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エマニュエル・リヴァが亡くなりました

89歳だったそうです。
彼女の代表作は言うまでもなく『二十四時間の情事(ヒロシマ・モナムール)』(59年、アラン・レネ)ですが、メルヴィルの『モラン神父』(61年)も決して忘れられてはならない作品でしょう。

実は一週間くらい前に『モラン神父』を観ました。
改めて思い起こすことは数多くあったのですが、リヴァとベルモンドの演技力の凄さ、これはやはり並大抵のものではないですね。
もちろん、それを引き出したメルヴィルの演出力も賞賛されてしかるべきだと思います。
そして、この映画のリヴァは本当に美しい
『二十四時間の情事』の彼女も美しいと思いますが、贔屓目でなく『モラン神父』の彼女の方がより美しいように思います。

今考えても、『モラン神父』というメルヴィル監督の映画にエマニュエル・リヴァが出演したというのは信じられない思いがします。
たった一度の邂逅でしたし、『モラン神父』はおよそメルヴィルらしからぬ作品内容でしたからね。
結果として一本の素晴らしい映画が世に生み出されたわけですから、本当に奇跡的といいますか、感謝しかありません。

数年前まで『モラン神父』がDVD化されておらず、幻の作品であったように、エマニュエル・リヴァの出演作はほとんど日本ではDVD化されていません。
特に私が観たいのはジョルジュ・フランジュ監督、フィリップ・ノワレ共演の『テレーズ・デスケルウ』(62年)という映画です。
モーリヤック原作の映画ですが、リヴァらしからぬ悪女を演じているらしく、興味が尽きません。
これを機にDVD化されると良いのですが。

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ジャン=ピエール・メルヴィル監督の『モラン神父』(61年)が川崎市民ミュージアムで上映されます。
http://www.kawasaki-museum.jp/cinema/?disp=next

●上映日時
4月5日14:00-
4月18日11:00-

リンクを見てお分かりの通り、映画プロデューサー・ジョルジュ・ド・ボールガールの特集の一環として上映されます。
川崎市民ミュージアムでは以前から同様の企画が数年おきに行われており、『モラン神父』国内DVD化以前は、日本国内で『モラン神父』を観ることのできる大変貴重な機会でした。
DVD発売以後はそういった有り難味はなくなってしまいましたが、スクリーンで観られるのは貴重です。

クロード・シャブロル監督の『悪意の眼』(国内未DVD化)が上映されるのも恐ろしく貴重!

amazonモラン神父の国内盤DVDが74%オフです。(2014年12月20日現在)

アカデミー賞、例年はほとんど関心ないのですが、今年はちょっと気になることがありました。
メルヴィルの『モラン神父』(61年)の主演女優エマニュエル・リヴァが、ミヒャエル・ハネケ監督の『愛、アムール』(12年)で主演女優賞にノミネートされていたからです。

リヴァは御年86歳、なんと史上最高齢でのノミネート(ノミネート時は85歳)とのことで、結果的に惜しくも主演女優賞は逃しましたが、ノミネートされたというだけでも充分快挙でしょう。

彼女は一般的にはアラン・レネ監督の『二十四時間の情事』(59年)の主演女優として有名であり、それには全く異論e33c986a.jpegはないのですが、メルヴィルの『モラン神父』もそれに劣らぬ彼女の代表作だと私は思っています。
とにかく『モラン神父』のエマニュエル・リヴァはものすごく魅力的ですからね。
なにぶん若い頃の出演作が日本ではほとんど未公開ですから、DVDなりブルーレイなりでもっと観られるようになってほしいと思います。

それはそうと今回のアカデミー賞、エマニュエル・リヴァの主演女優賞はなりませんでしたが、『愛、アムール』は見事外国語映画賞を受賞しました。
カンヌでのパルム・ドールを始め、先日のセザール賞では作品賞、監督賞、主演女優賞、主演男優賞、オリジナル脚本賞を受賞したというこの作品、共演もジャン=ルイ・トランティニャンイザベル・ユペールと豪華で、フランス映画ファンには見逃せない作品かと思われます。

日本では3月9日から全国で公開。(公式サイト

IVCから発売されている『モラン神父』の国内盤DVDが、12月21日に価格を3,990円→2,940円と下げて再発されます。
予約受付中のamazonでは、さらに26%オフの2,176円まで価格が下がっています。(10月21日現在)
その影響か、amazonでは現行盤も43%オフの2,280円まで価格が下がっています。(10月21日現在)
いうまでもなくメルヴィルの名作ですので、まだお持ちでない方は是非!

ついに『モラン神父』の国内盤DVDが発売されました!
私の元にもamazonに注文していたDVDが無事届きました。
まだ内容は観ていませんが、パッケージの裏側の表示を見る限り、スタジオ・カナル原盤のようです。
ちなみに収録時間は112分と表示されています。

いよいよ『モラン神父』の国内盤DVDの発売まであと10日となりましたが、最近発売元のIVCの商品ページAmazonの商品ページには次のような文言が追加されたことに気づかれた方もおられるでしょう。

【※1時間20分40秒~1時間21分54秒間に、オリジナルマスターに起因する帯状の映像処理の痕跡がございます。予めご了承くださいますようお願い申し上げます。】

もしや今回のIVC盤に欠陥が?と少々心配になりましたので、所有する『モラン神父』のイギリス盤DVDとフランス盤DVDを調べてみました。

5a36b3f9.gifどちらのDVDでもこの時間帯はエマニュエル・リヴァ演じるバルニーが連合国軍兵士に誘惑されるシーンとなっています。
ここでバルニーと兵士との間で英語によるやり取りがあるのですが、その会話の字幕部分(画面中央の下部)に“帯状の映像処理の痕跡”が見られるのです。
おそらくはフランス本国での公開時に、英語の会話に対するフランス語字幕が画面にプリントされた跡なのではないでしょうか。
実際、フランス盤DVDではこの部分(だけ)にフランス語字幕が表示されます。(右画像はフランス盤DVDからフランス語字幕を消したもの。左:エマニュエル・リヴァ、右:パトリシア・ゴッジ)

つまり、これは今回のIVC盤DVD特有の欠陥ではなく、この映画のプリントに常に存在しうるものであり、特に大きな欠陥とは考えられないといってよいでしょう。

ちなみに、2009年の東京フィルメックスでのメルヴィル特集で『モラン神父』が上映された際、このシーンはなぜかカットされていました。
このことからも、今回のDVDにはそれとは異なるマスターが使われていることは間違いないと考えられますが、フィルメックスの時のプリント状態はあまり良くありませんでしたから、これは歓迎すべき点だと思われます。

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プロフィール
HN:
マサヤ
性別:
男性
趣味:
フランス映画、ジャズ
自己紹介:
フランスの映画監督ジャン=ピエール・メルヴィル監督作品のファンサイト附属のブログです。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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