忍者ブログ
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

フレッド・ジンネマン監督の『日曜日には鼠を殺せ』を国内盤DVDで観た感想。

BEHOLD A PALE HORSE』(64年)
監督:フレッド・ジンネマン
原作:エメリック・プレスバーガー
脚本:J・P・ミラー
撮影:ジャン・バダル
音楽:モーリス・ジャール
出演:グレゴリー・ペック、アンソニー・クイン、オマー・シャリフ、パオロ・ストッパ、レイモン・ペルグラン、ミルドレッド・ダンノック、ペレット・プラディエ、クリスチャン・マルカン

初見。
サスペンスとしても人間ドラマとしても一級の映画である。
グレゴリー・ペックアンソニー・クインオマー・シャリフの主演俳優3人が実に素晴らしい。

個人的には後にメルヴィルの『ギャング』(66)に出ることになるレイモン・ペルグランがカルロス役で出ているのが嬉しい。
メルヴィルといえば、後にメルヴィル作品の常連となるロベール・ファヴァール(『サムライ』のバーテンダー役など)が、教会で神父の数を尋ねられる役で出ていた。
また、警部補役でクリスチャン・マルカンも出ている。

PR

ラリー・ピアース監督の『ある戦慄』を国内盤DVDで観た感想。

THE INCIDENT』(67年)
監督:ラリー・ピアース
脚本:ニコラス・E・ベア
撮影:ジェラルド・ハーシュフェルド
音楽:テリー・ナイト
出演:トニー・ムサンテ、マーティン・シーン、ボー・ブリッジス、セルマ・リッター、ブロック・ピータース、ルビー・ディー、ドナ・ミルズ

初見。
深夜のNYの電車内における出来事を描いた密室劇なのだが、これは凄い映画だ。
題材の感じからいって、観て不快な思いをするんじゃないかと覚悟していたのだが、そういう要素があることはあるにせよ、内容のあまりの面白さにそれどころではなかった。
映画の構成もお見事としかいいようがないし、俳優たちの演技の上手さ、そしてモノクロ撮影の美しさも特筆モノである。
何より、乗客一人一人の性格、特徴を短い描写の中にクッキリと浮き彫りにする技量たるや並みのものではない。
音楽もドキドキ感を盛り上げて効果的。

マイケル・マン監督の『ザ・クラッカー/真夜中のアウトロー』を国内盤DVDで観た感想。

THIEF』(81年)
監督・脚本:マイケル・マン
撮影:ドナルド・ソーリン
音楽:タンジェリン・ドリーム
出演:ジェームズ・カーン、チューズデイ・ウェルド、ウィリー・ネルソン、ジェームズ・ベルーシ、ロバート・プロスキー、トム・シニョレッリ

初見。
ジェームズ・カーンの主演作はこれといって観た記憶がないが、これは評判に違わぬ傑作である。
いろいろと雑多な要素を扱いながら、2時間キッカリに手際よく見せたマイケル・マンの脚本、演出が光る。
あまりに中身が濃いので、2時間半くらいの映画を観たような気分になったくらいである。
なにより主人公の役柄がジェームズ・カーンのキャラクターににピッタリで、観る者をぐいぐいと惹き付ける魅力がある。

タンジェリン・ドリームのシンセを用いた音楽も効果的だった。
ラストの音楽はまるでピンク・フロイドの『コンフォタブリー・ナム』のようだが、これはこれで映画によく合っていた。

マイケル・ウィナー監督の『メカニック』を国内盤DVDで観た感想。

THE MECHANIC』(72年)
監督:マイケル・ウィナー
脚本:ルイス・ジョン・カリーノ
撮影:リチャード・H・クライン
音楽:ジェリー・フィールディング
出演:チャールズ・ブロンソン、ジャン=マイケル・ヴィンセント、キーナン・ウィン、ジル・アイアランド、リンダ・リッジウェイ

初見。
マイケル・ウィナー監督×チャールズ・ブロンソン主演によるアクション映画で、いかにも70年代というような空気感が心地良い映画。
もちろん内容も面白い。
ブロンソンがクールな殺し屋を演じていて魅力的。
ジャン=マイケル・ヴィンセントとの師弟関係の描かれ方もなかなか。
後半のアクションも若干出来過ぎの感もあるが楽しめる。
ラストも良。

ホセ・ルイス・ゲリン監督の『シルビアのいる街で』を国内盤DVDで観た感想。

DANS LA VILLE DE SYLVIA』(07年)
監督・脚本:ホセ・ルイス・ゲリン
撮影:ナターシャ・ブライエ
出演:グザヴィエ・ラフィット、ピラール・ロペス・デ・アジャラ

初見。
極めてシンプルなストーリー?の映画であり、舞台となったフランスの古都ストラスブールが魅力的に撮られていたので観ていて思ったよりは退屈しなかったが、かといって特別面白いとも思わなかった。
斬新といえば斬新な手法の映画だが、斬新なだけでは物足りない。
いかにも“狙った”感の強い描写が多すぎないだろうか。

“シルビア”役の女優ピラール・ロペス・デ・アジャラは写真で見るより美しかったが、主演男優グザヴィエ・ラフィットは正直なところあまり好きなタイプではない。
その点もこの映画に素直に乗れなかった理由の一つか。

テレンス・ヤング監督の、というよりは三船敏郎アラン・ドロンチャールズ・ブロンソンが夢の共演を果たした、あの『レッド・サン』(71)のブルーレイが3月16日に発売されます。
野沢那智氏他の吹き替えも付いているようですし、価格もこの手のものにしては安い!(DVDも同時発売)
しばらくこの作品を観直していませんが、久々にこういった作品を肩肘張らずに楽しんでみたいものです。

12月23日から渋谷シアターイメージフォーラムで『歴史は女で作られる』(マックス・オフュルス監督、マルティーヌ・キャロル主演)がデジタル・リマスター完全復元版として公開されます。
1月13日までの3週間限定のロードショーです。(公式サイト
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8]
テンプレ作った人:おみそ
今すぐブログ始めるなら:[PR]

PR:忍者ブログ
ブログ内検索
プロフィール
HN:
マサヤ
性別:
男性
趣味:
フランス映画、ジャズ
自己紹介:
フランスの映画監督ジャン=ピエール・メルヴィル監督作品のファンサイト附属のブログです。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
リンク、コメント、TB等はご自由にどうぞ。
カテゴリー
最新コメント
[04/14 マサヤ@管理人]
[04/10 mon]
[11/07 マサヤ@管理人]
[11/06 mon]
カウンター
忍者AdMax
NINJA TOOLS
アーカイブ