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ジェフ・ベックが76年に発表したソロ・アルバム『ワイアード』。

LPの頃から聴いているから、かれこれ35年以上は聴いているはず。
最近たまたま聴き返す機会があったが、その素晴らしさに改めて驚嘆した。

ジェフ・ベックのアルバムといえば、その前作にあたる『ブロウ・バイ・ブロウ』(75年)の方が歴史的な評価は高いのかもしれない。
私は『ワイアード』の方を先に聴いたせいか、『ワイアード』の方がはるかに好きである。

とにかく捨て曲一切ナシのスリリングな内容で、その先鋭的とも思える演奏ぶりはとても40年前の音楽とは思えない。
個々の楽曲も『レッド・ブーツ』、『蒼き風』、『ソフィー』、『グッドバイ・ポーク・パイ・ハット』、『ラヴ・イズ・グリーン』と名曲名演奏の嵐であるが、ことに今回『カム・ダンシング』の魅力に心底ノックアウトされた。
昔聴いていた頃はここまでカッコいい曲だとは気づかなかった。
グッドバイ・ポーク・パイ・ハット』は言うまでも無くチャールズ・ミンガスの曲だが、ミンガス版よりも好きである。

ジェフ・ベックのライヴには一度だけ遭遇したことがある。
2004年頃に大阪厚生年金会館で観ているが、本当に素晴らしいコンサートだった。
いまだにその時のギターの音が記憶から離れない。

ベックでは『ワイアード』と同じくらい好きなアルバムが実はもう一枚あって、俗にオレンジアルバムと呼ばれる『ジェフ・ベック・グループ』(72年)がそれ。
いつかこのアルバムについても書いてみたい。

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昨年8月のZepp Nambaにおけるマイケル・シェンカー・フェストは実に感動的な素晴らしいライヴだったが(その時の記事)、その際の東京公演の模様がさっそくブルーレイ、DVDとなって発売された。

私のようなオールド・ファンにはマイケル・シェンカーとグラハム・ボネットの共演というだけでたまらないものがあったのだが、私の観た大阪公演はライヴ全体としても実に見応え、聴き応えがあった。
このソフトには大阪では演奏されなかった『クライ・フォー・ザ・ネーションズ』も収録されているのも嬉しいところ。

ローリング・ストーンズのニューアルバムがブルースのカバーアルバムになると初めて聞いた時は、前作から11年待ってカバー?と軽い脱力感を覚えた。

昨今ボブ・ディランがシナトラなどのカバーアルバムを出しているが、ディランはこのところ1~2年に1枚はニューアルバムを出しているから、そういうのも仕方ないかという思いがある。
それに比べるとストーンズの場合、カバーの割合の多かった初期はともかく、これまでカバーアルバムというものを出していないし、なによりオリジナルが聴きたいバンドだから、いちファンとして失望を隠せなかったのである。

ちなみに、私はブルースをこれまでそれなりに聴いてきたが、ブルース・ファンと言い切るほどの自信はない。
いわば”ブルースも聴く人”である。

そうこういっているうちにアルバムの発売日を過ぎ、アマゾンにはアルバムへの絶賛のコメントが溢れた
カバーアルバムになったのは残念だが、今更どうこう言っても仕方ないし、コメントを読んでいると私も無性に聴きたくなってきて、仕事の後にタワレコに駆け込んだ。

実際に聴いてみた感想は、思ったより素直に楽しめず、どこか違和感を感じた
理由ははっきりとは分からなかった。
メンバーは頑張っているし、楽曲が悪いわけでもない。

それからは決してヘビロテで聴いたわけでもないが、数日に一度は聴き返していた。
最初の違和感は変わらなかった。

そうこうしているうち、ブルース&ソウル・レコーズという雑誌で『ブルー&ロンサム』の特集を組んでいるのを見つけた。(この時期にはどこの音楽雑誌もこのアルバムの特集をしていた)
この雑誌は毎号オリジナルCDの付録が付いてきて、今回は『ブルー&ロンサム』でカバーされたブルースのオリジナル版全12曲が収録されていた。
私は、アルバムへの違和感の原因が分かるかもしれないと思い(この頃になるとなんとなく原因を感じていたが)、この雑誌を購入し、付録CDを聴いてみた。

ストーンズには悪いが、聴いてすぐに『こっちのほうがいい!』と思った。
もちろん、オリジナルなのだから良くて当然なのだが、『ブルー&ロンサム』の違和感の原因もなんとなく分かった気がした。
オリジナルに比べると、『ブルー&ロンサム』のサウンドがやけに煌びやかで立派すぎるのである

天下のローリング・ストーンズなのだから、サウンドに華があり立派なのは当然といえば当然なのだが、ブルースを楽しむという意味においてはそれは必ずしも適切とは言い切れないのではないか?
少なくとも私にとっては、言葉は悪いが、もっとチープな感じが欲しいのである。
そして、やはりブルースにはもっと黒さが欲しいのである。

もちろん、私は自分の感覚が正しいか否かを問いたいのではない。
あくまでも、カバーなのだから、今のストーンズが演奏すればこうなることは当然であり、文句を言っても仕方がないだろう。
もし、ストーンズがカバーでなく、ブルース風の新曲だらけのアルバムを出していたら、もしかしたらもっと楽しめたかもしれないが、今さら外野でガヤガヤ言っても意味がない。
アルバムに対する違和感やその感覚はその人の好みであり趣味でしかないから、アルバムを楽しんでいる方は心行くまで楽しまれれば良いと思うし、それは幸せなことだ。

それにしても困った。
それ以降、ブルースが聴きたくて仕方ないのである。
他にもソウル、ジャズなど、とにかく黒っぽい音楽が聴きたくてたまらなくなってきたのだ。
『ブルー&ロンサム』は残念ながら私の趣味に合わなかったが、とんだ副作用をもたらしてしまったことは確かなようだ・・・。

8月23日、ZEPPなんばマイケル・シェンカー・フェストのライヴに行ってきた。

なぜに大阪かというと、たまたまこの時期大阪で仕事があり、その時期にちょうどマイケル・シェンカーのライヴが運良くあった、ということ。

実はマイケル・シェンカーのライヴに行くのは今回が初めてである。
マイケル・シェンカー自体は82年の『飛翔伝説』から聴いており(私が初めて買ったハードロック、へヴィメタル系のレコードだった)、当然のことながら、その頃は大ファンだった。
MSGからのコージー・パウエルの脱退、グラハム・ボネットの脱退といったショッキングな出来事もリアル・タイムで経験してきた。(ネットのない当時は音楽雑誌が情報源)
ただ、マッコリー・シェンカー・グループ以降の彼の音楽はほとんど聴いていない。
80年代半ばくらいからクラシック、ジャズといった他ジャンルの音楽を聴くようになってから、ハード・ロック系の音楽はアイアン・メイデン等ごく限られたものしか聴かなくなり、マイケル・シェンカーの音楽はそこから弾かれた形になってしまったのだ。

それでも、私にとっては”伝説の人”の一人だから、これまで何度か来日公演に行こうかと思ったことはあった。
しかし、どうにもタイミングが悪く機会がなかったところに、今回の来日公演のニュース。

記事を読んでビックリ、なんと来日メンバーの中にグラハム・ボネットの名が!
グラハムといえば、MSG、レインボー世代の我々には、まさにカリスマ・ヴォーカリストであり、やはりこれまで一度も生のライヴに行ったことがなく、是非とも一度は生に触れてみたい人だった。
なんといっても、グラハムがMSGで唯一残したアルバム『黙示録』(82年)は超名盤であり、30年以上ずっと愛聴している。

来日公演を知った時点で、24日の東京・国際フォーラム公演はすでにソールド・アウトだったが、大阪はまだチケットが残っており、しかもこの日たまたま大阪で仕事があり、ライヴに行く時間も空いていたので、すぐさまチケットを押さえた次第。

ライヴは素晴らしかった

1曲目から『イントゥ・ジ・アリーナ』という選曲にも驚かされたが、とにかく、マイケルのギターが凄まじかった
80年代と全く変わらぬ、素晴らしいプレイの連続にため息が出た。
サポート・メンバーのクリス・グレン(ベース)、テッド・マッケンナ(ドラムス)というMSG黄金時代の嬉しいメンツはもちろん、昔のポール・デスモンドよろしくリズム・ギター、キーボードでサポートしたスティーヴ・マンの演奏も実に安定した見事なものだった。

今回のライヴの”売り”はゲイリー・バーデングラハム・ボネットロビン・マッコリーという80年代のMSG歴代3人のヴォーカリストの参加。
中でもグラハムが”目玉”であることは間違いない。

初めに登場したのはゲイリー・バーデン
正直言って、当時からそれほど魅力のあるヴォーカリストではないが、今回も高音、声量とも出ておらず、失望させられた。
まあ、当時からすでに30数年経っているわけで、期待する方がどうかしているが。

次に登場したのはグラハム・ボネット

半ばグラハムが目的で今回のチケットを買ったようなものだったが、極力期待はしないように、と自分に言い聞かせていた。
おそらく、昔のような声は出ないだろうし、曲もサワリをちょっとだけ歌うだけかもしれない。
それでも、グラハムを生で聴ければ幸せだと思っていた。
しかも、長い間幻だったマイケル・シェンカーとのコラボだ!

果たして、グラハムは『黙示録』から3曲も歌った。
アソート・アタック』、『デザート・ソング』、『ダンサー』といういずれ劣らぬ名曲3曲である。

初めに『アソート・アタック』を歌い始めた瞬間、あのザラザラしたダミ声ではなく、意外にもスッキリした声質に驚いたが、すぐにグラハムらしい本調子に!
若い頃のグラハムの歌は4オクターヴの声が出たという伝説が残っているくらいキーの高いものが多いのだが、現在のグラハムがそれを若い頃に劣らぬくらい懸命に歌っている姿は信じられないくらい感動的であり、しかも、その声量、音域の凄いこと
まさか、ここまでしっかり歌ってくれるとは夢にも思わなかった。
まさに感動的としか言いようがない

次に登場したのはロビン・マッコリー

前にも書いたように、彼が参加し、マッコリー・シェンカー・グループになって以降のアルバムはほとんど聴いていないから、全く手探りだったが、3人のヴォーカリストの中で一番安定し、プロのヴォーカルを聴かせてくれたのはこの人だった。

チケットを買った当初は正直言ってロビン・マッコリーはいらないなぁ、と思ったのだが、ライヴで聴いた彼の曲とヴォーカルはどれも良く、自分の認識が間違いであることに気づかされた。
後半のライヴが締まったのは間違いなく彼の功績である。

ライヴの最後はUFO時代の名曲『ロック・ボトム』。
マイケルのギター・ソロは概してスタジオにおけるソロを極力再現したものが多いが、この曲ではむしろ自由に赴くままに長いギター・ソロを展開してみせ、それがまた見事な出来栄えだった。

アンコールは必殺の名曲『ドクター・ドクター』。
ヴォーカリストは3人とも参加、素晴らしい大団円となった。

とにかくマイケルが元気なのが印象的だった
正味90分のライヴだったが、ずっと弾きっぱなしで、手加減、手抜き一切ナシの全力投球は、61歳という年齢を考えると驚異的であった。

そして、実は私はライヴの二日前、なんばのタワレコでマイケルと遭遇していたのである。
ライヴに備えて、MSGのCDでも久しぶりに買おうかなぁと売り場をうろついていたら、どこかで見たような人がMSGのDVDを手に取っていたのである。
帽子を目深に被り、表情までは確認できないが、それがマイケル・シェンカーであることは腕のタトゥーなどからも明白であった。
信じられない!

私は思い切って通訳の人に声を掛け、ちゃっかり握手、写真まで撮らせてもらった。
このような偉大なロック・ミュージシャンと握手したのは2004年にやはり大阪でピート・タウンゼントと握手して以来か。
生で見たマイケルは上機嫌で信じられないほど痩せており、握手した手はビックリするくらい骨張っていた。
しかし、一生に何度とない素晴らしい出来事であり、この写真は一生の記念となるだろう。



高田馬場の中古レコード店タイムHP)が1月31日をもって閉店した。
数年前に同じく高田馬場のレコード店ムトウが閉店した時もショックだったが、タイムの閉店はある意味それ以上にショックである。

昭和38年開店というが、私は通っていたのは大学時代からだから(厳密には浪人時代から)かれこれ30年通っていたことになる。
近年は1Fだけの店舗になり品数も減ったが、10年?ほど前までは2Fにもクラシック、ジャズ中心のフロアがあり、階段を上がって右側のフロアにLP、左側のフロアにCDが陳列してあった。(1FはロックやポップスのCDとLPが中心)

もっとも、近年はご無沙汰気味だったが、特に大学時代はほとんどクラシックばかり聴いていた関係で2Fのフロアには大変お世話になった。
当時は常にCD1枚が表示金額より200円引きであり、2枚組だと400円引き、3枚組になると600円引きになったので、本当にこの店は重宝したものである。

閉店のニュースを知ってから、先日これが最後かもしれないと思いつつ店舗を覗いてみたが、在庫、価格は今なお魅力的なものが揃っており、ブーレーズの『パルジファル』、ローザ・ポンセル、ロッテ・レーマン、ネリー・メルバ、シュヴァルツコップのアリア集を購入した。
ネット販売はこれからも続けるらしいが、店舗がなくなるのは本当に残念。
既報の通り、アイアン・メイデンのニューアルバム『魂の書~ザ・ブック・オブ・ソウルズ~』が今月初めに全世界で同時発売となり、当然のことながら私も購入し、以後毎日のように耳にしている。
初の二枚組90分に渡る長い作品なので、なかなか全部を通して聴く時間が取れないのが残念なのだが、通勤時間を利用して、たとえ少しずつでも全体を万遍無く聴くようにしている。

内容についてだが、個人的にはかなり気に入っている。
控えめに言っても、素晴らしい内容だと言ってよいだろう。

ブルース・ディッキンソンエイドリアン・スミス復帰後のアルバムは良くも悪くもとっつきにくい内容のものが多かったが、今回は難渋な感じはほとんど無く、かなり明快な内容になっているように感じられる。
90分を超える作品にもかかわらず、長過ぎる感じもない。
ちなみに、6人編成後のアルバムでは『Dance of Death』、『A Matter of Life and Death』が特に気に入っているが、このアルバムはそれら以上に良いアルバムかもしれない。

3人のギターソロも大変充実しており聴き応えがあるし、ニコ・マクブレインのドラムスがここまで図太い音を出しているアルバムも珍しいのではないか。
私のような初期からのファンはどうしてもクライヴ・バーのドラムの図太い音がいまだに懐かしく思い出されるのだが、このアルバムのニコには文句のつけようが無い。
もちろん、ブルース・ディッキンソンのヴォーカル、スティーヴ・ハリスのベースのパフォーマンスは期待通りの素晴らしい出来栄えである。

アルバム全体が優れた内容なので、1曲1曲の良し悪しを判断するのはまだ時期尚早という気もするのだが、現時点において特に気に入った曲をあえて挙げればDISC 1①②④⑥DISC 2①②③といったところか。
アルバムの最後を飾り、18分を超える『Empire Of The Clouds』は構成、展開、メロディがいかにもメイデンらしい傑作だが、もう少し全体をつめたらもっと良かったような気もする。

とにかく、ここにきてこのような傑作アルバムを生み出したメイデンは本当にすごいバンドである。
長く彼らのファンであったことを改めて誇りに思う。

ザ・ローリング・ストーンズ1990年の初来日公演の模様を収録した『ストーンズ - ライヴ・アット・ザ・トーキョー・ドーム 1990』がブルーレイやDVD等、さまざまな仕様で10月14日に発売されます。

ストーンズの90年の初来日公演は計10回に渡り東京ドームで開催されたわけですが、私は幸運にも2回観に行きました。

電話でチケットを取ったのですが、なかなか繋がらず、かなり苦労したことはよく覚えています。
行った日は2月16日(公演二日目、席は一塁側スタンド)、2月26日(公演九日目、席は三塁側ジャンボスタンド)でしたが、今回の発売される映像はどうやら私が観に行った2月26日の公演のもののようです。

この公演が開催された頃は私のストーンズ熱も何度目かのピークを迎えており、ストーンズのライヴを体験することが生涯の夢と言っても過言ではない時期でした。
来日はまず不可能だと諦めていましたので、海外に思い切って観に行ってしまおうかとまで考えていた矢先のことでしたので、この公演の実現のニュースにどれだけ心踊り、期待をしたかはとても言葉では言い表せません。
実際、体験したライヴも期待通りの素晴らしいものでした。

その後、95年の2度目の来日公演も2回観に行き、98年の3度目の来日は1回、2003年の4度目の来日公演も1回観に行きましたが、その後の来日公演にはチケット代のあまりの高騰、ストーンズ熱が冷めたこともあり、行っていません。

今回映像であの初来日公演を追体験できるのは楽しみです。

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趣味:
フランス映画、ジャズ
自己紹介:
フランスの映画監督ジャン=ピエール・メルヴィル監督作品のファンサイト附属のブログです。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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