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ジャン・シャポー監督の『燃えつきた納屋』を国内盤DVDで観た感想。
『LES GRANGES BRULEES』(73年)
監督:ジャン・シャポー
脚本:ジャン・シャポー、セバスチャン・ルーレ
撮影:サッシャ・ヴィエルニ
音楽:ジャン=ミシェル・ジャール
出演:アラン・ドロン、シモーヌ・シニョレ、ポール・クローシェ、ピエール・ルソー、カトリーヌ・アレグレ、ミュウ=ミュウ、クリスチャン・バルビエ
初見。
フランスのある寒村で起きた殺人事件を通して、農家の女主人ローズ(シモーヌ・シニョレ)と、事件の調査をする予審判事(アラン・ドロン)の心理的対立を描いた作品。
前半からいろいろ思わせぶりな前振りがあるので、面白くなりそうな雰囲気はあるのだが、期待したほどは面白くならなかったかなという印象。
サッシャ・ヴィエルニによる映像の美しさもあって、寒村や農家の雰囲気描写は魅力的だったのだが…。
ただ、アラン・ドロンとシモーヌ・シニョレの演技と存在感は見ごたえがある。
とりわけシモーヌ・シニョレの演技力はさすがに大したものだと改めて思った。
その夫役を演じたポール・クローシェの存在感の無さもかえってその役柄に合っているのかもしれない。
地元の善良な警官を演じたクリスチャン・バルビエもいい。
また、ジャン=ミシェル・ジャールによるシンセサイザーを多用した音楽も効果的だった。
そういえば、この作品はシモーヌ・シニョレ、ポール・クローシェ、クリスチャン・バルビエとメルヴィルの『影の軍隊』(69)に出演していた俳優が3人も出ている。
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フランスの映画監督ジャン=ピエール・メルヴィル監督作品のファンサイト附属のブログです。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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