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アラン・レネ監督の『二十四時間の情事』(『ヒロシマ・モナムール』)(59年)の国内盤Blu-rayを観た感想。(この映画について以前書いた記事

まず、画質についてだが、この映画を良い画質で観ることができてとても満足である。
レナート・ベルタ監修の4Kデジタル修復による高精細HDマスターを使用】との文句にも嘘偽りがない。

そして、画質チェック程度のつもりで観始めたのだが、結局全篇観てしまった。
それにしても、なんという素晴らしい映画だろう
今さらだが、エマニュエル・リヴァの美しさ、演技の見事さには言葉もない。
この映画にせよ、大傑作『去年マリエンバートで』(60年)にせよ、この時期のアラン・レネは神がかっていると言ってよいと思う。

ただし、何の特典も入っていないBlu-rayの仕様はいただけない。
なんといっても日本の、しかも広島を舞台にした映画なのだから、なんとかならなかったのか。
米クライテリオン盤なら、レネ監督、リヴァのインタビューが(それぞれ二種類ずつ)入っているのだから・・・。



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アラン・レネ監督の不朽の名作『二十四時間の情事』(『ヒロシマ・モナムール』)が国内初ブルーレイ化され、5月29日に発売されます。
DVDも同時発売で、メーカーはIVC
以前書いた『二十四時間の情事』の記事

『二十四時間の情事』の国内DVDといえば、これまで複数のメーカーから発売されてきましたが、少なからず画質に不満がありました。
BR化で気になるのはなんといっても画質ですが、amazonの情報を見る限り、【レナート・ベルタ監修の4Kデジタル修復による高精細HDマスターを使用】との記述がありますので、画質はかなり期待できそうです。
IVCも近年はかなり高画質のソフトを発売しておりますので、その意味でも安心です。

アラン・レネ監督、ジャン=ポール・ベルモンド主演の『薔薇のスタビスキー』がDVD化されます。
発売元はまたまたIVC

以前この映画についてはレビューを書いています。(記事はこちら
内容も忘れてしまっているので、もう一度観直したい作品です。
それにしても、ベルモンド主演作のDVD化は久しぶり。
相続人』(フィリップ・ラブロ監督)あたりもDVDにならないですかねぇ…。

アラン・レネ監督の『二十四時間の情事』(『ヒロシマ・モナムール』)を国内盤DVD(ハピネット・ピクチャーズ)で観た感想。

HIROSHIMA, MON AMOUR』(59年)
監督:アラン・レネ 
脚本:マルグリット・デュラス 
撮影:サッシャ・ヴィエルニ
音楽:ジョヴァンニ・フスコ、ジョルジュ・ドルリュー 
出演:エマニュエル・リヴァ、岡田英次、ベルナール・フレッソン 

 
再見。
何度見ても感慨深い映画。
マルグリット・デュラスによるオリジナル脚本だが、全体として決して理屈っぽい印象はない。
考えてみればずいぶん暗い映画なのだが、その暗さがかえって魅力的な、不思議な映画である。

主演のエマニュエル・リヴァ岡田英次の二人に清潔感があるので救われる。
二人のイメージにもっとドロドロネチネチした感じがあったら陰気臭くて観てられなかったかもしれない。

58年当時の広島の夜の街の表情を切り取った後半の映像がすばらしい。
人気のない深夜のホテルをエマニュエル・リヴァが行ったり来たりするシーンであったり、カフェや駅のシーン(どちらもセットらしいが)での二人の会話、佇まいはなんともいえない詩情が溢れている。

先日スタジオ・カナル・コレクションからゴダール作品のブルーレイ発売に関してお伝えしましたが、個人的にこのブルーレイ・シリーズで最注目はアラン・レネ監督の言わずと知れた大傑作『去年マリエンバートで』。

この作品のDVDは一昨年紀伊国屋書店レーベルから発売されたばかりなので、権利問題がどうなっているのかよく分かりませんが、価格がそのDVDより安くしかもブルーレイ、その上特典映像が大充実している今回のスタジオ・カナル・コレクションはこの作品に関心のある方ならば絶対に無視できないでしょう。

私の所有している日本盤DVDは、紀伊国屋盤より以前に出ていた東北新社盤(現在廃盤)なので、今回のブルーレイは大変に楽しみです。
まぁ、東北新社盤も画質的には満足して観ていましたが…。

ちなみに、特典映像ではアラン・レネ監督の短編ドキュメンタリー2編、作品に関するドキュメンタリー、脚本を手がけたアラン・ロブ=グリエに関するドキュメンタリー、メルヴィル・ファンおなじみのジネット・ヴァンサンドーによるイントロダクションも収録されています。

 

アラン・レネ監督の『薔薇のスタビスキー』をレンタルビデオで観た感想です。

image19.jpgSTAVISKY...』(73年)
監督:アラン・レネ
原作:ホルヘ・センプラン
脚本:ホルヘ・センプラン
撮影:サッシャ・ヴィエルニ
音楽:スティーヴン・ソンドハイム
出演:ジャン=ポール・ベルモンド、シャルル・ボワイエ、アニー・デュプレー、フランソワ・ペリエ、ミシェル・ロンズデール、クロード・リッシュ

初見。
1930年代の実話を元にした作品で、アラン・レネが監督するジャン=ポール・ベルモンド主演作品(製作も兼任)というだけで以前から興味津々だった作品ですが、ようやく観ることができました。

内容は分かりにくいです。
稀代の詐欺師だったというスタビスキーと、その事件の顛末を予め知っていればある程度は違うのかもしれませんが、あるシーンの時期が説明もないまま錯綜する上、トロツキーのフランス亡命のことまでもが絡んできているので混乱します。
意味有り気な登場人物が次々登場し、意味があるのかないのか分からないままになってしまうこともしばしば。
これがアラン・レネ監督の意図なのでしょうか。

この作品は、ジャン=ポール・ベルモンドが製作も兼ねているだけあって、ベルモンドの素晴らしい演技が観られる作品です。
それだけに、普段とはちょっと違ったベルモンドの表情が見られる作品でもあります。
ただ、ベルモンド本人の演技や存在感は魅力的なのですが、そのキャラクターがこの役柄に本当に合っていたか否かは少々疑問。

シャルル・ボワイエが特別出演しています。
それも少し顔を出すだけの出演でなく、ほぼ全篇に登場しているのが嬉しい。
あと、フランソワ・ペリエが出演していますが、渋かったですね。
大好きです。
メルヴィルの『いぬ』(62年)でも刑事役を演じベルモンドと共演していたマルセル・キュヴリエが警視役で出ています。
結構重要な役どころ。

映画の印象としては、あまり意味のないシーンと、すごく面白いシーンが混ざり合っている感じでした。
決して面白くない作品ではないので、できればキレイな映像でもう一度観直してみたい作品です。

L'Anne Derniere a Marianbad』 (60年)
image85.gif監督・脚本:アラン・レネ
原作:アラン・ロブ=グリエ
撮影:サッシャ・ヴィエルニー 
音楽:フランシス・セイリグ
衣装:ココ・シャネル
出演:デルフィーヌ・セイリグ、ジョルジュ・アルベルタッツィ、サッシャ・ピトエフ

da3e4674.gif初めて観た時は、その訳の分からなさに怒りすら覚えましたが、今やすっかりお気に入り作品の仲間入り。
近年は、寝つきの悪い夜のお供に最適な映画となってしまっています。
実際、この映画を30~40分ほど観ると、よく眠れるのですよ(笑)。
本当にこの作品が好きな人には怒られるかもしれませんが…。

先日、本当に久々に全篇通して観ましたが、これまで以上に楽しめました。
私のような凡人がこの映画を評する場合、“分かる”とか“理解”とかいう言葉は当てはまらないでしょう。
c6234fe0.gif結局のところ、こういった映画は、観ていて面白いか詰まらないか、つまりは、観る人の感覚に合うか合わないかが重要なのだと思います。
初めて観た時は、冒頭のつぶやき、始終流れるオルガンの音色が気味悪く感じたものですが、今では妙に心地良いです。
この変化が自分でもよく分かりませんが、映画に求めるものが変わってきたということでしょうか。
通常の商業ベースに乗っかりにくい作品であるだけに、こういった映画が存在すること自体、奇跡と言ってよいのではないかと思います。

シャネルのドレスを纏ったデルフィーヌ・セイリグの見た目の美しさは言うまでもありませんが、彼女の魅力の一つである声の美しさも是非指摘しておきたいと思います。
08fedce7.gif男優では、彼女に言い寄るジョルジュ・アルベルタッツィよりも、夫役のサッシャ・ピトエフの個性的な長い顔が、この映画の奇妙なカラーを決定付けているのではないでしょうか。
この人が行う意味不明のカードゲームのシーンは、妙に惹かれるシーンの一つです。

そして、舞台となった庭園、ホテルの無機的ともいえる風景も素晴らしい見ものです。
映画の背景も含め、実に絵のなるシーンの多い映画です。
デルフィーヌ・セイリグの兄だという、フランシス・セイリグの音楽も良いですね。

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趣味:
フランス映画、ジャズ
自己紹介:
フランスの映画監督ジャン=ピエール・メルヴィル監督作品のファンサイト附属のブログです。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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