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東京体育館で行われた2006年から2007年にかけてのカウントダウンコンサートを収録したブルーレイ。

聖子さん40台半ばの頃の映像だが、いつもながら元気いっぱいのパフォーマンスでヴォーカルの調子も良い。
選曲は82~85年頃のレア曲が満載で、当時の曲もほとんどオリジナルキーで歌っているのが嬉しい驚きである。

とりわけオリジナルキーで歌われる『秘密の花園』と『渚のバルコニー』は圧巻。
オリジナルキーと言えば、23年ぶりに歌うという『水色の朝』をオリジナルキー、見事な生歌で聴ける幸せ。(この曲は『Seiko Ballad 2012』でも披露されているが残念ながらリップシンク)
蛍の草原』まさにレアな選曲だが、サビ部分のみリップシンクっぽい?(じゃなかったら御免なさい)
セイシェルの夕陽』はいつもながら素晴らしい歌唱。
カウントダウン直後の『Only My Love』にはやはり感動した。

コンサート後半は20分に及ぶメドレー。
だいたいいつもの選曲だが、『旅立ちはフリージア』が披露されているのが貴重。
改めて聴くと本当に良い曲だと実感する。
ここでも『Rock’n Rouge』をオリジナルキーで歌いきる聖子さんに感動(ところどころマイクを客席に向けてはいるが)。

アンコールで歌われる『天使のウィンク』はキーは若干低いようだが、ヴォーカルは安定している。
赤いスイートピー』はオリジナルキーだが、例によってサビ部分はほとんどが客席。

バックバンドもドラムスに林邦樹さん、サックスに昼田洋二さんが在籍していた頃で、お二人が居た頃はサウンドの厚みが違う。
タイトな林さんのドラムスも良いが、特に昼田さんのサックスは本当に素晴らしい。(このコンサートではあまり目立たないが)
80年代から聖子さんのステージを素晴らしい演奏で支えてきた人なので、近年参加されていないのは残念である。(長渕剛のバンドに移籍したためか?)

総じてメイクの感じがちょっといただけないところはあるが、聖子さんのカウントダウンライヴでは選曲、パフォーマンスとかなり完成度の高い映像だと思う。

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ロバート・シオドマク監督の『血塗られた情事』を国内盤DVD(『ロバート・シオドマク傑作選DVD-BOX』ブロードウェイ)で観た感想。

映画全編を貫く重ったるさに、いかにもロバート・シオドマクっぽさが感じられてなんとも言えない。
それにしてもウエンデル・コーリー演じる主人公に人間的魅力があまり感じられず、誰に感情移入して観たらよいのか分からなくなる。
バーバラ・スタンウィックの存在感があればこそ成立した映画という印象も強く、類型的なストーリー展開にならないところに観る側のフラストレーションが溜まる感もある。
映画自体は観ていて面白いのは確かなのだが・・・。
ある意味どんでん返しとも思えるラストにも唖然。

ジャック・タチ監督の『プレイタイム』を国内盤ブルーレイで観た感想。

巨額の予算をかけてパリ郊外に”タチ・ヴィル”と呼ばれる巨大なセットを建設、70ミリで撮られたフランス映画史上に残る超大作
にもかかわらず商業的に大コケ、タチが巨額の負債を負うことになったのは有名。

私がこの映画を初めて観た時は、さして面白さが分からず(特に前半)、ユロ氏が友人宅へ行くところ辺りから眠くて眠くて仕方なかったのを覚えている。
そういったところが公開当時不評だった理由の一つなのかもしれないが、私はそれから何度かこの映画を観て、後半はもちろん、今では前半も好きになった。
今ではタチの作品では『トラフィック』と並んで一番好きかもしれない

今回観直してみて、前半ももちろん面白かったけれど、やはり後半のレストランのシーンには圧倒された。
物凄いとしか言いようがない。
疑いなくタチの大傑作である。

ところで、ジャック・タチジャン=ピエール・メルヴィルはフランス映画界でほぼ同時代を生きた映画人という共通点はあるが(意外にも1907年生まれのタチのほうが10歳年上)、作風の違いなどから全く関わりがないように思える。
ところが、意外な共通点があるのだ。
タチの娘ソフィー・タチシェフ(46年生まれ)と息子ピエール・タチシェフ(49年生まれ)である。

ソフィー・タチシェフは父の『プレイタイム』に編集スタッフの一人として参加しているが、後にメルヴィルの『リスボン特急』(72)に編集助手として参加した。
また、ピエール・タチシェフは『仁義』(70)『リスボン特急』の助監督として参加した。

言うまでもなく『リスボン特急』の撮影後メルヴィルは亡くなるので、この二人の子供を通した縁も切れてしまうことになるのだが、ジャック・タチとジャン=ピエール・メルヴィル、二人はお互いのことを生前どう感じていたのだろうか?
思えば、二人ともフランス映画界の一匹狼みたいな存在だったし、どこかお互いに一目置いていたのではないだろうか?
そうでなければ、このような縁も生まれていないと思う。

ロバート・シオドマク監督の『裏切りの街角』を国内盤DVD(フィルム・ノワール ベストコレクション DVD-BOX2)で観た感想。

再見。
ロバート・シオドマク監督、バート・ランカスター主演のフィルム・ノワールと言えば『殺人者』が大傑作として有名だが、この作品もそれに劣らぬ名作である。
まぁ、どちらを取るかと言われたら『殺人者』の方だが。

全編を貫く緊張感も半端なく、映画のかなりの部分(特に前半)がナイトクラブ(バー)のシーンというのがなんともノワール的。
敵役のダン・デュリエがいかにもな存在感で、主演のバート・ランカスター、ヒロイン(ファム・ファタール)のイヴォンヌ・デ・カーロともにダン・デュリエに食われていると言ったら大袈裟か。
ラテンバンドの演奏の中、バート・ランカスターがイヴォンヌ・デ・カーロに視線を注ぐシーンは印象的。

ミクロス・ローザの音楽は決して派手ではないが、雰囲気があり、映画をしっかり支えている。
フランツ・プラナーのカメラ。

ラストの訳の分からなさに困惑させられるが、後味は決して悪くない。

ルネ・クレール監督の『眠るパリ』を国内盤DVDで観た感想。

紀伊国屋書店版DVD『巴里の屋根の下』の特典映像として収録されており、約35分。

ルネ・クレール監督の処女作で1923年のサイレント映画だが、なかなか面白い。
エッフェル塔の上で撮ったシーンが途中あるが、どうやって撮ったのか不思議なくらいで、高所恐怖症の人には恐ろしいシーンの連続。(スクリーンプロセスか?)
必ずしもそうでない私が観ても怖い。

画質は良好で1923年の映画とは思えないくらい。
音楽も良い。

松田聖子のニューアルバム『Daisy』を聴いた感想。
私が買ったのは初回限定盤A(DVD付)。

聖子さんの51枚目のオリジナルアルバムが発売になりました。
もちろん、セルフプロデュース自作(10曲中9曲が聖子さん自身の作詞作曲)によるアルバムです。

聖子さんといえば、ジャズにチャレンジした『SEIKO JAZZ』が3月下旬に発売になったばかりで、このブログでも何度か書いているように、大絶賛の内容だったわけです。
今後はジャズ歌手に転向するかと思いきや、恒例のポップアルバムをいつもと変らぬツアーの時期に出してくるあたり、聖子さんの変わらぬアグレッシヴな活動ぶりに驚かされますね。(皮肉ではないです)

私自身、ジャズの方を今後きっちりやっていただけるのであれば、ポップアルバムの方はもう封印してもいいのでは?(もしくは数年に1枚)という思いも正直あるのですが、”松田聖子”という存在はそこに押し留めておくにはあまりにも大きい存在であることは確かです。
今回のアルバムも、本業のポップスの方もこれから変らずやっていきますよ、という聖子さんなりの宣言なのでしょうね。
聖子さんがその気であれば我々ファンはついていくだけです(笑)。

ただ、発売前からアルバムの収録曲のタイトルを見て脱力しかかったファンは多いはず。
どこかで見たようなタイトル、悪い意味で55歳とは思えぬ若さ(?)を感じさせるタイトルの数々は失笑モノではあります。

私もそれを知ってからアルバムの出来に非常に不安を覚えましたが、音楽はあくまで聴いてみなくては評価できません。
そんなわけで、amazonから届いたアルバムを聴いてみました。
まず、一度通して聴いてみたところ、さして悪い印象はなく、それから何度も聴き返し、ここ数日の間に20回前後は聴きました。
結論から言うと結構気に入ってます(笑)。

もちろん、傑作とか名盤とか言うつもりはありません。
今さら80年代のアルバムと比べても仕方ありませんし、聖子さんの輝かしい盤歴の中では平均値辺りをうろうろする程度の出来栄えなのは確かでしょうが、少なくとも2000年代のアルバムの中では中の上くらいに位置する内容ではないでしょうか。
これだけでもアルバムを出した意味はあったと思います。

収録曲の中で抜きん出て魅力的なのはCMでも使われていたという『今を愛したい』。
いかにも現在の聖子さんらしい等身大の魅力が伝わってくるような佳曲です。
「ごめんね」なんて言わないで』と『あなた propose tonight☆』もなかなか良いですね。
あまり私の好みではないですが、生ギターをバックに歌われる『Daisyを君に』は新鮮で曲も良いです。

他の曲も明らかに劣るような出来栄えの曲はどうやら見当たりませんし、全体的にメロディがとても自然で(聖子さんはその才能はあると思います)、結構聴かせるなぁという曲が多いように感じますね。
聴いていて悪い意味で歌詞が耳に残ってしまう部分はありますが、聖子さんのヴォーカルは近年ではかなり頑張っている方では?

ただ、クオリティ的には、ラストの『薔薇のように咲いて 桜のように散って』の素晴らしさにすべてを持っていかれてしまうのも事実。
改めて聴いて、やっぱりこれは名曲との思いを強くしました。(以前この曲について書いた感想
アルバム構成としては、やはりラストに外注シングル『永遠のもっと果てまで』を持ってきた昨年のアルバム『Shining Star』の二番煎じのようですが、『Shining Star』ほどのバランスの悪さは感じません。

気になったのはアルバムの音質
私もそれほど良いオーディオ機で聴いているわけではありませんが、あまり音質が良くないような気がしてなりません。

全体的に音がやけにガシャガシャしているといいますか、まるでひと昔前のCCCDで聴いているような感じと言えばよいか・・・。
とりわけアップテンポの曲はアレンジがうるさいと言いますか、音数が多すぎる印象もありますのでなおさら。
なにより聖子さんのヴォーカルの音像がどことなくモヤモヤ気味で、アレンジに埋もれがちなのが惜しいですね。
SEIKO JAZZ』が良かった大きな理由の一つが、聖子さんのヴォーカルがくっきりと浮かび上がり、聖子さんの声の魅力が改めて実感できたことでしたから、なおさらその違いが残念な気がします。
もっとも、これはプロデューサーである聖子さん自身の責任であるわけですが・・・。

ルネ・クレール監督の『巴里祭』を国内盤DVD(紀伊国屋書店)で観た感想。

以前もこの映画について簡単な感想を書いている。(リンク

冒頭のパリの街並みのシーンからして雰囲気抜群。
セットらしいが、いかにもそれらしい風情が感じられるのがいい。
個人的には『巴里の屋根の下』のヒロインだったポーラ・イレリが、ここではファム・ファタール風の悪女を演じているのが興味深い。
ある意味、『巴里の屋根の下』以上に本領発揮といった感じか。
ヒロインのアナベラは、それに比べると色気といい官能性といい子供っぽく見えてしまうが、だからこそ彼女ならではの魅力を発揮していると言えるだろう。

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テンプレ作った人:おみそ
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趣味:
フランス映画、ジャズ
自己紹介:
フランスの映画監督ジャン=ピエール・メルヴィル監督作品のファンサイト附属のブログです。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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