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個人的に好きなジャズCDということで今回はリー・モーガン『デライトフリー』のご紹介。
LEE MORGAN『DELIGHTFULEE』(ブルーノート)
① カ・リー・ソ②ザンビア③イエスタデイ④サンライズ、サンセット⑤ナイト・フライト⑥ザ・デライトフル・デジー
リー・モーガン(tp)フィル・ウッズ(as)ウェイン・ショーター、ジョー・ヘンダーソン(ts)、マッコイ・タイナー(p)、ボブ・クランショウ(b)、フィリー・ジョー・ジョーンズ、ビリー・ヒギンズ(ds)他
リー・モーガンは大好きなトランペッターなので所有しているリーダー作のCDは10枚を下らないが、この『デライトフリー』はこれまで全く聴く機会のなかったアルバムである。
聴く気にならなかったのは…録音時期が67年、ビートルズの『イエスタデイ』のカバー収録、ビッグ・バンドの起用、あまりカッコ良くないジャケット…等々の理由から勝手に駄盤だと決め付けていたためだ。
今回、この『デライトフリー』がたまたま中古店で安く出ていたので、買って初めて聴いてみたのだが、ビックリするくらい内容が充実している。
なんというか、アルバムが進行するにつれて曲と演奏が充実してくる感じで、③『イエスタデイ』も悪くないが、アルバムのハイライトは④⑤⑥だろう。
特に⑤⑥はリー・モーガンのオリジナルだが、どちらも名曲。
この時期の他のアルバムを聴くと分かるが、この時期の彼の作曲能力は相当のレベルに達していたと思う。
オリジナル・フォーマットとしてはクインテット編成が4曲、オリヴァー・ネルソンのアレンジによるビッグ・バンド編成が2曲という6曲入りのアルバムなのだが、私が買ったCD(RVGリマスター、1700円盤)にはボーナス・トラックとして4曲のビッグ・バンドの演奏も含まれている。
この4曲がえらくいい。
とりわけ、この編成ではフィリー・ジョー・ジョーンズのドラムスが大爆発している。
このアルバムでテナーサックスを担当しているのはジョー・ヘンダーソンとウェイン・ショーターの二人で、編成によって担当が替わるが、どちらのソロも魅力的。
また、全曲でピアノを担当しているマッコイ・タイナーについても是非指摘しておきたい。
いつも思うことだが、このアルバムに限らず、ブルーノートにおける彼のプレイはなんとも活き活きとして素晴らしい。
コルトレーン・カルテットでの彼とは別人のようだ、と言ったら言い過ぎか。
双子の女の子がお生まれになったそうで、本当におめでとうございます。
ヒップでファンキーなトランペッターことリー・モーガンは私もとてもお気に入りで大好きです。
『リー・モーガンVOL.3』と『ザ・サイドワインダー』も良いですが、私の一番のお気に入り作品は、やはり『キャンディ』ですかね。
あとリー・モーガンのリーダー作品ではないですが、コルトレーンの名盤『ブルー・トレイン』でのトランペットのフレーズはいつ聴いても最高ですよね。
ジャズ・メッセンジャーズ参加の一連の作品ももちろん最高です。
リー・モーガンの60年代後半の作品はコンピレーション物の中でまたに聴いたことがあるくらいで、あまり聴いたことがないので、この『デライトフリー』はまだ聴いたことがありませんが、ウェイン・ショーター、マッコイ・タイナー、フィリー・ジョー・ジョーンズと豪華なメンツのようなので、チェックしてみます。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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