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ウィリアム・ディターレ監督の『マルタの鷹』を国内盤DVD(ブロードウェイ『世界の推理小説 傑作映画 DVD-BOX』)で観た感想。

Satan Met a Lady』(36年)
監督:ウィリアム・ディターレ
脚本:ブラウン・ホームズ
出演:ベティ・デイヴィス 、ウォーレン・ウィリアム 、アリソン・スキップワース 、アーサー・トリーチャー

ダシール・ハメット原作『マルタの鷹』は3度映画化されているが、これは2度目の映画化作品(有名なジョン・ヒューストン監督、ハンフリー・ボガート主演作は3度目の映画化)。

原作では争奪戦になるマルタの鷹は羊の角笛に、主人公の私立探偵サム・スペードの名前はテッド・シェーンになり、タイトルまで『The Maltese Falcon』が『Satan Met a Lady』(『悪魔が淑女に出逢った』という意)に変更になっている。
間違いなく原作はダシール・ハメットの『マルタの鷹』だが、内容は全く『マルタの鷹』ではないというシロモノである。
ゆえに、この邦題は明らかにおかしい。

そのせいか、ハードボイルド色は弱められ、かなりユーモラスな要素が多い作品に仕上がっている。
ある意味洗練されているとも言えるが、ストーリー展開は結構ハチャメチャで、主人公の探偵と角笛がどうつながるのかもよく分からない。
ボガート版の『マルタの鷹』も展開が早くて付いていけないところはあるが、さすがにこれほどではないように思う。

探偵役のウォーレン・ウィリアムがいかにも探偵という雰囲気に欠けるのはあえて狙っているのかもしれないが、あまり成功しているとは思えない。
飄々とした存在感は悪くはないのだが。
また、ボガート版の『マルタの鷹』にはシドニー・グリーンストリートイライシャ・クック・JRピーター・ローレという最強の助演陣に恵まれているが、この映画の助演陣は悪くはないものの、ボガート版ほどの魅力はとてもない。

一方で、ベティ・デイヴィスの若い頃の美しさ、存在感はさすがで、ボガート版のメアリー・アスターに肉薄しているのは彼女だけだろう。

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フランスの映画監督ジャン=ピエール・メルヴィル監督作品のファンサイト附属のブログです。
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