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マックス・オフュルス監督の『マイエルリンクからサラエヴォへ』を国内盤DVD(『珠玉のフランス映画名作選 DVD-BOX Vol.1』)で観た感想。

DE MAYERLING A SARAJEVO』(40年)
監督:マックス・オフュルス
出演:エドウィージュ・フィエール、ジョン・ロッジ、エーメ・クラリオン

2008年の『フランス映画の秘宝』という特集上映においてメルヴィルの『海の沈黙』が本邦初公開されたのはまだ記憶に新しいが、その映画祭においてこの作品も公開された。
その際、13本の未公開のフランス映画が上映され、私は『海の沈黙』含め4本を観たのだが、残念ながらこの映画は見逃していた。
それがこうしてDVDとなって観られるようになったのは嬉しい。

第一次世界大戦が始まるきっかけとなった”サラエヴォ事件”を描いた作品だが、事件そのものよりも、それに至るまでの皇室における皇太子の微妙な立場だとか、周囲から認められぬ”格差婚”を巡る葛藤が主に描かれている。
第二次世界大戦の始まった1939年に撮影された作品であることを考えれば、大変にタイムリーな作品だったのかもしれない。(映画のラストにそれを思わせる描写がある)

作品の評価は難しい。
マックス・オフュルス監督の作品はそれほど数多く観ているわけではないが、これまでのところ相性が良いとは言えない。
この作品も見方によっては傑作だという人もいるだろうが、個人的には微妙である。

ヒロインのエドウィージュ・フィエールは派手な顔立ちの女優で、どことなく存在感が明るく悲劇的色合いが薄いのはドラマを重くしないという意味では良かったかもしれないが、観ていてどうもしっくりこなかった。
皇太子役のジョン・ロッジ(アメリカ人俳優)は物腰に気品があり役をよく演じているが、存在感が地味で映画的感興が薄い。
結果、今一つ映画に入り込めない印象が残った。

画質はあまり良いとは言えず。

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自己紹介:
フランスの映画監督ジャン=ピエール・メルヴィル監督作品のファンサイト附属のブログです。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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