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Criterion盤DVD『仁義』の特典映像に収録された、助監督ベルナール・ストラのインタビューの続きです。


宵っぱり

そうです、メルヴィルは撮影が嫌いでした。
メルヴィルは夜型人間、宵っぱりだったので、撮影は、彼にとって悪夢でした。

彼が映画を撮影していなかった時は、自宅のすべての窓とシャッターを閉じて、周りに新聞がばらまかれている状態で、パジャマ姿でベッドの上でゴロゴロして過ごしていました。
夜が訪れるや否や、彼は着飾って、外出したものです。
彼は宵っぱりでしたから、ただ撮影のために起床しなければならなかったり、日中に外出しなければならないことは耐え難いことだったのです。

スタジオ撮影では、まだ耐えられましたが、屋外撮影であったり、あるいは午前9時からの撮影であったりした場合には、本当につらかったのです。
彼はそれをとにかく嫌がりました。

image103.gifそのうえ、映画撮影のロジスティクスに メルヴィルは興味を持ちませんでした。
欲していたのは撮影後の作業、特に編集が好きでした。
撮影後、何ヶ月にも渡って、編集作業に没頭していたのです。
彼は自宅に編集室を持ち、昼夜問わず一日中、編集室に入り浸っていました。
彼にとって、そここそが自身の映像を、落ち着いた環境の中、制作できる場所だったのです。
けれども実際の映画撮影をすることにはまったく興味を持ちせませんでした。
それは苦痛以外の何物でもなかったのです。
彼は人間的に魅力的な人物でしたが、撮影のせいで、よく彼は不機嫌になっていました。

彼は、撮りたいイメージの明確な目標を持った監督でしたが、物事が彼の望んだような形で完全に現実化されることはありませんでした。
それらは、決して彼が想像したような形で実現されることはなかったのです。
彼は、周囲のスタッフの反応の悪さから、自己の意図を十分に理解されていないと常に感じていました。
私が本当にかかわったと言えるのは、彼への反応の悪さだけでした。

この項続く。

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マサヤ
性別:
男性
趣味:
フランス映画、ジャズ
自己紹介:
フランスの映画監督ジャン=ピエール・メルヴィル監督作品のファンサイト附属のブログです。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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