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ピエール・コラルニック監督の『アンナ』を国内盤DVDで観た感想。

ANNA』(66年)
監督:ピエール・コラルニック 
撮影:ウィリー・クラン 
作詞:セルジュ・ゲンズブール 
作曲:セルジュ・ゲンズブール 
編曲:ミシェル・コロンビエ 
出演:アンナ・カリーナ、ジャン=クロード・ブリアリ、セルジュ・ゲンズブール、マリアンヌ・フェイスフル

 
再見。
シンプルなストーリーのフレンチ・ミュージカル
ミュージカルは正直言って苦手だが、この映画は全く抵抗感なく観られる。
セルジュ・ゲンズブールの音楽がロック色が濃いので、ミュージカルというよりロック・オペラを観ているような感覚もある。
ところどころに登場する60年代のポップ・カルチャーがおしゃれで、パリのロケーション撮影も魅力的。

今回観て、アンナ・カリーナの容姿はもちろんだが、歌声がなんとも素敵だということに改めて気づく。
ジャン=クロード・ブリアリのナイーブな持ち味が出た貴重な?映画。
ちょっとだけ出演のマリアンヌ・フェイスフルが可愛い。

以前もこのブログで取り上げたが、アンナ・カリーナとジャン=クロード・ブリアリのデュエットで歌われる『何も言うな』(『Ne Dis Rien』)が最高に素晴らしい。
なんといっても、この映画の魅力の大半はセルジュ・ゲンズブールの天才的な音楽の魅力である。(編曲は『リスボン特急』のミシェル・コロンビエ

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マルコ・フェレーリ監督の『ひきしお』を国内盤DVD(カトリーヌ・ドヌーヴ トリプルBOX)で観た感想。

LIZA』(71年)
監督:マルコ・フェレーリ 
脚本:エンニオ・フライアーノ、ジャン=クロード・カリエール、マルコ・フェレーリ 
撮影:マリオ・ヴルピアーニ 
音楽:フィリップ・サルド 
出演:カトリーヌ・ドヌーヴマルチェロ・マストロヤンニ、ミシェル・ピッコリ、コリンヌ・マルシャン 

 
初見。
原題の“リザ”とはカトリーヌ・ドヌーヴの役柄の名前のことで、内容はエーゲ海の孤島での男女の生活を描いた作品。
あまりドラマティックな展開はないし、ここで描かれた男女の関係も一筋縄ではいかない変わったもの。
カトリーヌ・ドヌーヴマルチェロ・マストロヤンニの魅力で持っているような映画で、二人が出ていなかったらかなり詰まらない映画だったに違いない。
というか、この二人が出ていてさえも、観ていて眠気を我慢するのに苦労した。
ロケーションと映像、フィリップ・サルドの物憂げなスコアは良かったけど。

ちなみに、コリンヌ・マルシャン(『5時から7時までのクレオ』)はマストロヤンニの本妻役。
ミシェル・ピッコリは同じくマストロヤンニの友人役でパリの場面でほんの少し顔を出すだけ。

アラン・ジェシュア監督の『ショック療法』を国内盤DVD(紀伊国屋レーベル)で観た感想。

TRAITEMENT DE CHOC』(72年)
監督:アラン・ジェシュア 
脚本:アラン・ジェシュア、ロジェ・キュレール 
撮影:ジャック・ロバン 
音楽:ルネ・コーリン、アラン・ジェシュア 
出演:アラン・ドロンアニー・ジラルド、ミシェル・デュショーソワ、ジャン=フランソワ・カルヴェ 

 
初見。
ホラー的要素のあるサスペンス映画といったらいいか。
映画前半はいかにも70年代のフランス映画らしい空気感が心地よい。
そこに徐々に迫りくる黒い影と不気味な謎・・・といった様相のストーリー展開も面白く、個人的には楽しめた。

アラン・ドロン主演作とはいってもドロン自身はほとんど受けに徹しているので、アニー・ジラルドの実質的主演みたいな映画だが、さすがに演技が上手いので安心して見ていられる。
ちなみに、今回観たDVDでは例の有名なシーンは無修正
あの海のシーンは映画中のアクセントとして結構いいシーンだったように思う。
ニューマスターを謳ったDVDの画質もまずまず。

先日新宿の紀伊国屋書店DVDアイランド)を久々に覗いてきましたら、新たに40%オフのDVDが追加になっていました。
すでに店頭から消えてしまったものもあるようで、とてもすべてを確認することはできませんでしたが、今回加わったもので、特に気になったのは次のDVD。

ロベール・ブレッソンBOX全2巻
エリック・ロメールBOX全6巻
ジャン・ルノワールBOX全3巻
ルネ・クレールBOX全2巻
ミケランジェロ・アントニオーニ『情事』
アラン・ドロン関連(『危険がいっぱい』『テキサス』『ビッグ・ガン』『ショック療法』『暗黒街のふたり』)
ルイス・ブニュエルBOX全6巻
ルネ・クレマンの70年代作品(『雨の訪問者』『狼は天使の匂い』『パリは霧にぬれて』)
ルイ・マル関連(『死刑台のエレベーター』『地下鉄のザジ』『五月のミル』『さよなら子供たち』)


ルノワールやクレール、ロメールなどはこれまでも40%オフで出ていたことはありますが、なんといってもブレッソンや『情事』、そして、ルネ・クレマンの70年代作品などが40%オフのラインアップに加わったことには驚愕。

私はとりあえずロメール、ルノワール、ブレッソンのボックス、『情事』、クレマンのものなどはほとんど所有しているので、今回は『死刑台のエレベーター』『さよなら子供たち』の2枚を購入しました。

B.B.の全てが分かる完全スタイル・フォトブック"(宣伝文句より)
本屋で見ましたが、たくさんの写真が収録されており、大変魅力的な本でした。
べべファンは必見でしょう。

日仏学院で9月10日→25日に開催される『第15回カイエ・デュ・シネマ週間』はなかなか興味深いプログラムが並んでいる。(リンクPDF

なかでも個人的に関心のある映画が『モーリス・ガレル追悼特集』として上映されるフィリップ・ガレル監督の『自由、夜』(83)である。
アルジェリア戦争を背景としたラヴストーリーとのことだが、なんといってもあのエマニュエル・リヴァ(『モラン神父』『二十四時間の情事』)が主役級で出演している作品であるのが貴重だ。
初期ゴダール作品でお馴染みのラズロ・サボが出演しているのも注目。
国内DVDは発売されていない作品だけに今回の上映は貴重であるし、日本語字幕付なのも嬉しい。

ジャン=ポール・ラプノー監督の『うず潮』を国内盤DVD(『カトリーヌ・ドヌーヴ トリプルBOX』)で観た感想。

LE SAUVAGE』(75年)
監督:ジャン=ポール・ラプノー 
脚本:ジャン=ポール・ラプノー、ジャン=ルー・ダバディ、エリザベート・ラプノー 
撮影:ピエール・ロム 
音楽:ミシェル・ルグラン 
出演:イヴ・モンタン、カトリーヌ・ドヌーヴ、トニー・ロバーツ、ルイジ・ヴァンヌッチ、ダナ・ウィンター

 
初見。
前回紹介した『潮騒』とタイトルが紛らわしい。(他に『ひきしお』という映画もBOXに含まれている)

イヴ・モンタンカトリーヌ・ドヌーヴの初共演作。
これはまた快調なテンポのラヴ・コメディだ。
それをカトリーヌ・ドヌーヴが実にいきいきと演じているのが見もの。
彼女のイメージからかなり離れた役柄だが、このような“汚れ役”(ちょっと意味は違うが)を体当たりで演じているのには驚かされる。

そして、なんといってもこの映画のドヌーヴは美しい。
それも人形のようなそれではなく、なんとも人間味に溢れた?美しさなのだ。
コミカルなマシンガン・トークもすごい。
声も良いってことに今さらながら気づいた。
ドヌーヴ、ちょっと見直したかも(笑)。

一方のイヴ・モンタンもすばらしい。
ホントにこの人は軽妙なコメディもうまいし、野性味のある役も似合う。

音楽はあのミシェル・ルグラン、撮影はピエール・ロム(『影の軍隊』)。
とにかく理屈抜きで楽しめる作品であることは確か。
DVDの画質もまずまず。

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テンプレ作った人:おみそ
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マサヤ
性別:
男性
趣味:
フランス映画、ジャズ
自己紹介:
フランスの映画監督ジャン=ピエール・メルヴィル監督作品のファンサイト附属のブログです。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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