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松田聖子のニューアルバム『Daisy』を聴いた感想。
私が買ったのは初回限定盤A(DVD付)。

聖子さんの51枚目のオリジナルアルバムが発売になりました。
もちろん、セルフプロデュース自作(10曲中9曲が聖子さん自身の作詞作曲)によるアルバムです。

聖子さんといえば、ジャズにチャレンジした『SEIKO JAZZ』が3月下旬に発売になったばかりで、このブログでも何度か書いているように、大絶賛の内容だったわけです。
今後はジャズ歌手に転向するかと思いきや、恒例のポップアルバムをいつもと変らぬツアーの時期に出してくるあたり、聖子さんの変わらぬアグレッシヴな活動ぶりに驚かされますね。(皮肉ではないです)

私自身、ジャズの方を今後きっちりやっていただけるのであれば、ポップアルバムの方はもう封印してもいいのでは?(もしくは数年に1枚)という思いも正直あるのですが、”松田聖子”という存在はそこに押し留めておくにはあまりにも大きい存在であることは確かです。
今回のアルバムも、本業のポップスの方もこれから変らずやっていきますよ、という聖子さんなりの宣言なのでしょうね。
聖子さんがその気であれば我々ファンはついていくだけです(笑)。

ただ、発売前からアルバムの収録曲のタイトルを見て脱力しかかったファンは多いはず。
どこかで見たようなタイトル、悪い意味で55歳とは思えぬ若さ(?)を感じさせるタイトルの数々は失笑モノではあります。

私もそれを知ってからアルバムの出来に非常に不安を覚えましたが、音楽はあくまで聴いてみなくては評価できません。
そんなわけで、amazonから届いたアルバムを聴いてみました。
まず、一度通して聴いてみたところ、さして悪い印象はなく、それから何度も聴き返し、ここ数日の間に20回前後は聴きました。
結論から言うと結構気に入ってます(笑)。

もちろん、傑作とか名盤とか言うつもりはありません。
今さら80年代のアルバムと比べても仕方ありませんし、聖子さんの輝かしい盤歴の中では平均値辺りをうろうろする程度の出来栄えなのは確かでしょうが、少なくとも2000年代のアルバムの中では中の上くらいに位置する内容ではないでしょうか。
これだけでもアルバムを出した意味はあったと思います。

収録曲の中で抜きん出て魅力的なのはCMでも使われていたという『今を愛したい』。
いかにも現在の聖子さんらしい等身大の魅力が伝わってくるような佳曲です。
「ごめんね」なんて言わないで』と『あなた propose tonight☆』もなかなか良いですね。
あまり私の好みではないですが、生ギターをバックに歌われる『Daisyを君に』は新鮮で曲も良いです。

他の曲も明らかに劣るような出来栄えの曲はどうやら見当たりませんし、全体的にメロディがとても自然で(聖子さんはその才能はあると思います)、結構聴かせるなぁという曲が多いように感じますね。
聴いていて悪い意味で歌詞が耳に残ってしまう部分はありますが、聖子さんのヴォーカルは近年ではかなり頑張っている方では?

ただ、クオリティ的には、ラストの『薔薇のように咲いて 桜のように散って』の素晴らしさにすべてを持っていかれてしまうのも事実。
改めて聴いて、やっぱりこれは名曲との思いを強くしました。(以前この曲について書いた感想
アルバム構成としては、やはりラストに外注シングル『永遠のもっと果てまで』を持ってきた昨年のアルバム『Shining Star』の二番煎じのようですが、『Shining Star』ほどのバランスの悪さは感じません。

気になったのはアルバムの音質
私もそれほど良いオーディオ機で聴いているわけではありませんが、あまり音質が良くないような気がしてなりません。

全体的に音がやけにガシャガシャしているといいますか、まるでひと昔前のCCCDで聴いているような感じと言えばよいか・・・。
とりわけアップテンポの曲はアレンジがうるさいと言いますか、音数が多すぎる印象もありますのでなおさら。
なにより聖子さんのヴォーカルの音像がどことなくモヤモヤ気味で、アレンジに埋もれがちなのが惜しいですね。
SEIKO JAZZ』が良かった大きな理由の一つが、聖子さんのヴォーカルがくっきりと浮かび上がり、聖子さんの声の魅力が改めて実感できたことでしたから、なおさらその違いが残念な気がします。
もっとも、これはプロデューサーである聖子さん自身の責任であるわけですが・・・。

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SEIKO JAZZ』については発売間もない頃に簡単な感想を書いた。(リンク

それ以来、ほぼ毎日のようにこのアルバムを耳にしている。
主に通勤時間を利用して、だいたい一日1~2回は聴いているはずだ。
回数的には40~50回くらいは聴いた計算になるだろうか。
聖子さんに限らないが、一枚のアルバムをここまで聴き込んだのはいつ以来だろう。
ラストの『星に願いを』が終わると、つい1曲目の『スマイル』から聴き返したくなってしまうのである。
全くスルメのような音楽であり、このアルバムを聴いている時間は私にとって至福としか言いようがない。

今回のアルバムで改めて感じたことは、聖子さんの声がなんとも魅力的に録られているということだ。
”録られている”というと、何か録音で特殊な加工がされているのかと思われる向きもあるかもしれないが、決してそういう意味ではなく、何の変哲もないありのままの聖子さんの声が、素晴らしい楽曲に乗った時に実に魅力的に響くという、ごく当たり前のことがここに記録されているに過ぎない。
それがなんとも素晴らしい結果をもたらしているのだ。

聖子さんとて55歳、若い頃のような高音は確かにもう出ない。
しかし、それに代わって、中音域、低音域が実に魅力的な音色となって醸成されてきたことがこのアルバムを聴くとよく分かる。
現在の聖子さんの声とその音域が、このアルバムに収録された楽曲にぴったり合っていると同時に、ジャズという音楽の雰囲気に実によく溶け合っているのだ。

今の聖子さんの声にはジャズがよく似合う、そう感じたのはいつ頃からだろうか。
2012年の『東京JAZZ』でのボブ・ジェームスとの共演も素晴らしかったし、近年の夏のコンサートツアーで『SWEET MEMORIES』がジャズ色が強いアレンジで歌われているのも大きかったかもしれない。

どんなアルバムでも、つまらなかったり、物足りなさを感じる曲が何曲かはあるものだが、このアルバムに関しては1曲もない。
捨て曲なしという表現がここまで相応しいアルバムも珍しい。
噂によると秋にはジャズナンバーを中心としたコンサートも予定されていると聞く。
聖子さんのこの新たな路線がどう展開していくか、本当に楽しみである。

松田聖子ジャズアルバムを発売! 

個人的には待望としか言いようがないプロジェクトであり、こうして現実化したことが今でも信じられない。  
もっとも、いきなり結果を求めるのは酷かとも思ったが、これはアルバムとして期待以上の出来栄えである。 
いや、間違いなく素晴らしい内容であり、あえて言えば、聖子さんが新たな金字塔を打ち立てたと言っても過言ではないと思う。

なにより選曲が良く、歌唱、アレンジ、演奏等、一曲一曲が高水準に仕上がっている。
聖子さんもとても丁寧に歌っているのが印象的。
アルバム全体の曲調も今の聖子さんの声質、音域に合っており、無理がなく安心して音楽に浸れる。

聖子さん自身”エレガントなジャズ”を目指したとかで、全体的にストリングスが目立つのが特徴。
言うまでもなく、ストリングスが入っているからジャズらしくないというわけではない。
イン・ザ・ウィー・スモール・アワーズ』を始めとするフランク・シナトラの黄金期のキャピトル時代のバラード・アルバムにストリングスはことごとく入っているし、ジャズ・ヴォーカルの名盤であるナット・キング・コール恋こそはすべて』、ビリー・ホリデイレディ・イン・サテン』、リー・ワイリーナイト・イン・マンハッタン』、ジョー・スタッフォードニューヨークの秋』といったところもストリングスの印象が強いアルバムである。 
一言でジャズといっても、エラ・フィッツジェラルドサラ・ヴォーンカーメン・マクレエといった黒人たちの圧倒的なジャズ・テイスト、テクニックは望むべくもないのだから、この路線で正解だろう。

もっとも、これがジャズアルバムなのか?という疑問はないでもない。
選曲もジャズ・スタンダードよりもポピュラーに傾きがちで、歌唱法的にもジャズのセンスはあまり感じられない。
こういう話を始めると、どうしても”ジャズ・ヴォーカルとか何か?”という問題に行きついてしまうのであるが、私自身、答えはこれだという確たるものがあるわけではない。
例えば、ノラ・ジョーンズがジャズ・ヴォーカルか否かというのも人それぞれ考えは異なるだろうし、結局、聴く人それぞれの感性次第ということになってしまう気がするのだが、この『SEIKO JAZZ』はジャズっぽさは今一つながら、ところどころに”らしさ”が感じられることもまた事実である。

もちろん、問題はジャズであるか否かということよりも、音楽として良いか否かである。
例えジャズであってもつまらないものは世の中にいくらでもあるし、ポピュラーであっても素晴らしいものはたくさんある。
”ジャズであるか否か”だけを良し悪しの判断基準にすることは間違っているだろう。

その意味において、これは大変に魅力的なアルバムであることは間違いない。  
誰もが一度は耳にしたことのある、もしくは聴きなれた曲が並んでいるが、ジャズ風のアレンジを施されることによって一曲一曲が驚くほど新鮮に響く。  
それは当然聖子さんの歌唱についても言える。

実はこのアルバムで印象的なのはいわゆる聖子風でない歌唱ではないかと思う。 
とりわけ『イパネマの娘』、『マシュ・ケ・ナダ』は出色で、これまでの聖子さんの歌唱とはだいぶイメージが異なるが、これがなんとも魅力的なのだ。 
無謀とも思えた『ドント・ノー・ホワイ』への挑戦も実に魅力的に仕上がっているし、なんといっても感動的な『追憶』・・・。
まったく聖子さんの懐の深さというか、奥深さには本当に驚かされる。

せっかくだからビッグバンドでスイングする聖子さんや、ピアノトリオなど、スモールコンボだけの伴奏でしっとり聴かせる聖子さんも聴きたかったが、最初からそれはさすがに無い物ねだりか。 
まぁこのプロジェクトが続いていけば、おいおいそういった要素も加味されてくるであろう。
このアルバムでは使われていないようであるが、ジャズ・ギターヴィブラフォンなどと聖子さんの声の組み合わせも是非聴いてみたい。
おそらく相性は良いと思う。

とにかく、これは聖子ファン、ジャズ・ファン(?)にとって(アルバム単位としては)久々の話題作であり、一聴の価値のある素晴らしいアルバムであると思う。

前回久々に聖子さんの記事をアップしましたが(記事自体はかなり前に書いたもの)、そんな中、驚愕のニュースが飛び込んできました。

聖子さんの初のジャズアルバムSEIKO JAZZ』が3月29日に発売されます。

これは本当に嬉しいですね。
私自身ジャズ・ファンということもありますが、今の聖子さんのヴォーカルスタイルにはジャズがとてもよく合うような気がするからです。
”松田聖子 in ジャズ”は実はこれまでもファンの間では密かに噂されていましたが、こうして実現してみると改めて大きな驚きと喜びを感じますし、デビュー37年目(!)にしてこのような新しい挑戦をする聖子さんを本当に素晴らしいと思います。

例によって3種類のCDが発売されますが、今回はどのジャケットも素晴らしい!


あっという間に年が明けました。
このところ更新が途絶えましたが、主にパソコンの故障と私生活のトラブルが原因です。
パソコンは今手元になく、直るかどうかも微妙な状況。
今はスマホでこれを書いていますが、iPhone6と忍者ブログの相性の問題かどうかは分かりませんが、本当に書きにくいです。
スマホでブログを書きたい人には忍者ブログは勧められません。

私生活のトラブルは詳しくは書けませんが、いわゆる巻き込まれ型のトラブルです。
相手が入院中なので、とりあえず現在は小康状態ですが、その間に色々と対策を立てなければ…。

ここ数年の恒例となった紅白の聖子さんについてですが、正直言ってあまり書きたくありません。
もちろんリアルタイムで観ましたし、今回は待望の『薔薇のように咲いて 桜のように 散って』の披露ということで本当に楽しみにしていたのですが…。
まぁ長年のファンの方ならお気づきだと思います。
まさか紅白で…という思いです。

この間にもミシェル・モルガンが亡くなったり、ストーンズの新作が出たりといろいろ記事にしたいニュースもありましたが、こんな事情ですので、現段階では割愛させていただこうと思います。
11月30日、松田聖子SACD金色のリボン』『Snow Garden』の2枚がStereo Soundから新たに発売された。

これまで何度か書いてきたように、Stereo Soundの聖子さんのSACDはすでに12枚が発売済みで、ほとんどが完売。
私は運よくこれまで発売された12枚のSACDをすべて入手できたのだが、とりわけ昨年の『Tinker Bell』の予約段階での完売は印象的な出来事だった。(そのあたりの経緯については昨年書いたこの記事を参照

今回は送料の関係でStereo Soundの通販リンク)は利用せず、以前『Tinker Bell』のSACDを奇跡的に購入することができた新宿オーディオユニオンに予約して購入した。

今回発売された2枚はいずれも80年代に発売されたクリスマスアルバムで、ベスト盤的要素も取り込んだ企画盤
出来ることならSACDで未発売のオリジナルアルバム(例えば『Strawberry time』『Citron』等)を発売してもらいたいと思うのがファン心理だが、こういった珍しい企画盤の再発売もそれはそれで嬉しいものである。

特に『金色のリボン』(82年)は当時は2枚組LPで発売され、写真集も入った箱物の豪華版であっただけにオールドファン?には懐かしい。(今回のSACDには残念ながら写真集は封入されていない)
Snow Garden』はCDでも発売されていたが、CDの音質が良くなかっただけに、今度のSACDは楽しみ。
どちらも、まだ音は聴いていないが、明日以降、誰にも邪魔されない環境でゆっくり聴くつもり。

この後にも『Touch Me, Seiko』(いわゆるB面集)のSACDも発売が予定されているらしいので楽しみである。
昨晩、NHKの番組『SONGS』に松田聖子さんが登場しました。
新曲『薔薇のように咲いて 桜のように散って』の売り上げが好調(オリコン・ウィークリーチャートで初登場6位!)というタイミングで、テレビ初披露という聖子さんの歌唱に注目が集まったことと思います。

この番組、いつも見ているわけではないので番組のコンセプトがよく分からないのですが、今回の聖子さんの場合は”意外なコラボレーション”という感じだったようです。
言うまでもなく、『薔薇のように咲いて 桜のように散って』がYOSHIKI氏の作詞作曲ということで、80年代の財津和夫氏、大瀧詠一氏、ユーミンから、現在(昨年の中田ヤスタカ氏)に至るまでの聖子さんの意外なコラボに焦点を当てた番組構成のようでした。

内容は聖子さんのインタビューがメインで、なぜに今回YOSHIKI氏に楽曲を依頼したのか突っ込んでくれるのかと期待したのですが、結局聞けずじまい(話さずじまい?)。
肝心のYOSHIKI氏のインタビューもなしで、正直肩透かしの印象でした。

まあそれでも聖子さんの『薔薇のように咲いて 桜のように散って』の歌が素晴らしければ何の問題もないのですが、悪い予感の通りというかやっぱりというかリップシンクでしたね。
本当にがっかりです。
後ろでストリングスがズラっと揃って弾いてましたが、こちらもおそらくテープでしょうね。
撮影スタッフも心得たもので、サビあたりになると聖子さんの顔から退いてあまり口元を写さないようにしていました・・・。

個人的に、今年の紅白では是非ともこの曲を歌って欲しいと思っています
曲が素晴らしいということもありますが、世間に対して今でも聖子さんが現在進行形のアーティストであるというアピールになる絶好の機会だと思うからです。

この曲を紅白で歌うことは現在の聖子さんにとってかなりのチャレンジだと思うのですが、それだけにテレビ録画というリスクの少ないところで(失敗しても撮り直しできるわけですから・・・)生歌にチャレンジして欲しかったと思います。
まして、歌の後の自身のインタビューで『チャレンジできることが幸せ』みたいなことを言っていただけにリップシンクはそれとは矛盾してるのでは?と突っ込んだ聖子ファンは私だけではなかったはず・・・。

惑星になりたい』での中田ヤスタカとのコラボも取り上げられていましたが、去年の曲なので今更感が半端なかったですね。
テープに合わせての歌(パフォーマンス)も披露しましたが、当然こちらもリップシンク。
こちらは歌が歌なので、仕方ないかなとも思います。
聖子さんの振り付け可愛かったし(笑)。

順番が前後しますが、番組冒頭のメドレー(『風は秋色』~『野ばらのエチュード』~『風立ちぬ』)も、あまり合っていないスローバージョンにアレンジされた『風は秋色』が短すぎてイマイチ消化不良という感じでした。
ただ、こちらのメドレーはしっかり生歌で、安定した歌を聴かせてくれたので良かったと思います。
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テンプレ作った人:おみそ
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マサヤ
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男性
趣味:
フランス映画、ジャズ
自己紹介:
フランスの映画監督ジャン=ピエール・メルヴィル監督作品のファンサイト附属のブログです。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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