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【HPのトップページ記事より転載】

HPのBBSにて行ってまいりました、ジャン=ピエール・メルヴィル監督作品の人気投票の結果をお知らせいたします。

1位…『サムライ』(7票)
2位…『影の軍隊』、『仁義』(いずれも5票)
4位…『いぬ』(4票)
5位…『ギャング』(2票)
6位…『海の沈黙』、『マンハッタンの二人の男』、『リスボン特急』(いずれも1票)

という結果となり、『サムライ』が1位となりました。
投票にご参加いただいた皆様、まことにありがとうございました。
初めての試みでもあり、開始前は、投票が集まらないのではないかとの懸念がありましたが、結果、8名の方々にご参加いただきました。(管理人除く)
ことに初めてBBSに書き込んで下さった方が数名いらっしゃったことは嬉しかったです。
個人的にはDVDが発売されたばかりの『リスボン特急』が、もう少し多くの支持を集めるかと思ったのですが、意外にも票が伸びませんでした。
他は、作品の内容等からいっても、まずは順当な結果と言えるのではないでしょうか。

また、いつの日か同じような企画をしてみたいと思います。
ありがとうございました。
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4794965931.jpgサムライ-ジャン=ピエール・メルヴィルの映画人生」(ルイ・ノゲイラ著 井上真希訳 晶文社刊)のインタビューの中で、メルヴィル監督が挙げていた「63人の戦前のアメリカの映画監督」のリストをここに転記してみます。

メルヴィル監督が、このリストに挙げる条件は何かというと、「たった一本、私を熱狂させる映画を撮っただけで十分だった。」(「サムライ」)とのこと。
あと、トーキー以後という条件のもとでのリストのようです。

面白いことに、このリストはカイエ・デュ・シネマ誌の61年10月号に初めて掲載されたらしいのですが、その時はなぜか64人の名前が載っていたとのことです。
そこで、実際その64人のリストが記載されている「Jean-Pierre Melville An American In Paris」(ジネット・ヴァンサンドー著)と、ルイ・ノゲイラ著「サムライ」のリストと照らし合わせてみますと、「サムライ」では「Cecil B.Demille」の名前が抜けていることが分かります。
実際、「サムライ」(33ページ)を読みますと、メルヴィルは、デミルを監督としてより俳優として高く評価していることを強調しておりますので、後にあえてリストから外したのかもしれません。

チャップリン
がリストに入っていないのは、「彼は神様で、したがってどんな格付けにも入らないから」(「サムライ」)とのこと。
なお、ここでは「サムライ」から転記したカタカナ表記の他に、便宜上、番号と「Jean-Pierre Melville An American In Paris」に記載されていたローマ字表記を併記します。

1. ロイド・ベイコン Lloyd Bacon
2. バスビー・バークレイ Busby Berkeley
3. リチャード・ボレスラウスキー Richard Bleslavski
4. フランク・ボザーギ Frank Borzage
5. クラレンス・ブラウン Clarence Brown
6. ハロルド・S・バケット Harold S.Bucquet
7. フランク・キャプラ Frank Capra
8. ジャック・コンウェイ Jack Conway
9. メリアン・C・クーパー Merian C.Cooper
10. ジョン・クロムウェル John Cromwell
11. ジェームス・クルーズ James Cruze
12. ジョージ・キューカー George Cukor
13. マイケル・カーティス Michael Curtiz
14. ウィリアム・ディターレ William Dieterle
15. アラン・ドワン Allan Dwan
16. レイ・エンライト Ray Enright
17. ジョージ・フィッツモーリス George Fitzmaurice
18. ロバート・フラハティ Robert Flaherty
19. ヴィクター・フレミング Victor Fleming
20. ジョン・フォード John Ford
21. シドニー・フランクリン Sidney Franklin
22. テイ・ガーネット Tay Garnett
23. エドマンド・グールディング Edmund Goulding
24. アルフレッド・E・グリーン Alfred E.Green
25. エドワード・グリフィス Edward Griffith
26. ヘンリー・ハサウェイ Henry Hathaway
27. ハワード・ホークス Howard Hawks
28. ベン・ヘクト Ben Hecht
29. ガースン・ケニン Garson Kanin
30. ウィリアム・キーリー William Keighley
31. ヘンリー・キング Henry King
32. ヘンリー・コスター Henry Koster
33. グレゴリー・ラキャーヴァ Gregory La Cava
34. フリッツ・ラング Fritz Lang
35. シドニー・ランフィールド Sidney Lanfield
36. ミッチェル・ライゼン Mitchell Leisen
37. ロバート・Z・レオナード Robert Z.Leonard
38. マーヴィン・ルロイ Mervyn Le Roy
39. フランク・ロイド Frank Lloyd
40. エルンスト・ルビッチ Ernst Lubitsch
41. レオ・マッケリー Leo Maccarey
42. ノーマン・Z・マクロード Norman Z.Mcleod
43. ルーベン・マムーリアン Rouben Mamoulian
44. アーチー・メイヨ Archie Mayo
45. ルイス・マイルストン Lewis Milestone
46. エリオット・ヌージェント Elliot Nugent
47. ヘンリー・C・ポッター Henry C.Potter
48. グレゴリー・ラトフ Gregory Ratoff
49. ロイ・デル・ルース Roy Del Ruth
50. マーク・サンドリッチ Mark Sandrich
51. アルフレッド・サンテル Alfred Santell
52. アーネスト・B・シュードサック Ernest B.Schoedsack
53. ジョン・M・スタール John M.Stahl
54. ジョゼフ・フォン・スタンバーグ Josef von Sternberg
55. ジョージ・スティーヴンス George Stevens
56. ノーマン・タウログ Norman Taurog
57. リチャード・ソープ Richard Thorpe
58. W・S・ヴァン・ダイク W.S.Van Dyke
59. キング・ヴィダー King Vidor
60. ウィリアム・A・ウェルマン William Wellman
61. ジェームス・ホエイル James Whale
62. サム・ウッド Sam Wood
63. ウィリアム・ワイラー William Wyler

さて、何人の監督の作品をご覧になってらっしゃるでしょうか。
私は恥ずかしながら15人ほどでした…正直言って、知らない名前がほとんどです。

昨年国内で発売されたCDアルバム『アランドロン・トリビュート・アルバム Delon/Melville revisited~アラン・ドロンとメルヴィルに捧げられたトリビュート~』をようやく入手しました。(輸入盤は2002年発売)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000CR7SKQ/ref=nosim/ishinao-22

8450ec4ajpegこのアルバムはフランスのアンダーグラウンドシーンで製作されたとのことで、このアルバムのために、さまざまなアーティストがさまざまな楽曲を提供しています。
アンダーグラウンドシーンというところが二人らしくて面白いとも言えますが、どういった経緯でこのアルバムが製作されたのかは分かりません。
ドロンとメルヴィルのコラボレートといえば、言うまでもなく『サムライ』『仁義』『リスボン特急』の3作に尽きるわけですが、このアルバムのジャケットやブックレットにはそれらの映画や二人のフォトは一切使われておりません。
(そういったところもアンダーグラウンド的?)
国内盤を入手しましたが、アーティストや楽曲の詳しい解説もないのは残念です。

689af5d6jpegちなみに輸入盤はジャケットも内容も曲順も異なるようです。(国内盤は12曲入りですが、輸入盤は17曲入り)
http://www.amazon.com/Tribute-Alain-Delon-Jean-pierre-Melville/dp/B000066RA6/ref=pd_bbs_sr_6/002-5894185-9027266?ie=UTF8&s=music&qid=1182936707&sr=8-6
このAmazonのページでは試聴もできます。

気になる楽曲ですが、シンセサイザーを中心としたエレクトロニックなクラブ・ミュージックが大半で、普段そういった音楽に疎く、もっとジャジーでアナログ的な音を期待していた私には、このアルバムの音は少々期待外れでした。
アンダーグラウンド・シーンで製作されたとのことで、解説文にはボリス・ヴィアンや戦中のサンジェルマン・デ・プレとの絡みから“実存主義的サウンド”なる言葉がありますが、実際のところよく分かりません。
ほとんど(全部)の楽曲に歌がありますが、歌詞カードも封入しておりませんので、その内容を理解することも困難です。(中には『Mein name ist Melville』という分かりやすいタイトルの楽曲もありますが・・・)

ただ、こういった音がお好きな方は一度お聞きになることをオススメしたいと思います。
実際、私も何度も耳にするうち、初めの抵抗感はなくなり、それなりに楽しめるようになってきたからです。
以前紹介させていただいたtakagi様によるアラン・ドロンのインタビューの翻訳が完結いたしました。

「回想するアラン・ドロン:その6」http://green.ap.teacup.com/ledoyen/1104.html
「回想するアラン・ドロン:その7」http://green.ap.teacup.com/ledoyen/1108.html
「回想するアラン・ドロン:その8」http://green.ap.teacup.com/ledoyen/1112.html
「回想するアラン・ドロン:その9」http://green.ap.teacup.com/ledoyen/1113.html
「回想するアラン・ドロン:その10」http://green.ap.teacup.com/ledoyen/1114.html

今回はメルヴィルに関する部分は少ないですが、それを別としてもドロンの口から語られる監督、製作、トリュフォー、『高校教師』、アメリカ、日本・・・など大変興味深い内容のインタビューです。

このところ仕事が忙しく更新が滞りがちですが、この間にもメルヴィル関係の映像がいろいろと入手できています。

まずは先日お伝えしたフランス盤DVD『フェルショー家の長男』です。
注文から約1週間で届きました。
まだゆっくり観る時間が取れないのですが、内容が気になりまして、前半30分ぐらいは観ました。
ジャン=ポール・ベルモンド、 シャルル・ヴァネル主演作ですが、一言で言って、フィルム・ノワールのメルヴィルというイメージとはかなり異なる感じの映画のようです。
英語字幕もないので内容の理解はかなり厳しいですが、映像だけでももちろん雰囲気は楽しめます。
かなり面白い映画なのでは?と期待しているのですが、どうでしょう・・・。
フランス本国盤ということもあって、映像はかなりキレイです。

そして、メルヴィルの短編処女作『ある道化師の二十四時間』のDVDも入手しました。
4da0521c.jpegこの作品は長編処女作である『海の沈黙』よりも先に監督製作された短編ですが、つい半年ほど前までソフト化されたという話も聞いたことがなく、観るのはまず不可能だろうと諦めていた作品です。
ところが、なんと韓国で発売されたオムニバスDVDにこの作品が収録されていたという情報を聞き、各国のAmazonを探したのですが、どうやら廃盤、売り切れのようで、入手することは叶わなかったのです。
しかし、ほぼ同内容のDVDが今度はロシアから発売されたとのことで、再びAmazonを巡り歩いているうち、今回、そのDVDを入手することができたのです。
http://www.amazon.com/Kollekciya-Laboratoire-Doniol-Valcroze-Jean-Pierre-Vingt-quatre/dp/B000R32VYS/ref=sr_1_6/002-5894185-9027266?ie=UTF8&s=dvd&qid=1182436719&sr=8-6
『First Films Collection』なるタイトルが付けられたこのDVDには、他にパトリス・ルコント、ジャン=リュック・ゴダール、 ジャック・ドニオル・ヴァルクローズの短編処女作が収録されています。
詳しい内容については、また改めて機会を設けたいと思います。

そして、『ギャング』の国内版(東北新社版)VHSをネットオークションにて入手しました。
メルヴィル関連の映像作品は廃盤となったDVD『サムライ』『影の軍隊』を始め入手しずらいものが多いのでネットオークション等では価格が高騰しています。
先日は『賭博師ボブ』のVHSが予想以上の高値で落札されていました。
しかし、今回の『ギャング』のVHSは価格も低めでしたのになぜか入札もなく、ちょっと寂し気(?)でしたので、つい落札してしましました。
レンタル落ちですが、状態も良いものです。
私もこれまではレンタルからDVDに落としたものを観ていましたが、現物を入手できて良かったです。

なかなか観る時間が取れないのが悩みですが、今月末には『海の沈黙』のBFI盤DVD、来月には『恐るべき子供たち』のクライテリオン盤DVDの発売も控えており、嬉しい悲鳴が続きそうです。

『海の沈黙』のDVD発売に喜んだ矢先ですが、その映画で姪役を演じたニコル・ステファーヌが3月に亡くなっていたというニュースを知りました。
享年83才。

この二つのサイトが彼女の生涯に関しては比較的詳しく載っています。(英語)
http://news.independent.co.uk/people/obituaries/article2396033.ece
http://film.guardian.co.uk/obituaries/0,,2041140,00.html

enfants4.jpgいうまでもなく、彼女は『恐るべき子供たち』でも主役のエリザベート役を演じ、鮮烈な印象を残しましたし、一般的には『海の沈黙』よりもこちらの方が有名でしょう。
後に映画監督、製作者になったということはルイ・ノゲイラの『サムライ』にも書かれていますし、上記のサイトにはその詳細が出ていますが、私は彼女については恥ずかしながら『海の沈黙』『恐るべき子供たち』での女優としての顔しか知りません。

驚くべきは、後にマルセル・プルーストの長編小説『失われた時を求めて』の映画化権を取得し、プロデューサーとして、その映画化に熱意を燃やしていたという事実です。
しかも、トリュフォーやヴィスコンティにオファーを出していたとは驚きました。(結果としてはどちらにも断られてしまいます)
ヴィスコンティが『失われた時を求めて』を監督する計画があったという話は結構有名で、『仁義』クライテリオン盤の特典映像でのドロンのインタビューにもその話が登場します。
しかし、そのプロデューサーがニコル・ステファーヌだったとは全く知りませんでした・・・。

結果、83年にジェレミー・アイアンズ、アラン・ドロンらの出演で『スワンの恋』だけをフォルカー・シュレンドルフが監督することになりますが、メルヴィルの弟子ともいえるシュレンドルフが監督し、メルヴィルと関係の深いドロンが出演しているという点に、映画界の不思議な縁を感じますね。
また、上記のサイトにはステファーヌが自動車事故をキッカケで女優を辞めたとあります。
これも『恐るべき子供たち』のストーリーを知っている者にはなんとも不思議な因縁を感じさせます・・・。

ご冥福をお祈りします。

以前から購入を検討していたリージョンフリーDVDプレーヤーをついに購入、設置しました。
ちなみに買ったのはこれ。
http://www.m-one-m.jp/pitem/47665927
「エバー・グリーン」なる聞き慣れないメーカーです。

これを選んだのは、なにより高さが3・8センチとウチのラックにも入る薄さだったのが大きい。
それに、もちろんリージョンフリーであるし、PAL盤も観られます。
価格ドットコムではいろいろ評判がありますが(
http://kakaku.com/item/20251210496/)、試しに観た感じですと特に問題なし。
これでクライテリオン盤『サムライ』、PAL盤の『いぬ』『モラン神父』『ギャング』あたりもテレビ画面で観られます。
もちろん、今月発売予定のクライテリオン盤『影の軍隊』(リージョン1)も。(予約済)

さっき観た感じでは画質はそれなりといった感じではありますので、画質にこだわる方には難しいかもしれませんが、価格は安めなので(さらに廉価版もあり)、とりあえず観られればいい!という方にはオススメできそうです。

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テンプレ作った人:おみそ
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マサヤ
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男性
趣味:
フランス映画、ジャズ
自己紹介:
フランスの映画監督ジャン=ピエール・メルヴィル監督作品のファンサイト附属のブログです。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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