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個人的に好きなジャズCDということでフレディ・ハバード『ゴーイン・アップ』(ブルーノート)のご紹介。
FREDDIE HUBBARD『GOIN'UP』(60年)
フレディ・ハバード(tp)、ハンク・モブレー(ts)、マッコイ・タイナー(p)、ポール・チェンバース(b)、フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)
フレディ・ハバードの初リーダー作『オープン・セサミ』に続く第2弾。
フレディ・ハバードのリーダー作といえば、その『オープン・セサミ』(60)がとりわけ有名だが、その分、他のリーダー作の知名度との落差が激しいように感じる。
そのせいか、『オープン・セサミ』は事あるごとに再発売されているが、このアルバムなどは発売されることはあまり多くない。
しかし、ブルーノートらしい典型的なクインテット編成、しかも、これほど魅力的なメンバーが揃っていながらあまり知られていないのは不思議なほどである。
実際聴いてみても、いかにもハードバップらしいカッコいいテーマを持った楽曲ばかり揃っており、聴かないのが勿体無いくらいの素晴らしい演奏内容だ。
リーダーのフレディ・ハバードはこの頃はまだ力任せの傾向があるが、勢いのある力一杯の吹奏ぶりは聴いていて気持ちいい。
一方で、『I WISHED I KNEW』では見事なバラード演奏を聴かせてくれる。
他にはハンク・モブレーのテナーが素晴らしい。
この人のテナーはたまにフニャフニャして頼りなく聴こえることもあるが、この日は好調だったのか楽器の鳴りが良く、音やフレージングが実にハードボイルドだ。
こんなカッコいいモブレーを聴いたのも久しぶりですっかり嬉しくなってしまった。
リズム・セクションも今更言うまでもない見事さであり、特にフィリー・ジョー・ジョーンズのドラムスが変幻自在の演奏でさすが。
ちなみに私が持っている国内盤CD(99年発、紙ジャケ&RVGリマスター)は現在廃盤だが、中古CD店やAmazonでは購入可能。
9月に国内盤が1100円で再発されるが、RVGリマスターでないようだ。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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