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ジャック・タチ監督の『ぼくの伯父さんの休暇』を国内盤ブルーレイ(日本コロムビア)で観た感想。

タチの映画に初めてユロ氏が登場、映画史に偉大な第一歩を記した記念碑的な作品である。
その後のユロ氏のギャグに比べると、この映画ではいかにもなギャグが多く、多少あざとい感じがなくもないが、これはこれで私は大好きだ。

久々に観たが、全く覚えていないシーンもいくつか。
お葬式のシーンなどは記憶に無かった。
ラストの寂寥感がなんとも言えない。

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ジョージ・シャーマン監督の『100万ドルの血斗』を国内盤ブルーレイで観た感想。

1971年の映画で、一級品の風格みたいなものはないが、とても面白かった。
ジョン・ウェインの息子から孫まで出ているらしいが、顔が似ていないのでそんな感じには見えない。
敵役の首領リチャード・ブーンがいい。
クライマックスはまさに死闘。

ブルーレイの画質も素晴らしい。

ピーター・イェーツ監督の『ブリット』を国内盤DVDで観た感想。

オープニングのラロ・シフリンの音楽からしていかにもこの時代(68年)という感じでなんとも言えない(もちろん良い意味で)。
ピーター・イェーツ監督の、というよりスティーブ・マックイーンの『ブリット』と言ってよいほどマックイーンの強烈なイメージが印象的な映画で、この頃のハリウッド・アクション映画の良さを実感する。
ちなみにその昔、私はマックイーンのファンだったが、ファンになったきっかけは『タワーリング・インフェルノ』であった。

この映画も久しぶりに観たせいか、病院のシーンとか有名なカーチェイスの印象は強く残っていたが、最後の空港のシーンはほとんど記憶になかった。
それにしても本当に面白い映画で大変な名作であることは間違いない。

ヒロインのジャクリーン・ビセットはまだスターになる前だからか、出番が少なめでちょっと勿体無い感じ。
上院議員?役のロバート・ヴォーンの嫌味の効いたキャラ作りが秀逸で、ラスト近くのマックイーンの彼の対する台詞が、観客の本音を代弁していて溜飲が下がる。

この名作の国内盤ブルーレイが未発売なのは何故に?

ハワード・ホークス監督の『リオ・ロボ』を国内盤ブルーレイで観た感想。

最近やたらと西部劇が観たくなり、短期間にまとめて10本ほど観た。
最初の方に観たものは記憶も薄れつつあるが、できるだけメモを残しておきたい。

この映画は1970年の製作でハワード・ホークス監督の遺作となってしまった作品だが、遺作とはとても思えない。
まったく息つく暇も無い面白さだ。
ジョン・ウェインはさすがにちょっと老けた印象だが、まだまだ若々しい。

カラーの撮影も見事で、これを活かしきったブルーレイの画質も素晴らしい。

東京体育館で行われた2006年から2007年にかけてのカウントダウンコンサートを収録したブルーレイ。

聖子さん40台半ばの頃の映像だが、いつもながら元気いっぱいのパフォーマンスでヴォーカルの調子も良い。
選曲は82~85年頃のレア曲が満載で、当時の曲もほとんどオリジナルキーで歌っているのが嬉しい驚きである。

とりわけオリジナルキーで歌われる『秘密の花園』と『渚のバルコニー』は圧巻。
オリジナルキーと言えば、23年ぶりに歌うという『水色の朝』をオリジナルキー、見事な生歌で聴ける幸せ。(この曲は『Seiko Ballad 2012』でも披露されているが残念ながらリップシンク)
蛍の草原』まさにレアな選曲だが、サビ部分のみリップシンクっぽい?(じゃなかったら御免なさい)
セイシェルの夕陽』はいつもながら素晴らしい歌唱。
カウントダウン直後の『Only My Love』にはやはり感動した。

コンサート後半は20分に及ぶメドレー。
だいたいいつもの選曲だが、『旅立ちはフリージア』が披露されているのが貴重。
改めて聴くと本当に良い曲だと実感する。
ここでも『Rock’n Rouge』をオリジナルキーで歌いきる聖子さんに感動(ところどころマイクを客席に向けてはいるが)。

アンコールで歌われる『天使のウィンク』はキーは若干低いようだが、ヴォーカルは安定している。
赤いスイートピー』はオリジナルキーだが、例によってサビ部分はほとんどが客席。

バックバンドもドラムスに林邦樹さん、サックスに昼田洋二さんが在籍していた頃で、お二人が居た頃はサウンドの厚みが違う。
タイトな林さんのドラムスも良いが、特に昼田さんのサックスは本当に素晴らしい。(このコンサートではあまり目立たないが)
80年代から聖子さんのステージを素晴らしい演奏で支えてきた人なので、近年参加されていないのは残念である。(長渕剛のバンドに移籍したためか?)

総じてメイクの感じがちょっといただけないところはあるが、聖子さんのカウントダウンライヴでは選曲、パフォーマンスとかなり完成度の高い映像だと思う。

ロバート・シオドマク監督の『血塗られた情事』を国内盤DVD(『ロバート・シオドマク傑作選DVD-BOX』ブロードウェイ)で観た感想。

映画全編を貫く重ったるさに、いかにもロバート・シオドマクっぽさが感じられてなんとも言えない。
それにしてもウエンデル・コーリー演じる主人公に人間的魅力があまり感じられず、誰に感情移入して観たらよいのか分からなくなる。
バーバラ・スタンウィックの存在感があればこそ成立した映画という印象も強く、類型的なストーリー展開にならないところに観る側のフラストレーションが溜まる感もある。
映画自体は観ていて面白いのは確かなのだが・・・。
ある意味どんでん返しとも思えるラストにも唖然。

ジャック・タチ監督の『プレイタイム』を国内盤ブルーレイで観た感想。

巨額の予算をかけてパリ郊外に”タチ・ヴィル”と呼ばれる巨大なセットを建設、70ミリで撮られたフランス映画史上に残る超大作
にもかかわらず商業的に大コケ、タチが巨額の負債を負うことになったのは有名。

私がこの映画を初めて観た時は、さして面白さが分からず(特に前半)、ユロ氏が友人宅へ行くところ辺りから眠くて眠くて仕方なかったのを覚えている。
そういったところが公開当時不評だった理由の一つなのかもしれないが、私はそれから何度かこの映画を観て、後半はもちろん、今では前半も好きになった。
今ではタチの作品では『トラフィック』と並んで一番好きかもしれない

今回観直してみて、前半ももちろん面白かったけれど、やはり後半のレストランのシーンには圧倒された。
物凄いとしか言いようがない。
疑いなくタチの大傑作である。

ところで、ジャック・タチジャン=ピエール・メルヴィルはフランス映画界でほぼ同時代を生きた映画人という共通点はあるが(意外にも1907年生まれのタチのほうが10歳年上)、作風の違いなどから全く関わりがないように思える。
ところが、意外な共通点があるのだ。
タチの娘ソフィー・タチシェフ(46年生まれ)と息子ピエール・タチシェフ(49年生まれ)である。

ソフィー・タチシェフは父の『プレイタイム』に編集スタッフの一人として参加しているが、後にメルヴィルの『リスボン特急』(72)に編集助手として参加した。
また、ピエール・タチシェフは『仁義』(70)『リスボン特急』の助監督として参加した。

言うまでもなく『リスボン特急』の撮影後メルヴィルは亡くなるので、この二人の子供を通した縁も切れてしまうことになるのだが、ジャック・タチとジャン=ピエール・メルヴィル、二人はお互いのことを生前どう感じていたのだろうか?
思えば、二人ともフランス映画界の一匹狼みたいな存在だったし、どこかお互いに一目置いていたのではないだろうか?
そうでなければ、このような縁も生まれていないと思う。

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マサヤ
性別:
男性
趣味:
フランス映画、ジャズ
自己紹介:
フランスの映画監督ジャン=ピエール・メルヴィル監督作品のファンサイト附属のブログです。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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