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恐怖省』(44年、監督:フリッツ・ラング、出演:レイ・ミランドマージョリー・レイノルズ)を観た感想です。

グレアム・グリーンの原作を映画化したもので、第二次大戦中のイギリスを舞台に、ある男がふとしたキッカケで謎の秘密結社の陰謀に巻き込まれていくというお話。

これは実に面白いスパイ・スリラーです。
いわゆる“巻き込まれ型スリラー”で、現代の我々の眼からはヒッチコックを思い起こさせる作品ですが、むしろヒッチコックの方がラングに影響されているのでしょう。
冒頭のバザーの占い師やケーキの重さ当てクイズのシーンからもう怪しさ満載で、全く目が離せません。
とりわけ、降霊会のシーンの不気味さ、映像美(?)は名場面といってよいのではないかと思います。
これまでラング作品に感じていた重苦しさも、この作品には、良い意味で少なめで、主演のレイ・ミランドも実に良いですね。

これまで観たフリッツ・ラング監督の作品中でもとりわけ好きな作品です。

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フランス映画、ジャズ
自己紹介:
フランスの映画監督ジャン=ピエール・メルヴィル監督作品のファンサイト附属のブログです。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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