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テッド・テズラフ監督の『』を国内盤DVD(ブロードウェイ『フィルム・ノワール ベスト・コレクション DVD-BOX Vol.3』)で観た感想。

The Window』(49年)
原作:コーネル・ウールリッチ
脚本:メル・ディネリ
撮影:ウィリアム・スタイナー
出演:ボビー・ドリスコル、バーバラ・ヘイル、アーサー・ケネディ、ポール・スチュアート

子供が主人公ということもあって、乗りづらいかなと想像していたが、実際はかなり面白かった。
コーネル・ウールリッチの原作ではアルフレッド・ヒッチコック監督の『裏窓』(54)が有名だが、題材としてこれも近いものがある。
監督のテッド・テズラフはヒッチコックの『汚名』(46)で撮影監督を務めていたという。

少年役のボビー・ドリスコルがなかなかの好演で、後半のサスペンス展開が見事。
ポール・スチュアートの冷徹な感じがいい。

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フィル・ローゼン監督の『マリー・ロジェの秘密』を国内盤DVD(ブロードウェイ『世界の推理小説 傑作映画 DVD-BOX』)で観た感想。

The Mystery of Marie Roget』(42年)
監督:フィル・ローゼン
出演:パトレイック・ノース、マリア・モンテス

実際にあった殺人事件をモデルに、エドガー・アラン・ポーが書き上げた原作『マリー・ロジェの謎』を映画化したもの。

題材としては面白いし、俳優も決して悪くないのに、どこか間の抜けた印象が拭えないのは演出にキレがないためか。
時間としては60分程度と長くないにもかかわらず、むしろ長く感じてしまうというヘンな映画である。
オチもどこか消化不良な感じが残る。

ただ、表題役を演じたマリア・モンテスは40年代ハリウッドにおいて”テクニカラーの女王”と言われただけあって、それも頷ける美貌。

ジョン・ブラーム監督の『高い窓』を国内盤DVD(ブロードウェイ『世界の推理小説 傑作映画 DVD-BOX』)で観た感想。

The Brasher Doubloon』(47年)
原作:レイモンド・チャンドラー(『高い窓』)
監督:ジョン・ブラーム
出演:ジョージ・モンゴメリー、ナンシー・ギルド、コンラッド・ジャニス

レイモンド・チャンドラーの小説はほとんど読んでいるが、どれがどれと内容の区別がつくほど読み込んでいるわけではない。
この『高い窓』も何度か読んでいるはずだが、内容が他の小説と頭の中でゴッチャになってしまっているのは否めない。

そんなわけで、かえって映画として新鮮な気分で観ることができたが、登場人物の雰囲気や物腰、美術等にチャンドラーらしい雰囲気があるのがまず良い。
脚本もサクサクうまくまとめていて、長い小説の映画化として過不足ない。
原作もいい小説だが、映画としてもかなりの秀作である。

もっとも、マーロウ役のジョージ・モンゴメリーはどことなくフレディ・マーキュリー的な顔つきが多少好みの分かれるところかもしれない。
しかし、スマートでドライな物腰がいかにもマーロウ的で、観ているうちに気にならなくなった。
相手役のナンシー・ギルドもなかなかの好演であり、脇役の俳優たちも皆いかにもそれらしい雰囲気を醸し出していた。




ウィリアム・ディターレ監督の『マルタの鷹』を国内盤DVD(ブロードウェイ『世界の推理小説 傑作映画 DVD-BOX』)で観た感想。

Satan Met a Lady』(36年)
監督:ウィリアム・ディターレ
脚本:ブラウン・ホームズ
出演:ベティ・デイヴィス 、ウォーレン・ウィリアム 、アリソン・スキップワース 、アーサー・トリーチャー

ダシール・ハメット原作『マルタの鷹』は3度映画化されているが、これは2度目の映画化作品(有名なジョン・ヒューストン監督、ハンフリー・ボガート主演作は3度目の映画化)。

原作では争奪戦になるマルタの鷹は羊の角笛に、主人公の私立探偵サム・スペードの名前はテッド・シェーンになり、タイトルまで『The Maltese Falcon』が『Satan Met a Lady』(『悪魔が淑女に出逢った』という意)に変更になっている。
間違いなく原作はダシール・ハメットの『マルタの鷹』だが、内容は全く『マルタの鷹』ではないというシロモノである。
ゆえに、この邦題は明らかにおかしい。

そのせいか、ハードボイルド色は弱められ、かなりユーモラスな要素が多い作品に仕上がっている。
ある意味洗練されているとも言えるが、ストーリー展開は結構ハチャメチャで、主人公の探偵と角笛がどうつながるのかもよく分からない。
ボガート版の『マルタの鷹』も展開が早くて付いていけないところはあるが、さすがにこれほどではないように思う。

探偵役のウォーレン・ウィリアムがいかにも探偵という雰囲気に欠けるのはあえて狙っているのかもしれないが、あまり成功しているとは思えない。
飄々とした存在感は悪くはないのだが。
また、ボガート版の『マルタの鷹』にはシドニー・グリーンストリートイライシャ・クック・JRピーター・ローレという最強の助演陣に恵まれているが、この映画の助演陣は悪くはないものの、ボガート版ほどの魅力はとてもない。

一方で、ベティ・デイヴィスの若い頃の美しさ、存在感はさすがで、ボガート版のメアリー・アスターに肉薄しているのは彼女だけだろう。

ジョゼフ・H・ルイス監督の『私の名前はジュリア・ロス』を国内盤DVD(ジョゼフ・H・ルイス傑作選)で観た感想。

脚本:ミュリエル・ロイ・ボルトン
撮影:バーネット・ガフィ
出演:ニナ・フォック、ジョージ・マクレデイ

ある家に秘書として雇われた女性がいつの間にか拉致監禁され誰かの身代わりに殺されそうになるという、デジャヴ感ありありの映画だが、出来栄えとしてはまずまず。
ジョゼフ・H・ルイス監督には『拳銃魔』とか『ビッグ・コンボ』というノワールの名作があるが、さすがにその域には達していない。
ヒロインのニナ・フォックは幸薄そうな感じが役柄のイメージにピッタリ。

ジーン・ネグレスコ監督の『仮面の男』を国内盤DVD(ジュネス企画)で観た感想。

The Mask of Dimitrios』(44年)
脚本:フランク・グルーバー
撮影:アーサー・エディスン
出演:シドニー・グリーンストリート、ピーター・ローレ、ザカリー・スコット、フェイ・エマーソン

欧州が舞台のスパイ・スリラーで、デミトリオスという国際的な犯罪者の死をきっかけに、犯罪者に興味を持った探偵作家(ピーター・ローレ)が周囲の連中に振り回されながらヨーロッパ中を駆けずり回るという内容。

映画の後半になるまで物語がどう展開するのか予想もつかない。
敵か味方かも分からぬ怪しげな人物が跋扈する、謎が謎を呼ぶストーリー展開がなんとも魅力的である。
それに、なんといってもシドニー・グリーンストリートピーター・ローレが一緒の画面に出てくるだけでたまらない。
そのやり取りにそこはかとなくユーモアもあり、二人が並ぶ場面では思わず顔がニヤニヤしてしまう。
本当に観ていて涙が出そうになるくらい素晴らしい。
ラストも最高だ。

ロバート・ワイズ監督の『捕われの町』を国内盤DVD(ブロードウェイ『フィルム・ノワール ベスト・コレクション DVD-BOX Vol.3』)で観た感想。

THE CAPTIVE CITY』(51年)
脚本:アルヴィン・ジョセフィ、カール・カム
撮影:リー・ガームス
出演:ジョン・フォーサイス、ショーン・カムデン、マーティン・ミルナー

ある田舎町の暗部を告発しようとする新聞社主幹がギャング一味に狙われるという話をセミ・ドキュメンタリー・タッチで描いた作品だが、かなり見応えあり。
フィルム・ノワールをほとんど専門的に撮っていたこの時期のロバート・ワイズらしく、さすがに語り口は上手い。
主演のジョン・フォーサイスもいい。
ただ、ラストがちょっと拍子抜け。
個人的にはそこが残念。

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マサヤ
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趣味:
フランス映画、ジャズ
自己紹介:
フランスの映画監督ジャン=ピエール・メルヴィル監督作品のファンサイト附属のブログです。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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