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Criterion盤DVD『仁義』の特典映像に収録された、助監督ベルナール・ストラのインタビューの続きです。
『アメリカの友人』
メルヴィルはアメリカ人になりたがっていました。
彼はアメリカに対して大きな憧れを抱いていたのです。
それは奇妙なほどです。
メルヴィルのポリス・スリラーは非常にフランス的ですが、それは、フランス的ではない、ある神話の枠内のものでもありました。
それはアメリカ映画の、とりわけアメリカのフィルム・ノワールの神話によって、大きな影響を受けたものでした。
彼はアメリカに対し大いなる愛情を抱き、それが彼を駆り立てていたのです。
彼は巨大なアメリカ車に乗っていました。
そして、彼の大好きなものの1つであったパリ環状道路が当時建設中でした。
彼が好きであったものの1つが、深夜に、私を環状道路のドライブに連れ出すことだったのです。
彼は1人でいることを好まず、私を乗せて、大音量で音楽を流しながら、巨大なアメリカ車でドライブしたのです。
ステレオはその当時の最新型のもので、8トラックのテープ、と呼ばれていたと思います。
突然、彼はどこか他の場所にいるような気持ちになって言うのです、
「kiddo 、キレイだろ? 美しいと思わないか?」
その広い高速道路は、彼にとって、まるでアメリカの、ロサンゼルスの高速道路のように感じられたのでしょう。
彼はそのことに感動していました。
私は彼がナイーブな人間だったとまでは言いませんが、彼のアメリカに対する愛には、良い意味で、どこか純真なものがありました。
この項続く。
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プロフィール
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マサヤ
性別:
男性
趣味:
フランス映画、ジャズ
自己紹介:
フランスの映画監督ジャン=ピエール・メルヴィル監督作品のファンサイト附属のブログです。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
リンク、コメント、TB等はご自由にどうぞ。
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