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またもやブロードウェイから驚愕のDVD-BOXが発売される。
バッド・ベティカー傑作選 DVD-BOX』である。

内容は
●『消えた陪審員』(44年)
●『霧の中の逃走』(45年)
●『閉ざされた扉の陰』(48年)
の3作で、発売日は5月2日

バッド・ベティカーは1916年生まれで1917年生まれのメルヴィルとほぼ同年代の映画監督になる。
日本では西部劇の監督と見なされることが多いようだが、フィルム・ノワールもかなり撮っている。
しかし、日本ではDVD化はもちろん、紹介されることもほとんどなかった。
それが3作一挙にDVD化されるのは慶賀の至りである。

バッド・ベティカーのフィルム・ノワールに関しては映画の國にアップされている吉田広明氏のコラムが詳しい。
http://www.eiganokuni.com/yoshida/26-1.html

まだAmazonではアナウンスされていないが、続報が分かり次第紹介したいと思う。

続報)Amazonにも出ました。
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マーヴィン・ルロイ監督の『ジョニー・イーガー』(41年)を国内盤DVD(ブロードウェイ)で観た感想。

久々にフィルム・ノワールの傑作を観たような気がする。
キャスト、演出、ストーリー、いずれも見事。
マーヴィン・ルロイ監督ロバート・テイラー主演といえば『哀愁』(40年)が有名だが、これはその翌年の作品であり、ロバート・テイラーの美男ぶりが素晴らしい。

だが、それにも増して魅力的なのがヒロイン役のラナ・ターナーである。
ジョン・ガーフィールドと共演した、あの名作『郵便配達は二度ベルを鳴らす』(46年)の5年前の作品だが、すでにというか、男を一瞬で落とす魔性がある。
テレビ画面を通じて彼女の濃厚な色気、芳香が漂ってくるようだ。
比較しては悪いが、マリリン・モンローなんかより(失礼!)彼女の方がよっぽど色気があって魅力的だと思うのは私だけか。
なんというか、男を惹きつけるオーラが違う。
肉感的な肢体といい、声の良さといい、まさしく最強のファム・ファタールである。

あと、この映画で忘れてはならないのがアル中男色(?)の友人役を演じたヴァン・ヘフリン
とここまで書いて調べてみたらなんと!この映画でアカデミー賞助演男優賞を得ていたという。
納得の名演技である。

アナトール・リトヴァク監督の『長い夜』を国内盤DVD(ブロードウェイ『フィルム・ノワール ベスト・コレクション DVD-BOX Vol.1』)で観た感想。

THE LONG NIGHT』(47年)
監督:アナトール・リトヴァク  
脚本:ジョン・ウェクスリー 
撮影:ソル・ポリト 
音楽:ディミトリ・ティオムキン 
出演:ヘンリー・フォンダ、バーバラ・ベル・ゲデス、ヴィンセント・プライス、アン・ドヴォラック、クィニー・スミス、デヴィッド・クラーク
 
初見。
この映画は、マルセル・カルネ監督、ジャック・プレヴェール台詞、ジャン・ギャバン主演『陽は昇る』(39)のリメイクだという。
残念ながら『陽は昇る』は未見なので比較はできないが、あの『霧の波止場』の翌年、しかもアルレッティまで出演しているとのことなので、さぞ良いだろうと想像する。

さて、この映画だが、まず言っておかねばならないことは(いつかも書いたが)私はもともとヘンリー・フォンダが苦手だということ。
その私でもこの映画はなかなか良いと思った。

周囲のキャストもいい。
チャーリー役のアン・ドヴォラック、あのハワード・ホークス監督『暗黒街の顔役』(32)でポール・ムニの妹役を演じた女優である。
それから約15年後の映画だが、ガリガリだった若い頃よりもある意味美しく見えた。
この映画での彼女の役は、カルネ版でアルレッティがやっている役とのことだが、実際、雰囲気は驚くほどアルレッティに似ている。

ヒロインのバーバラ・ベル・ゲデスは容姿が個人的には苦手だが、雰囲気は実にそれらしく、ヴィンセント・プライスのイヤらしさなど、さすがに演技巧者だ。

エドワード・ドミトリク監督の『ブロンドの殺人者』を国内盤DVD(ブロードウェイ『フィルム・ノワール ベスト・コレクション DVD-BOX Vol.1』)で観た感想。

MURDER, MY SWEET』(43年)
監督:エドワード・ドミトリク 
原作:レイモンド・チャンドラー 
脚本:ジョン・パクストン 
撮影:ハリー・J・ワイルド 
音楽:ロイ・ウェッブ 
出演:ディック・パウエル、クレア・トレヴァー、アン・シャーリー、マイルズ・マンダー、オットー・クルーガー、ラルフ・ハロルド
 
初見。
レイモンド・チャンドラーの『さらば愛しき女よ』の最初の映画化だという。
『さらば愛しき女よ』の映画化といえば、一般にはディック・リチャーズ監督、ロバート・ミッチャムシャーロット・ランプリング主演の映画(75年)が有名で(以前書いた記事)、実際私も好きだが、これも同じくらい好きな映画だ。

主人公のフィリップ・マーロウ役を演じるディック・パウエルをどう評価するかが鍵だろうが、個人的にはかなりいい線行っていると思う。
クレア・トレヴァーもこの頃はまだまだ若く美しく役柄のイメージを損ねていないし、娘役のアン・シャーリーの美貌には陶然とさせられる。
原作が好きなこともあるが、とにかくこの映画は面白かった。
DVDの画質も年代からいったらかなり良い。

マイケル・カーティス監督の『ミルドレッド・ピアース』を国内盤DVD(ブロードウェイ『フィルム・ノワール ベスト・コレクション DVD-BOX Vol.1』)で観た感想。

MILDRED PIERCE』(45年)
監督:マイケル・カーティス   
脚本:ロナルド・マクドゥガル 
撮影:アーネスト・ホーラー 
音楽:マックス・スタイナー 
出演:ジョーン・クロフォード、アン・ブライス、ジャック・カーソン、ザカリー・スコット、イヴ・アーデン、ブルース・ベネット
 
初見。
原作はジェームズ・M・ケイン、監督は『カサブランカ』のマイケル・カーティス、主演のジョーン・クロフォードはこの作品でアカデミー主演女優賞を受賞と、長らく日本未公開だったことが不思議なくらいの傑作である。
クロフォードの役名ズバリのタイトルだが、それも頷ける内容となっており、彼女の演技、存在感ともに圧巻。

実際、フィルム・ノワールの枠内に収まらない一大メロドラマの様相があり(それでも間違いなくこれはフィルム・ノワールだと思う)、さすがにこの時代のワーナー・ブラザーズというべきか、映画そのものにどことなく格調の高さが感じられる。

このDVDボックス全体の特色として、画質も良好なことも嬉しい。

ロバート・ワイズ監督の『生まれながらの殺し屋』を国内盤DVD(ブロードウェイ『フィルム・ノワール ベスト・コレクション DVD-BOX Vol.1』)で観た感想。

BORN TO KILL』(47年)
監督:ロバート・ワイズ 
脚本:イヴ・グリーン、リチャード・マコーレイ 
撮影:ロバート・デ・グラス 
音楽:ポール・ソーテル 
出演:ローレンス・ティアニー、クレア・トレヴァー、ウォルター・スレザック、オードリー・ロング、エリシャ・クック・Jr、イザベル・ジュウェル、エッシャ・ハワード
 
初見。
ロバート・ワイズ監督のRKO時代の初期作品だが、ドラマ、演出が実にしっかりしている印象を受ける。
後年の大傑作『』にはさすがに及ばないが、面白さは決して劣るものではない。

キャストも良く、特にクレア・トレヴァーの熟女っぷり、悪女っぷりがたまらない。
事実上、彼女の主演作だ。
探偵役のウォルター・スレザックも出番は少ないものの印象的で、立ち振る舞いだけでも魅せる。
もちろん、主演のローレンス・ティアニー、その友人役のエリシャ・クック・Jrも好演している。
アパートの管理人役エッシャ・ハワードの怪演ぶりも見もの。

ボリス・イングスター監督の『3階の見知らぬ男』を国内盤DVD(ブロードウェイ『フィルム・ノワール ベスト・コレクション DVD-BOX Vol.1』)で観た感想。

STRANGER ON THE THIRD FLOOR』(40年)
監督:ボリス・イングスター 
脚本:フランク・パートス 
撮影:ニコラス・ムスラカ 
音楽:ロイ・ウェッブ 
出演:ピーター・ローレ、ジョン・マクガイア、マーガレット・タリチェット、チャールズ・ウォルドロン、エリシャ・クック・Jr
 
初見。
RKOの60分強の映画であるが、なんとピーター・ローレの名前が一番上にクレジットされている。
映画を観ると実際の主演は新聞記者役のジョン・マクガイアのような感じだが、映画のトーンを印象付けているのはなんといっても(ほとんど後半だけ登場する)ピーター・ローレであって、これはピーター・ローレの不気味さあっての映画といってよいだろう。
監督の名前も聞き慣れないが、ドイツ出身の監督らしく、ピーター・ローレを起用するのも納得である。
裁判のシーンでは被告人役のエリシャ・クック・Jrが熱演しており、これがまた彼らしい感じで印象的である。

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マサヤ
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趣味:
フランス映画、ジャズ
自己紹介:
フランスの映画監督ジャン=ピエール・メルヴィル監督作品のファンサイト附属のブログです。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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