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へヴィ・メタルの雄アイアン・メイデン9月にニューアルバムを発表するという。
タイトルは『The Book Of Souls』、バンド初のダブル・アルバムになるという。

このブログではほとんど(全く?)触れた記憶がないが、実は私は30年来のメイデン・ファンである。
ベスト盤やライヴ盤は別として、ことオリジナル・アルバムに関しては83年発表の『頭脳改革』以降、ずっと発売直後に購入し続けている。
つまり、30年以上ずっとファンで居続けたということだ。
こんなアーティストは他にはおらず、聖子さんだろうが、ディランだろうが、これには敵わない。

私の長年の習慣として、メイデンのニューアルバムが発売になると、何度も何度もひたすらそれを聴き続ける。
ヘビーローテーションどころの話ではない。
ほとんどそれしか聴かないのだ。
そして、とことん味わい尽くすまで聴いた後は何事もなかったかのように全く聴かなくなる・・・ここ20年くらいはずっとそんな感じだ(笑)。

前作『ファイナル・フロンティア』発表後は、もうメイデンのニューアルバムは出ないのではないかと覚悟していたし、ヴォーカルのブルース・ディッキンソンの癌のニュースにも心配させられたが、まさかここに到ってダブルアルバムで来るとは恐れ入った。
内容はだいたい想像がつくが(笑)、今度はどれだけの衝撃を与えてくれるのか大いに楽しみである。

ちなみに、ワールドツアーは2016年に予定されているという。
私が体験したメイデンのライヴは『ア・マター・オブ・ライフ・アンド・デス〜戦記』発表後の2006年の来日公演(武道館、国際フォーラム)が最後だが、できることなら来年にはあの圧倒的なパフォーマンスを再び味わいたいものである。

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本屋でピート・タウンゼンドの自伝『フー・アイ・アム』日本語翻訳が発売されていることを知る。

ザ・フーはここ数年全く聴いていない。

一番よく聴いていたのは90年代で、当時はローリング・ストーンズを超えて一番好きなバンドであった。
2004年のロック・オデッセイにおける初来日公演には横浜、大阪ともに観に行った。
新大阪駅でピートと握手できたのも良い思い出である。
その後、2008年の武道館公演もチケットは取ったが仕事の関係で行けず、そのあたりからザ・フーから心が離れていった。
ここ数年のCDの再発ラッシュに呆れ果て、付いていく気がしなくなったのも心理的には大きいかもしれない。

ちなみに、ザ・フーで一番好きなメンバーはロジャー・ダルトリーで、彼こそロック界最強のヴォーカリストだと本気で思っている。
昨年4月のソロ来日公演に行けなかったのはまことに無念だった。

ザ・フーで好きなアルバムを挙げれば、『ア・クイック・ワン』『トミー』『ライヴ・アット・リーズ』『四重人格』『ザ・フー・バイ・ナンバーズ』というところか。
フーズ・ネクスト』はそこまで好きではない。
変わっているかもしれないが、私はファーストの『マイ・ジェネレイション』よりセカンドの『ア・クイック・ワン』の方がずっと好きだし、『ザ・フー・バイ・ナンバーズ』なんて世間ではあまり評価高くないようだが、ものすごくいいアルバムだと思っている。
一番好きなのはやはり『四重人格』だけど。

というわけで(?)ピートの自伝だが、もう少しザ・フー熱が戻ってきてから読んでも遅くないかもしれない。

 
唐突ですが、私の好きなロックアルバムを11枚挙げてみます。
最近は音楽といえばジャズを聴くのがほとんどなので、ロックを聴く機会もぐっと少なくなってしまいました。
よって、この10年くらい私の好きなロックアルバムはほとんど変わっていません。
ですから、これまでいろいろなところに書いたことの繰り返しになります。
トシのせいか、どうしても保守的なセレクションになってしまいますが、心の正直には逆らえません(笑)。
どれも、アルバム名を書いただけで、内容がすっと脳裏に浮かぶものばかり。
ほとんど内容を暗記しているといっていいかもしれません。
ただし、ハードロック、へヴィ・メタル系は除いています。
あちらは愛し方がまた別なので同列には並べられない…私にとってはそんな気分なので…。

というわけでベスト11枚(順不同)。

ピンク・フロイド狂気』(73)
ザ・フーロック・オペラ“トミー”』(69)
ザ・フー四重人格』(73)
ヴァン・モリソンヴィードン・フリース』(74)
ボブ・ディラン血の轍』(75)
ボブ・ディラン激しい雨』(76)
ザ・ローリング・ストーンズスティル・ライフ』(82)
ザ・バンド南十字星』(75)
ジェフ・バックリィグレース』(94)
ザ・キンクス不良少年のメロディ~愛の鞭への傾向と対策』(75)
ヴァン・モリソンムーンダンス』(70)

以下、その選考理由。

ピンク・フロイド狂気』…もし一枚だけといったらこれになるかもしれない。
これまで一体何度聴いたことか。
しかし、全く飽きることがないし、音も内容も古くならない。
ロックを超えた芸術作品といいたい。
 

ザ・フーロック・オペラ“トミー”』…ちゃんと聴く前はロックオペラなんて陳腐なものだと思っていた。
その意味で、聴いてこれほど考えが変わったアルバムというのも珍しい。
楽曲の良さ、充実ぶりはもちろんのこと、このアルバムの音がとても好きだ。
キース・ムーンのドラムにはなんともいえない色気がある。
 

ザ・フー四重人格』…あの『フーズ・ネクスト』より、そして、もしかしたら『トミー』よりもこっちの方が好きかもしれない。
冒頭の波の音から感動的であり、それはラストの『愛の支配』で頂点に達する。
タイトルのせいもあるかもしれないが、あまりにも日本では過小評価されすぎ。
ちなみにザ・フーでは『ア・クイック・ワン』や『ザ・フー・バイ・ナンバーズ』もタマラナク好きだ。
 

ヴァン・モリソンヴィードン・フリース』…これはまたなんとも地味な内容のアルバムだが、内容の素晴らしさ、凄さはなんとも表現のしようがない。
その意味で、ディランの『血の轍』に並ぶ(超える?)アルバムはこれだけのような気がする。
これを聴いて、ヴァン・モリソンは私の中でディランと並ぶ存在になった。

ボブ・ディラン血の轍』…いくらディランが偉大だからといって、60年代の諸作だけでは私の心をここまで捉えていなかっただろう。
やはり、『血の轍』があったから私にとってもディランは特別な存在になった。
世の中でディランの最高傑作に挙げられることが多いのも至極当然。
 

ボブ・ディラン激しい雨』…『偉大なる復活』と大いに迷うが、ライヴではやはりこれにトドメを刺す。
なぜかいまだにリマスター、リイシューされていないのは音楽界の一大損失。
最高のディランが記録されたアルバムは間違いなくコレなのだから。
 

ザ・ローリング・ストーンズスティル・ライフ』…ストーンズのスタジオ盤なら確かに70年前後のあの4枚(あえて省略)に尽きる。
しかし私は彼らのライヴが好きだし、その意味で、初めて聴いた時、感動のあまり体が震えた(本当です!)『ラヴ・ユー・ライヴ』も捨てがたい。
が、彼らが好きになり始めた当時一番よく聴いたこれを今は挙げたい。
ミック・ジャガーのヴォーカルの魅力を骨の髄まで教えてくれた意味も大きい。

ザ・バンド南十字星』…ザ・バンドのアルバムは『ステージ・フライト』、『カフーツ』等、一般に評価が高くないものまで含めてどれも同じくらい好きだ。
しかし、これは中でも別格。
中でも『浮浪者のたまり場』…今さらだが、リチャード・マニュエルはなんという素晴らしいヴォーカリストだったのだろう。

ジェフ・バックリィグレース』…80年代以降でエントリーしたアルバムはこれだけ。
それだけでもいかに私がこのアルバムを評価しているかがわかっていただけると思うが、実際それだけの内容を誇るアルバム。
ジェフ・バックリィはこの一枚だけでロックの偉人たちに肩を並べた。

ザ・キンクス不良少年のメロディ』…キンクスのアルバムからこれだけを選んだのは少々乱暴かもしれない。
確かにこれより優れたキンクスのアルバムなら他に何枚も挙げられるが、一番好きなアルバムといったらやっぱりこれになる。
それにしても、このアルバムのことを考えると、キンクスのアルバムを久々に浴びるように聴きたくなってしまうのだから困る。

ヴァン・モリソンムーンダンス』…本当はキリの良いところで10枚で収めようとしたら、私の心の中でこのアルバムがどうしても引き下がらなくなったので入れざるを得なくなった(笑)。
ヴァン・モリソンの魅力をダイレクトに伝えてくれたアルバムとして決して忘れることのできないアルバムであり、特に前半の流れは完璧。

ザ・ローリング・ストーンズのライヴ映画『レディース・アンド・ジェントルメンLadies & Gentlemen)』をスクリーン(ブルーレイ上映)で観た感想。
公式サイト

ladiesandgentlemen.jpgTHE ROLLING STONES "LADIES AND GENTLEMEN" (2010年。1972年収録)
メンバー:ミック・ジャガー(vo)、キース・リチャーズ(g、vo)、チャーリー・ワッツ(ds)、ビル・ワイマン(b)、ミック・テイラー(g)

収録曲:1.ブラウン・シュガー、2.ビッチ、3.ギミー・シェルター、4.デッド・フラワーズ、5.ハッピー、6.ダイスをころがせ、7.むなしき愛、8.スイート・ヴァージニア、9.無情の世界、10.オール・ダウン・ザ・ライン、11.ミッドナイト・ランブラー、12.バイ・バイ・ジョニー、13.リップ・ジス・ジョイント、14.ジャンピン・ジャック・フラッシュ、15.ストリート・ファイティング・マン

初見。
ローリング・ストーンズが音楽的に絶頂期にあったと言われる72年の北米ツアーを収録したライヴ映画
当時、公開直前にオクラ入りとなってしまった幻の映像です。
この度DVDで発売になるということで楽しみにしていましたが、映画館で期間限定で上映されているということで行ってきました。

この時期のライヴ音源はオフィシャルでは発表されていませんが、私は昔ストーンズの熱狂的ファンだった時期に『NastyMusic』という有名なブートレグで楽しんでいました。
その時期のライヴがこうして映像付きで楽しめるようになったのですから、いい時代になったものです。

この時期がなぜ絶頂期と言われるかというと、ロック史上の最高傑作『メインストリートのならず者』(72)を発表した、音楽創作上で最も充実した時期であること、そして、ギタリストにミック・テイラーが参加していた時期であり、ライヴにおいて素晴らしいギタープレイを行っていた時期であるということ、そして、それに引きずられる形で(?)、ストーンズがバンドとして最強のライヴ・パフォーマンスを行っていた時期であるということが大きいと思われます。

個人的には76年のライブ盤『ラブ・ユー・ライヴ』、81年のライブ盤『スティル・ライフ』(どちらもミック・テイラーがすでに抜け、ロン・ウッドが加入後のライヴ)がストーンズの熱烈なファンになったきっかけであり、今でもそれぞれに強い思い入れがあるので、72年のツアーのライヴをそれほど突出して支持しているわけではありませんが、一般的にはこのツアーがストーンズのライヴの絶頂期であると言われていることには異論がありません。
むしろ、この機会にミック・テイラーという不当に低い評価しか得られてこなかったギタリストが再評価されるならば、こんな嬉しいことはありません。
言うまでも無く、ミック・テイラーのギタープレイはライヴにおいて最高に実力を発揮していたからです。

前置きが長くなりましたが、この映画におけるバンドのパフォーマンスは期待していた通り素晴らしいものです。
映像で観るミック・テイラーのブルージーなギタープレイの素晴らしさ、真面目に演奏している(?)バンドの混成一体となった独特のグルーヴ感がたまらない魅力です。
そして、ビル・ワイマンのベースとチャーリー・ワッツのドラムスの作り出す音楽の高揚感、枯れる前のキース・リチャーズの若々しい容姿、そして、ミック・ジャガーの圧倒的にパワフルなヴォーカルワーク、テナーサックスのボビー・キーズ他のサポートメンバーの熱演、すべてが印象的。

とりわけ『デッド・フラワーズ』で一つのマイクでミックとキースが一緒に歌う場面で胸が熱くなったのは私だけではないでしょう。
私もストーンズの生のライヴは90年の初来日以降何度も経験していますが、二人が一緒に歌う場面はもはやほとんど無くなってしまいました。
後々は通常キース一人のヴォーカルで演奏される『ハッピー』を二人が一緒に歌っているのも個人的には嬉しい。
また、ストーンズの生のライヴの始まる前の緊張感は独特なものがありますが、映画でもそれを味わうことができます。

ただ、一映画作品として観ると、よほどのストーンズ・ファン以外は物足りなさを感じるかもしれません。
舞台も暗めで、映像もかなりボヤケ気味のところがあるし、キャメラワークや編集も決して良いとは言えません。
音もかなりダンゴ状態。
観客席も後半まで全くといってよいほど映らないので、ライヴの観客との一体感みたいなものもほとんど映像から感じることはできません。

特に、マーティン・スコセッシ監督の『シャイン・ア・ライト』(2008年)という素晴らしいライヴ・ドキュメンタリーを観た後では、映画作品としての完成度は比べ物にならないくらい低いといわざるを得ません。
こういったところが、このライヴ映画が長い間オクラ入りとなった理由なのでしょう。

それでももちろん、この時代のストーンズを映像で楽しめる喜びは格別なものがありますので、ファンは必見でしょう。

71f1f932.jpegアイアン・メイデンはかれこれ30年近くに渡って追いかけているバンドで、個人的な思い入れも強い。
これまで、さんざんいい思いをさせてもらったので、彼らが今も変わらず新譜を発表し続けていることだけでも充分に満足なのだが、その内容が今も変わらず充実しているのは驚異的としか言いようがない。
先月、メイデンのニューアルバム『ファイナル・フロンティア/THE FINAL FRONTIER』が発売されたので、私もずっと聴いている。

このニューアルバムはネットで調べる限り、あまり評判は良くない。
どちらかというと失望した人の方が多いようである。
ちなみに、私は前作の『ア・マター・ライフ・アンド・デス~戦記』も大変気に入ったし、その日本ツアー(日本武道館、東京国際フォーラム)にも行った。

そのツアーではアルバム全曲が楽曲順に披露されるという前代未聞のライヴだったこともあり、その予習も含め、アルバムをおそらく30~40回は聴いただろう。
アルバムの内容もとても気に入ったし、ライヴも驚異的な出来栄えだった。
とりわけ国際フォーラムでは2列目という好位置でバンドのポテンシャルの高さを心行くまで楽しむことができた。

そこで、このニューアルバム『ファイナル・フロンティア』である。

発売以来、かれこれ20回くらいは聴いただろうか。
今回のアルバムの内容は基本的には前作『ア・マター・ライフ・アンド・デス~戦記』の延長上にある内容であり、楽曲1曲1曲のレベルは高い。
難解という評価もあるようだが、決してそんな印象はない。
むしろ、前作の方が難解だったように思う。
前作は5回くらい聴き返してようやく内容の魅力に気付いたほどだったが、今回のアルバムは2~3回聴き通すうちにその内容がいかに魅力的であるかが実感できた。
そうなるには、ある程度近年のメイデンのアルバムを聴き込んでいる必要はあるかもしれないが…。

ニューアルバムは捨て曲なしの優れたアルバムだが、個人的に気に入ったのは①、④、⑤、⑦、⑧あたり。
76分という収録時間は確かに時間だけを考えれば長いが、1曲1曲を聴いていれば長さを感じることは全くといってよいほどない。
今回は3人のギターソロがかなりカッコいいし、ニコのドラムサウンドもいい。
ただ、方々で言われている通り、全体の音はこもっている感じで“音がいい”という感じではないのは確かに残念だ。

このアルバムはメイデン史(それはとりもなおさずメタル史ということだが…)に残る傑作とまでは言わないが、アイアン・メイデンを聴く喜びを満喫させてくれる力作であることは間違いない。
ファン必聴である。

すでにご存知だと思いますが、昨日はレインボーブラック・サバスのヴォーカリストとして活躍したロニー・ジェイムズ・ディオが亡くなったり、ジャズ雑誌『スイング・ジャーナル』が休刊と個人的にショックが出来事が続きました。 

特にロニーの死は大ショックですね。
私は高校時代はレインボーのコピーバンド(ギター担当)をやっていたので…(遠い目)。
コージー・パウエルの事故死(98年)の時もそうでしたが、これでリッチー・ブラックモアとロニーでオリジナル・レインボー再結成なんて話は永久に不可能になりました。
私は古いHR/HMファンなので、リッチーやらロニーのインタビューが出た時くらいは雑誌『BURRN!を立ち読みしてましたが、日本のファン向けなんでしょうかね、インタビューでは必ずレインボー再結成に関する質問が出てました。

すでにブラックモアズ・ナイトという理想郷を得ており、レインボー再結成する気などさらさらない様子のリッチーに対し、ロニーは『リッチーから電話があれば考えるよ…』と毎回のように答えており、本音では未練たっぷりという感じでした。
それに対し、『連絡待ってないで、ロニーから電話すればいいのに…』とツッコミを入れたくなっていたのは私だけではないはず(苦笑)。
ホント別れたけど未練たっぷりの男女のような関係だったと思います。
結果として再結成がなかったということは、やはりリッチーにその気がなかったからなのでしょうね。
それにしてもまだ67才…若すぎますよ。
いずれリッチーの追悼コメントも出ると思いますが、私も心から冥福を祈りたいと思います。

同志の皆さんはこの動画でも食らってください。

前回に続く
今回のツアーにおいては、これまでのツアーメンバーの一部を一新したバックの演奏も素晴らしかった。
以前よりギターが一人少なくなったにもかかわらず圧倒的なボリューム感だったし、中でもツアー初参加となったベースの鈴木正人のビート感覚(?)が光っていた。

一緒に行ったボニー・ファンの友人はニューアルバム『ONE』をあまり気に入っていなかったようなのだが、今回のライヴを見て再評価したようだ。
実際、私も『ONE』を2~3回聴いた段階では『これは駄作かも』と思ったものだが、5~6回聴いた頃からどんどん良さが分かってきて、今では『最高傑作かも』に変わってきたのだから分からないものである。

そう、ボニーのアルバムの良さは1~2回通して聴いただけでは分かりにくいことが多い。
逆に聴けば聴くほど良くなってくることがほとんどで、このアルバムも例外ではない。
私など5月の発売以来すでに30回以上は聴いているであろうが、全く飽きない。
まだまだ繰り返し聴きそうである。

先行シングルとなり、このアルバムにも収録された『Joy』『Happy Ending』は文句なくいいが、個人的にこのアルバムのベストスリーは『Princess Incognito』『PLAY & PAUSE』『Get on the Bus』の3曲である。
ライヴで聴くこの3曲はまさに至福であった。
ただ、ライブ演奏としてより圧倒的だったのはバラード・ナンバー『One Last Time』であったかもしれない。
(それにしても『ONE』はどれだけ売れたのだろうか?おそらく10万枚には遠く及ばないだろう。あれだけ素晴らしいアルバムがなぜこれほどまでに売れないのだろう?)

ただ、ライブの後半では『Happy Ending』などで観客とのコール&レスポンスも行われたが、個人的にはその時間があったら古い楽曲が聴きたかったというのが正直なところだ。
先日亡くなったマイケル・ジャクソンのメドレーもあり、客席は盛り上がっていたが、彼女の楽曲が聞きたかったという意味では同様だ。
というのも、彼女の楽曲にはライブで聴きたい曲がたくさんあるからである。

Private Laughter』『LOVE IS BUBBLE』などライブ映えする楽曲がこのところセットリストから外れているのは残念だ。
2000年の『Let go』ツアーの最終日のアンコールの最後に演奏された『Surprise!』の素晴らしさも忘れられない。
もう一つ個人的なことを言わせてもらえば、まだライブで聴いたことのない『Maze Of Love』(ファーストアルバム『Blue Jam』収録)を生で聴けたらもう思い残すことはないのだが…。

彼女がこれまで発表したオリジナル・アルバムは10枚(ベスト、ライブ、カバーアルバム等除く)、楽曲の数は148曲に上るという。
その全てを彼女は作詞作曲し歌ってきた。
私も正直言って、彼女がこれほど長い間活躍するとは思ってもみなかった。
その間には並々ならぬ努力があったことだろう。
ファンの贔屓目かもしれないが、私は、それらの楽曲のレベルの高さはいかなる邦楽アーティストたちにも劣るものではないと信じている。

いろいろ書いてきたわりに月並みな終わり方になって恐縮だが、彼女の音楽の素晴らしさがもっともっと世間に知られて欲しいと願ってやまない。
この項終わり

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テンプレ作った人:おみそ
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マサヤ
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男性
趣味:
フランス映画、ジャズ
自己紹介:
フランスの映画監督ジャン=ピエール・メルヴィル監督作品のファンサイト附属のブログです。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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