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マックス・オフュルス監督の『歴史は女で作られる』を国内盤ブルーレイ(紀伊国屋書店)で観た感想。

Lola Montes』(55年)
脚本:マックス・オフュルス、アネット・ワドマン
撮影:クリスチャン・マトラ
音楽:ジョルジュ・オーリック
出演:マルティーヌ・キャロルピーター・ユスティノフアントン・ウォルブルック、オスカー・ウェルナー、ウィル・キャドフリーグ

19世紀に実在した伝説の踊り子ローラ・モンテスの恋の遍歴を、サーカスの演目にして(映画中ではほとんどがフラッシュバック)ローラ・モンテス本人が演じるという映画。
あのフランソワ・トリュフォーが絶賛していた作品としても知られている。

ブルーレイ自体は随分前に買っていたが、どうしても観られなかった。
何度チャレンジしても途中で寝てしまうからである。
今回ようやく完遂できたが、映画の印象としては微妙。

以前もマックス・オフュルス監督の映画と私の相性があまり良くないのではと書いたが、特にこの映画は引きの映像が多く、そのせいか、人物の心理がよく伝わってこない感がある。(サミュエル・フラーの映画でも同じことを感じたことがある)
実際、この映画でも全くと言ってよいほど顔のアップがない。
そのせいか、登場人物に感情移入しきれないきらいがあるのだ。

ヒロインのローラ・モンテスを演じたマルティーヌ・キャロルは、顔、スタイル、声、どれを取っても最高に美しい。
一部にはミスキャストという声もあるとのことだが、個人的にはこの役は彼女で不足ない。
しかし、ローラ・モンテス本人のせいなのか、演出のせいなのか、演技力のせいなのか、ヒロインの人間像が生き生きと浮かび上がってこない印象がどうしても残る。
上に述べたようなカメラワークも関係しているかもしれないが、最後までヒロインの人間像に強い魅力を感じないのは、こういった映画では厳しいところ。
サーカス団のMCとの関係ももっと膨らみが欲しいと感じてしまう。

ちなみに、ルートヴィヒ1世役のアントン・ウォルブルックはジュリアン・デュヴィヴィエ監督の『埋れた青春』(53)にも出演している。
学生役のオスカー・ウェルナーはトリュフォー監督の『突然炎のごとく』(62)、『華氏451』(66)が代表作として有名。


ブルーレイの映像はシネマテーク・フランセーズが修復したとあって、素晴らしい出来。
映像の色彩の美しさはそれだけでも充分に見ものである。

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