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リチャード・フライシャー監督の『カモ』を国内盤DVD(リチャード・フライシャー傑作選 DVD-BOX)で観た感想。

THE CLAY PIGEON』(49年)
脚本:カール・フォアマン
撮影:ロバート・デ・グラス
音楽:ポール・ソーテル
出演:ビル・ウィリアムス、バーバラ・ヘイル、リチャード・クワイン

これも60分程度の映画だが、充実した内容である。
49年という終戦から間もない時期の映画ということもあり、すわ反日映画か?というシーンもあるが、必ずしもそういう意図では撮っていないようなので不愉快な気分にはならない。
主演のビル・ウィリアムスバーバラ・ヘイルは私生活で夫婦だったという。

それはそうと、メルヴィルの『仁義』に登場するホールド・アップのシーンを覚えているだろうか?
ホールド・アップといっても、例の宝石強盗のシーンのことではなく、映画の前半でアラン・ドロンに拳銃を向けた二人のギャングが、その後ろのジャン・マリア・ヴォロンテに拳銃を突きつけられ手を上げるという印象的なシーンのことだ。
この映画にはそれとそっくりなシーンが登場する。
しかも、この映画ではそれが意外な人物によって演じられるだけに一層効果的なのである。
監督のリチャード・フライシャーの演出力の賜物だろう。

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フランス映画、ジャズ
自己紹介:
フランスの映画監督ジャン=ピエール・メルヴィル監督作品のファンサイト附属のブログです。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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