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昔から聴いているケニー・バレルのライヴ・アルバムだが、最近聴き直してその魅力に改めて嵌っている。
ブルーノートのケニー・バレルといえば、『ミッドナイト・ブルー』ばかりがやたら市場に出回っているが、このアルバムとか『ブルー・ライツ』なども(ちゃんとしたリマスターで)再発して欲しい。
このライヴもコンプリート盤が昔出ていたが、近年は中古盤屋でも全然見かけないのである。

それはそうと、このライヴ・アルバムの魅力は第一に雰囲気の良さである。
もっとも、この盤に限らずブルーノートのライヴ盤は雰囲気の良いものが多いのだが、これほど夜の雰囲気が味わえるライヴ・アルバムはありそうでなかなか無い。
聴いているとつい一杯やりたくなってしまうから困る。

当然主役はケニー・バレルのギターだが、御大アート・ブレイキーが全曲に参加するなどサイドメンバーも豪華で、とりわけ『バークス・ワークス』におけるティナ・ブルックスのテナー、『レディ・ビー・グッド』におけるボビー・ティモンズのピアノが素晴らしい。

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ジョゼフ・L・マンキーウィッツ監督の『呪われた城』を国内盤DVDで観た感想。

DRAGONWYCK』(46年)
監督・脚本:ジョゼフ・L・マンキーウィッツ
撮影:アーサー・C・ミラー
音楽:アルフレッド・ニューマン
出演:ジーン・ティアニー、ヴィンセント・プライス、ウォルター・ヒューストン

エルンスト・ルビッチ監督が病気降板したために代役で監督が廻ってきたというマンキーウィッツの監督処女作。
彼は30年代から脚本家、製作者として名を成していたが、この作品でついに念願の映画監督デビューを果たしたとのことらしい。

内容はお城を舞台にしたゴシックサスペンス。
アーサー・C・ミラーの撮影によるところも大きいのだろうが、マンキーウィッツの演出力はこれがデビュー作とはとても思えない。
確かに多少冗長に感じられるところもあるが、見事な監督デビュー作と言っていいのではないか。

ジーン・ティアニーは個人的にそれほど好きな女優ではないが(特に口元が苦手)、ここでは輝くばかりの美しさ。
ネタバレになるので詳しくは書けないが、ヴィンセント・プライスの特異な個性が活かされた作品である。

ジョゼフ・L・マンキーウィッツ監督の『他人の家』を国内盤DVDで観た感想。

HOUSE OF STRANGERS』(49年)
脚本:フィリップ・ヨーダン
撮影:ミルトンR.クラスナー
音楽:ダニエル・アンフィシアトロフ
出演:エドワード・G・ロビンソン、スーザン・ヘイワード、リチャード・コンテ、ルーサー・アドラー

マンキーウィッツ監督お得意の回想形式で家庭不和の問題を描いた作品だが、これも密度の濃い傑作である。
あの『ゴッドファーザー』を思わせる部分がなくもない。
事実上の主演はリチャード・コンテだが、父親役のエドワード・G・ロビンソンの熱演ぶりにも驚かされるし(カンヌ映画祭主演男優賞)、スーザン・ヘイワードの美女っぷりもたまらない。

コスミック出版の10枚組DVDシリーズから『フランス映画 ジャン・ギャバンの世界 フィルムノワール映像の頂点』が発売されたことは以前お知らせしたとおりですが、このたびシリーズ第2弾が2月24日に発売されます。

内容ですが、

大いなる幻影』(ルノワール
我等の仲間』(デュヴィヴィエ
霧の波止場』(カルネ)
夜は我がもの』(ジョルジュ・ラコンブ
地の果てを行く』(デュヴィヴィエ
曳き船』(ジャン・グレミヨン
鉄格子の彼方』(クレマン)
狂恋』(ジョルジュ・ラコンブ
珊瑚礁』(モーリス・グレーズ
ゴルゴダの丘』(デュヴィヴィエ

超名作とレアな作品を取り混ぜた、今回も期待に違わぬ内容と言ってよいと思います。
もちろん気になるのはレアな作品で、『夜は我がもの曳き船珊瑚礁』が初の国内DVD化作品と思われます。
個人的に注目はグレミヨンの『曳き船』。
2008年の映画祭『フランス映画の秘宝』で観ましたが(その時のレビュー)、いかにもフランス映画らしい風情のある作品でした。

ちなみに、夜は我がもの』で共演しているシモーヌ・ヴァレールは後にメルヴィルの『リスボン特急』に出ており(リチャード・クッチョーラの奥さん役)、私生活ではあのジャン・ドサイー(『いぬ』『リスボン特急』)の夫人だった方。
珊瑚礁』は未見ですが、共演がミシェル・モルガンということでこれも楽しみです。

ジョゼフ・L・マンキーウィッツ監督の『5本の指』を国内盤DVDで観た感想。

5 FINGERS』(52年)
脚本:マイケル・ウィルソン
撮影:ノーバート・ブロディン
音楽:バーナード・ハーマン
出演:ジェームズ・メイスン、ダニエル・ダリュー、マイケル・レニー

第二次大戦中の中立国トルコを舞台にしたスパイ・サスペンス。
事実を基にした映画らしく、屋外のシーンは実際の場所を舞台に撮られたとのこと。
52年という戦後間もない時期だからこそ可能であったのだろう。

それにしても見応えのある傑作。
主演がジェームズ・メイスンダニエル・ダリューといういかにも作品に相応しい国際色豊かなキャスティングだが、この二人がとにかく素晴らしい。
ラストのアイロニーもすごい。

リチャード・フライシャー監督の『その女を殺せ』を国内盤DVDで観た感想。

The Narrow Margin』(52年)
脚本:アール・フェルトン
撮影:ジョージ E・ディスカント
出演:チャールズ・マッグロウ、マリー・ウィンザー、ゴードン・ゲバート

列車を舞台にした映画が好きな私にはこの映画はかなりのツボである。
サスペンス的要素の強い映画で、内容がとにかく面白い。

そして、この映画は列車内という狭い空間を生かしたフライシャー監督のテクニカルな演出も見ものである。
”ギャングの情婦”役を演じたマリー・ウィンザーは、”Bフィルムの女王”との異名を取るらしく、私も他の作品で何度か顔を見ているが、ここでもさすがのアクの強さと存在感である。

リチャード・フライシャー監督の『カモ』を国内盤DVD(リチャード・フライシャー傑作選 DVD-BOX)で観た感想。

THE CLAY PIGEON』(49年)
脚本:カール・フォアマン
撮影:ロバート・デ・グラス
音楽:ポール・ソーテル
出演:ビル・ウィリアムス、バーバラ・ヘイル、リチャード・クワイン

これも60分程度の映画だが、充実した内容である。
49年という終戦から間もない時期の映画ということもあり、すわ反日映画か?というシーンもあるが、必ずしもそういう意図では撮っていないようなので不愉快な気分にはならない。
主演のビル・ウィリアムスバーバラ・ヘイルは私生活で夫婦だったという。

それはそうと、メルヴィルの『仁義』に登場するホールド・アップのシーンを覚えているだろうか?
ホールド・アップといっても、例の宝石強盗のシーンのことではなく、映画の前半でアラン・ドロンに拳銃を向けた二人のギャングが、その後ろのジャン・マリア・ヴォロンテに拳銃を突きつけられ手を上げるという印象的なシーンのことだ。
この映画にはそれとそっくりなシーンが登場する。
しかも、この映画ではそれが意外な人物によって演じられるだけに一層効果的なのである。
監督のリチャード・フライシャーの演出力の賜物だろう。

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マサヤ
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趣味:
フランス映画、ジャズ
自己紹介:
フランスの映画監督ジャン=ピエール・メルヴィル監督作品のファンサイト附属のブログです。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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