特集上映されるのは嬉しいですね。
それにしても、すべて名作!ですが、角川シネマ有楽町の大スクリーンで観られるとなると、個人的にはベルモンド主演、アンリ・ドカ撮影の『ダンケルク』が特に気になります。
ドカ撮影といえば、もちろん『太陽がいっぱい』の海上のシーンも大スクリーンで観たいところです。
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ジャンヌ・モローが7月31日に89歳で亡くなったそうです。

個人的に好きな女優、とまでは言えませんでしたが、とりわけヌーヴェル・ヴァーグ期のフランス映画に無二の足跡を残してくれた偉大な女優さんでした。
晩年も老いた姿を隠そうともせず多くの作品に出演していたのはもって生まれた女優魂でしょうね。

彼女の主演作として名前の挙がるのはやはり『死刑台のエレベーター』(マル)、『突然炎のごとく』(トリュフォー)、この2作は鉄板です。
他に、『』(アントニオーニ)、『エヴァの匂い』(ロージー)、『雨のしのび逢い』(ピーター・ブルック)も挙げたいと思います。(マルの『恋人たち』、ブニュエルの『小間使の日記』も捨てがたいですが)

この種の映画話はこれからさまざまな媒体で語られることと思われますので、メルヴィルのブログとしては、メルヴィルとジャンヌ・モローの関連を指摘しておきましょう。
とは言っても、ご存知の通りジャンヌ・モローはメルヴィル映画に出ることは一度もありませんでした。
しかし、実は一緒に仕事をするチャンスが二度ほどあったのです。

一つはジャン=リュック・ゴダール監督、ブリジット・バルドーミシェル・ピコリ主演で映画化された『軽蔑』(63年)。
これはアルベルト・モラヴィアの原作ですが、実はメルヴィル監督ジャンヌ・モロージャン=ポール・ベルモンド主演で映画化の話が進められていました。
しかし、結果的に企画をゴダールに横取りされてしまった形となり、このことが、それまで師弟のように友好的だったメルヴィルとゴダールの関係に亀裂が入った一因ではないかと思われます。(ゴダールの『勝手にしやがれ』にメルヴィルが特別出演していることは有名ですが、他にもメルヴィルはゴダールとアンナ・カリーナの結婚式の立会人も務めているほどプライベートでも親密な関係でした)

次にマルセル・カルネ監督、モーリス・ロネアニー・ジラルド主演で映画化された『マンハッタンの哀愁』(65年)。
原作はジョルジュ・シムノンの『マンハッタンの三つの部屋』ですが、これもメルヴィル監督、ジャンヌ・モロー主演で映画化の話が進められていましたが、何らかの理由で流れてしまいました。

カルネ版のアニー・ジラルドも実に素晴らしい演技でしたが、メルヴィルがジャンヌ・モローと組んでニューヨークを舞台としたシムノンのメロドラマをどのように撮ったのか興味は尽きません。
それに、アニー・ジラルドが演じた外交官夫人という役柄は、むしろジャンヌ・モローの方が適役と思われ、実際見事に演じたのはないかと想像されます。

ジャンヌ・モロー主演映画の企画が二度にわたって流れてしまったのは特にメルヴィル監督にとって不運であり、かなりの痛手だったと思われますが(結果的に63年から65年にかけてメルヴィルは一本の映画も撮れませんでした)、それだけメルヴィルはジャンヌ・モローという女優を買っていたのでしょうね。

ご冥福をお祈りしたいと思います。


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実は数週間前からこうなっていましたが、お知らせしそびれていました。
価格が戻る前にお早めに。


ラウール・クタールが亡くなったそうです。
享年92歳

言うまでもなく、主にゴダールやトリュフォーの作品の撮影監督を務めたヌーヴェル・ヴァーグの名キャメラマンの一人で、メルヴィルにはアンリ・ドカという専属キャメラマンのような存在がいたためか監督と撮影監督という立場で仕事をする機会はありませんでしたが、ゴダールの『勝手にしやがれ』(59)では撮影監督と俳優(メルヴィル)という立場で一緒に仕事をしています。

ウィキペディアを見ますと、とりわけ60年代前半の仕事の充実ぶりは凄まじい限りですが、個人的にはトリュフォー『柔らかい肌』(64)、ゴダール『はなればなれに』(64)あたりの素晴らしいモノクロ撮影が印象深いですね。

メルヴィルが激賞したジャック・ドゥミ『ローラ』(60)の撮影もクタールですし、コスタ・ガヴラス『Z』(俳優としても出演)、『告白』といった社会派の作品まで撮っているのには今更ながら驚かされます。

謹んでご冥福をお祈りいたします。
ジャン・グレミヨン監督の『白い足』を国内盤DVD(『珠玉のフランス映画名作選 DVD-BOX Vol.1』)で観た感想。

出演:シュジ・ドレール、フェルナン・ルドゥー、ポール・ベルナール、ミシェル・ブーケ、アルレット・トマ

呪われた映画作家”と言われるジャン・グレミヨン監督の映画は観られる機会が少ないが、昨今少しずつDVD化がなされている。
この『白い足』はもともとジャン・アヌイが脚本を執筆、監督もする予定だったが、撮影2週間前になってグレミヨンに委託してきたのだという。
グレミヨンは監督を受諾するにあたって、脚本の手直し、時代を20世紀初頭から現在に置き換えること、出演俳優の変更を条件にしたと言われる。(DVDの解説参照)
タイトルの”白い足”とは、古城に一人住む伯爵(ポール・ベルナール)がいつも白いゲートルを履いていることを指す。

内容はいかにもこの時代のフランス映画らしい不条理な悲劇。
観る者をどんどん惹き付ける演出力が見事である。
ただ、観ている間はこれは大傑作だと思っていたのだが、ラスト10分くらいになってから理解できない展開となった。
撮影直前に脚本の手直しをしたせいなのか、人物の心理的変化の描写が丁寧とは言えず、唐突な印象を与えるところもある。(大筋から言えばそれほど気にならないが)

ヒロインのシュジ・ドレールは、ルネ・クレマン監督『居酒屋』の印象が強烈な女優だが、これもそれに劣らぬ演技と存在感。
モリス役を演じたミシェル・ブーケはこれがデビュー作でさすがに若く、私は初め誰か分からなかった。(ただし、目はあの目)
宿屋亭主ジョリアン(DVDの解説書にはジュリアンと記されているが、映画中の発音はジョリアン)役のフェルナン・ルドゥーはこの時代のフランス映画好きには馴染みの顔で、『曳き舟』(グレミヨン)、『獣人』(ルノワール)『悪魔が夜来る』(カルネ)『赤い手のグッピー』(ベッケル)といった出演作がある。
伯爵役のポール・ベルナールはいかにもそれらしい雰囲気があるが、役の心理がもう一つ伝わってこないのは演出のせいなのか。

サッシャ・ギトリBlu-ray BOXが12月23日に発売されるという驚愕のニュースです。
DVD BOXも同時発売で、発売元はまたまたIVC

サッシャ・ギトリの国内盤DVDといえば、先月発売された『珠玉のフランス映画 DVD-BOX Vol.2』に『あなたの目になりたい』が収録されていますが(バラ売りもあり)、これまでは『とらんぷ譚』くらいしかなかったはずです。
それが今度発売されるBOXでは『夢を見ましょう』『デジレ』『カドリーユ』という3作が一挙に初ソフト化ということです。

サッシャ・ギトリは監督作が33本もあるということですので、これらはほんの一部にすぎませんが、このBOXが売れれば続編もあるかもしれません。
値はちょっと張りますが、これは是非とも手に入れたいですね。

長らく国内盤DVDが廃盤、中古価格が高騰していたピエール・グラニエ=ドフェール監督の『離愁』が、いつの間にか”復刻シネマライブラリー”で再発されていたという嬉しいニュースです。

この映画も以前記事を書いていますが(リンク)、主演のジャン=ルイ・トランティニャンロミー・シュナイダーがあまりにも素晴らしいこの映画、この機会を逃しますとまたいつ廃盤の憂き目に逢うかもしれませんので、お持ちでない方には是非お早目のご購入をお勧め致します!

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マサヤ
性別:
男性
趣味:
フランス映画、ジャズ
自己紹介:
フランスの映画監督ジャン=ピエール・メルヴィル監督作品のファンサイト附属のブログです。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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