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6月24日に『ジャック・ドゥミの初期傑作 Blu-ray BOX』が発売されます。
内容は『ローラ』、『天使の入江』、妻であるアニエス・ヴァルダ監督による『ジャック・ドゥミの少年期』の3本で、発売元はIVC。(『ローラ』と『天使の入江』は単品での発売もあり)

ジャック・ドゥミの初期作品といえば、以前『ローラ』と『天使の入江』を含むDVD-BOXが紀伊国屋書店から発売されておりましたが、すでに廃盤。
今回のBlu-ray BOXもせっかくならドゥミ監督作だけで固めて欲しかった気もしますが、『ローラ』と『天使の入江』はブルーレイで是非観たいですね。
以前『ローラ』について書いた記事)(以前『天使の入江』について書いた記事



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ジャック・ドゥミ監督の『シェルブールの雨傘 デジタル・リマスター版』が9月26日(土)~10月2日(金)、YEBISU GARDEN CINEMAにて1週間限定で公開されます。
(『シェルブールの雨傘』について以前書いた記事

一日一回の上映で、時間が毎日異なりますので注意が必要です。

今年のフランス映画祭(6月21~24日)において、ジャック・ドゥミ監督の長編デビュー作である『ローラ』のデジタル修復完全版が上映されます。

今さら言うまでもなく、『ローラ』はアヌーク・エーメマルク・ミシェル主演作で、撮影はラウール・クタール
われらがジャン=ピエール・メルヴィルが“ヌーヴェル・ヴァーグの真珠"と評したことで知られる大傑作です。(『ローラ』について以前書いた記事
現在は紀伊国屋書店より国内盤DVDが発売されています。

フランス映画祭においてクラシック作品が上映されるのは意外にも初めてということで、今後も含め(いつか是非メルヴィル作品も!)期待が大きいところです。

ジャック・ドゥミ監督の『ロワール渓谷の木靴職人』を国内盤DVD(ジャック・ドゥミ初期作品集DVD-BOX)で観た感想。

Le Sabotier du Val de Loire』(55年)
監督・脚本:ジャック・ドゥミ
撮影:H・ジョルジュ・ランディ
音楽:エルザ・バレーヌ

初見。
ジャック・ドゥミ監督処女作であり、22分の小品。
内容は、ナントの木靴職人の老夫婦の日常をドキュメンタリー風に描いたもの。
ナレーションを用いた、古典的で淡々とした語り口が好ましい。
監督処女作ながら、カメラワークや照明の技術も確かで落ち着いており、これ見よがしの点のない、極めて簡潔で質素な作品。
時間こそ短いが、人生の一端を垣間見るような、想像以上に見応えのある作品である。
その語り口に、ちょっとメルヴィルの処女作『ある道化師の二十四時間』(46)を思わせるところがあるように感じた。

ジャック・ドゥミ監督の『ローラ』を国内盤DVD(紀伊国屋レーベル『ジャック・ドゥミ初期作品集DVD-BOX』)で観た感想。

LOLA』(61年)
監督・脚本:ジャック・ドゥミ 
製作:カルロ・ポンティ、ジョルジュ・ドゥ・ボールガール
撮影:ラウール・クタール
音楽:ミシェル・ルグラン
出演:アヌーク・エーメ、マルク・ミシェル、ジャック・アルダン、コリンヌ・マルシャン

初見。
ようやくこの作品を見ることができて、発売元の紀伊国屋に感謝である。
この作品の評判については、“ヌーヴェル・ヴァーグの真珠”と、かのジャン=ピエール・メルヴィルが評した言葉が(私の中では)独り歩きしてる感があったが、なるほど“真珠”とは巧い表現だとこの作品を見てつくづく思った。
ダイヤなどのような高級宝飾品の燦然たる輝きや派手さはないかもしれないが、真珠のような清らかな(?)透明感を感じさせる作風なのである。
まぁ、メルヴィルの意図はまた別にあるのかもしれないので、私のは的外れな指摘なのかもしれないが…。

この作品の魅力だが、まず、ラウール・クタールの自然光を生かした撮影がなんとも素晴らしい。
極端な話、この作品は映像を観ているだけで十分満足感があるほどである。
そして、事実上の主演といえるマルク・ミシェルのナイーブな感性が魅力的である。
以前このブログで紹介した『シェルブールの雨傘』での演技も良かったがあれはあくまでも脇役であり、この作品はジャック・ベッケルの『』(60)と並んで彼の代表作と言ってよいのではないかと思う。

一方でヒロインのローラ役アヌーク・エーメは踊り子という彼女としては意外な(?)役柄で、演技と存在感はさすがだが、せっかくの美貌が濃い化粧によって損なわれているように見えるのは残念な気がした。

ジャック・ドゥミ監督の『天使の入江』を国内盤DVD(紀伊国屋書店『ジャック・ドゥミ初期作品集DVD-BOX』収録)で観た感想。

LA BAIE DES ANGES』(62年)
監督・脚本:ジャック・ドゥミ
撮影:ジャン・ラビエ
音楽:ミシェル・ルグラン
出演:ジャンヌ・モロー、クロード・マン、ポール・ゲール、アンナ・ナシエ

初見。
ジャック・ドゥミ監督の長編第2作にあたる作品で、あの『シェルブールの雨傘』(63)の一つ前にあたる作品。
これはずっと日本未公開だった作品だが、観てみるとストーリーも面白く、なかなかの良作と感じた。

主演のジャンヌ・モローが破滅的な女ギャンブラー、ジャッキーを演じていて、これが凄い。
有り金を次々とギャンブル(ルーレット)に注ぎ込む様は、メルヴィルの『ボブ』も顔負けの賭博師ぶりである。
外見的にはかなり老けて見えるのでさして魅力的とは思えないが、そのファム・ファタール的な存在感、キャラで魅せる。

相手役ジャックを演じるのがクロード・マン
あのメルヴィルの『影の軍隊』(69)で“マスク”を演じた俳優である。
この『天使の入江』が映画初出演というが、初出演とは思えないしっかりした演技だった。
どういうわけか他の出演作を観る機会がほとんどない俳優なので、初出演にして主演作を観ることができるこの作品は貴重である。
銀行員という堅物の若者が遊び人の友人の影響でギャンブルにのめり込んでしまうという、いかにも“ヌーヴェル・ヴァーグ”的なナイーブな役柄だが、これを瑞々しい存在感で演じていて好演。

一回りも年齢が違うジャンヌ・モローとは恋人というよりはまるで母と子供のようだが(ジャンヌ・モローが1928年生まれ、クロード・マンが1940年生まれ)、ある意味その関係性がこの作品では面白いとも言える。

音楽はやはりミシェル・ルグランで、同じピアノのテーマが何度も繰り返し使われている点はちょっと不満が残るが、メロディそのものはやはり魅力的。
ジャン・ラビエのカメラがいい。

国内盤DVDの画質は観にくくはないのだが全体的に暗めで多少不満が残る。

ジャック・ドゥミ監督の『モン・パリ』を国内盤DVD(ハピネット)で観た感想。

933b7df3.jpegL'EVENEMENT LE PLUS IMPORTANT DEPUIS QUE L'HOMME A MARCHE SUR LA LUNE』(73年)
監督・脚本:ジャック・ドゥミ
撮影:アンドレア・ウィンディング
音楽:ミシェル・ルグラン
出演:カトリーヌ・ドヌーヴ、マルチェロ・マストロヤンニ、ミシュリーヌ・プレール、マリサ・パヴァン、クロード・メルキ、ミレーユ・マチュー、モーリス・ビロー
 
初見。
ジャック・ドゥミ監督の唯一のコメディ作品とのことで、男が妊娠するというバカバカしいストーリーながら内容は面白く、かなり笑える作品。
やはり当時プライベートでもパートナーだったカトリーヌ・ドヌーヴマルチェロ・マストロヤンニの二人が夫婦役を楽しんで演じているのがいい。
とりわけ、いつもの二枚目ぶりとは打って変わったマストロヤンニのとぼけた演技が最高。

3f3e6d1a.jpegドヌーヴもキアラ・マストロヤンニを出産した直後で、若干肉付きがよくなっている頃だが、個人的にはこれくらいの方が女らしくて魅力を感じる。
この作品を見る限り、“世界最高の美女”という看板に偽りのない美しさである。

周囲のキャストも芸達者が揃っていて楽しめるし、ここでもミシェル・ルグランがさすがにいい曲を書いている。

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マサヤ
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趣味:
フランス映画、ジャズ
自己紹介:
フランスの映画監督ジャン=ピエール・メルヴィル監督作品のファンサイト附属のブログです。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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