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リチャード・フライシャー監督の『静かについて来い』を国内盤DVDで観た感想。

FOLLOW ME QUIETLY』(49年)
脚本:リリー・ヘイワード
撮影:ロバート・デ・グラス
音楽:レオニード・ラープ
出演:ウィリアム・ランディガン、ドロシー・パトリック、ジェフ・コーリー

60分程度の映画だが、時間の短さを感じさせない中身の濃さで堪能した。
雨のシーンから始まるオープニングといい、連続殺人犯が雨の日に犯行を犯すという設定といい、いかにもフィルム・ノワールらしい映画である。

連続殺人鬼を必死に追う刑事と、それに付きまとうことによってスクープ記事を狙う若い女記者の姿が描かれているが、犯人を模したのっぺらぼうのマネキン人形の印象もなかなか強烈。

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昨年『男と女』 製作50周年記念 デジタル・リマスター版が劇場公開され話題となりましたが、今度はいよいよBlu-rayが発売されるというニュースです。

通常版Blu-rayの他に、Amazon限定でオリジナルB2ポスター付きのBlu-rayも発売されるとのこと。
そういえば、私もその昔『男と女』のフランス版ポスターを(なぜか)トイレに貼ってました。
ポスターのオサレ具合でトイレの印象が一変したことは確かです(笑)。

今回のBlu-rayで不満があるとすれば特典映像でしょうか。

特典映像の内容
・『ランデヴー』クロード・ルルーシュ監督幻の短編ドキュメンタリー映画(8分48秒)
・ピエール・バルー舞台挨拶 (2016/10/15 YEBISU GARDEN CINEMAにて)
・日本版予告(ティーザー、本予告)

正直、 ちょっと物足りない印象ですね。
以前出ていた国内盤DVDには確か映画の製作ドキュメンタリーも入っていたと思うので。

ジョゼフ・ロージー監督の『不審者』を国内盤DVD(フィルム・ノワール傑作選 DVD-BOX)で観た感想。

THE PROWLER』(51年)
撮影:アーサー・ミラー
音楽:リン・マレー
出演:ヴァン・ヘフリン、イヴリン・キース、ジョン・マックスウェル

ジョゼフ・ロージー監督の映画を観るのは久しぶりだが、これもかなりヘンな映画だ。
前半からありえない展開が続き、どうなるかと思いきや、ありえないようなラストに至る。
その意味では首尾一貫した映画なのかもしれない。
最初から最後までとことん悪人にしか見えないヴァン・ヘフリン、始終どこか不気味な匂いを感じさせる相手役のイヴリン・キース、どちらもノワール的な登場人物とも言えるだろう。

それにしても、原題が『THE PROWLER』というのにビックリ。
アイアン・メイデンのファーストアルバムの1曲目が『PROWLER』という曲名なのだが、高校時代にバンドを組んでいた時に何度演奏したか分からない。
この映画にはまったく関係ない話だが・・・。

ドン・シーゲル監督の『仮面の報酬』を国内盤DVD(『フィルム・ノワール傑作選DVD-BOX』)で観た感想。

THE BIG STEAL』(49年)
脚本:ジェフリー・ホームズ、ジェラルド・ドレイソン・アダムズ
撮影:ハリー・ワイルド
音楽:リー・ハーライン
出演:ロバート・ミッチャム、ジェーン・グリア、ウィリアム・ベンディックス

メキシコが舞台。
いかにもフィルム・ノワール的なタイトルがついているが、フィルム・ノワールというよりはサスペンス・アクション映画という趣。
車による追いつ追われつの追走劇が大部分を占め、内容も明るい。

あのノワールの伝説的傑作『過去を逃れて』(47年)で共演していたロバート・ミッチャムジェーン・グリアが共演しているのがミソだが、その頃とはジェーン・グリアのイメージがかなり変っている。
それからたった2年しか経っていないのに妙に老けた印象があるが、ここでの彼女も大変魅力的である。
ロバート・ミッチャムとの台詞の応酬もウィットに富んでおり、大変面白く観た。

ルネ・クレール監督の『リラの門』を国内盤DVD(紀伊国屋書店)で観た感想。

PORTE DES LILAS』(57年)
監督・脚本:ルネ・クレール
撮影:ロベール・ルフェーヴル
音楽:ジャック・メテアン
出演:ピエール・ブラッスール、ジョルジュ・ブラッサンス、アンリ・ヴィダル、ダニー・カレル、レーモン・ビュシエール

なぜか前回この映画を観た時の感想を書いていないが、以前観た時もしみじみとしたいい映画だと思った。
今回再見して改めて感銘を受けたが、なんというか、いかにもフランス映画を観たという満足感の味わえる作品である。
もちろん、『天井桟敷の人々』や『大いなる幻影』といったフランス映画の大傑作と比べると見劣りはするだろうが、こちらの方が好きだという人がいても少しもおかしくないと思う。
それくらい魅力的な作品である。

なんといっても、ピエール・ブラッスールジョルジュ・ブラッサンスのコンビが絶妙。

ピエール・ブラッスールは先日観た『霧の波止場』にも出ていて、それから20年近くの時が経ち、同一人物とは思えないほど太ってしまっている。
しかし、それによって独特の愛嬌が出ており、この映画では無二の存在感を放っている。
ジョルジュ・ブラッサンスはシャンソン歌手としてフランスでは伝説的な存在だが、この映画を観る限り演技も上手い。
ところどころでギターを紡ぎながら歌われる歌もさすがに味わい深い。

ビストロの娘役のダニー・カレルはちょっとフランソワーズ・アルヌールを思わせる雰囲気がある。
アルヌールよりも小柄だと思うが、胸の形までそっくりだ。
犯罪者役のアンリ・ヴィダルはなんとミシェル・モルガンと結婚していたが、この映画の二年後、40歳で若死したという。

紀伊国屋書店から出ているDVDで観たが、画質はとても良い。

今年最初に観た映画は『霧の波止場』(IVC盤ブルーレイ)であった。

この映画を観るのはいったい何度目か分からないがやはり素晴らしく、この時代のフランス映画の魅力を充分に堪能した。
『霧の波止場』について以前書いた記事

今回この映画を観たのには、先月亡くなったミシェル・モルガン追悼という意味合いもある。
とにかくこの映画におけるミシェル・モルガンは最高に美しく、最高にお洒落で、最高に情感に富んでいる。(なんでもこの映画がきっかけでギャバンと本当にイイ仲になってしまったのだとか)
とりわけ前半の登場シーンが印象的だが、これほどインパクトのある女優の登場シーンというのもなかなか他にないのではないか。

それにしても、この頃のフランス映画は芸達者な脇役が豊富である。
この映画でも、小さい役に至るまで印象的な役柄だらけだ。

ローリング・ストーンズのニューアルバムがブルースのカバーアルバムになると初めて聞いた時は、前作から11年待ってカバー?と軽い脱力感を覚えた。

昨今ボブ・ディランがシナトラなどのカバーアルバムを出しているが、ディランはこのところ1~2年に1枚はニューアルバムを出しているから、そういうのも仕方ないかという思いがある。
それに比べるとストーンズの場合、カバーの割合の多かった初期はともかく、これまでカバーアルバムというものを出していないし、なによりオリジナルが聴きたいバンドだから、いちファンとして失望を隠せなかったのである。

ちなみに、私はブルースをこれまでそれなりに聴いてきたが、ブルース・ファンと言い切るほどの自信はない。
いわば”ブルースも聴く人”である。

そうこういっているうちにアルバムの発売日を過ぎ、アマゾンにはアルバムへの絶賛のコメントが溢れた
カバーアルバムになったのは残念だが、今更どうこう言っても仕方ないし、コメントを読んでいると私も無性に聴きたくなってきて、仕事の後にタワレコに駆け込んだ。

実際に聴いてみた感想は、思ったより素直に楽しめず、どこか違和感を感じた
理由ははっきりとは分からなかった。
メンバーは頑張っているし、楽曲が悪いわけでもない。

それからは決してヘビロテで聴いたわけでもないが、数日に一度は聴き返していた。
最初の違和感は変わらなかった。

そうこうしているうち、ブルース&ソウル・レコーズという雑誌で『ブルー&ロンサム』の特集を組んでいるのを見つけた。(この時期にはどこの音楽雑誌もこのアルバムの特集をしていた)
この雑誌は毎号オリジナルCDの付録が付いてきて、今回は『ブルー&ロンサム』でカバーされたブルースのオリジナル版全12曲が収録されていた。
私は、アルバムへの違和感の原因が分かるかもしれないと思い(この頃になるとなんとなく原因を感じていたが)、この雑誌を購入し、付録CDを聴いてみた。

ストーンズには悪いが、聴いてすぐに『こっちのほうがいい!』と思った。
もちろん、オリジナルなのだから良くて当然なのだが、『ブルー&ロンサム』の違和感の原因もなんとなく分かった気がした。
オリジナルに比べると、『ブルー&ロンサム』のサウンドがやけに煌びやかで立派すぎるのである

天下のローリング・ストーンズなのだから、サウンドに華があり立派なのは当然といえば当然なのだが、ブルースを楽しむという意味においてはそれは必ずしも適切とは言い切れないのではないか?
少なくとも私にとっては、言葉は悪いが、もっとチープな感じが欲しいのである。
そして、やはりブルースにはもっと黒さが欲しいのである。

もちろん、私は自分の感覚が正しいか否かを問いたいのではない。
あくまでも、カバーなのだから、今のストーンズが演奏すればこうなることは当然であり、文句を言っても仕方がないだろう。
もし、ストーンズがカバーでなく、ブルース風の新曲だらけのアルバムを出していたら、もしかしたらもっと楽しめたかもしれないが、今さら外野でガヤガヤ言っても意味がない。
アルバムに対する違和感やその感覚はその人の好みであり趣味でしかないから、アルバムを楽しんでいる方は心行くまで楽しまれれば良いと思うし、それは幸せなことだ。

それにしても困った。
それ以降、ブルースが聴きたくて仕方ないのである。
他にもソウル、ジャズなど、とにかく黒っぽい音楽が聴きたくてたまらなくなってきたのだ。
『ブルー&ロンサム』は残念ながら私の趣味に合わなかったが、とんだ副作用をもたらしてしまったことは確かなようだ・・・。

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テンプレ作った人:おみそ
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マサヤ
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趣味:
フランス映画、ジャズ
自己紹介:
フランスの映画監督ジャン=ピエール・メルヴィル監督作品のファンサイト附属のブログです。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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