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マルセル・カルネ監督の『霧の波止場』を国内盤DVDで観た感想です。

image71.jpgLE QUAI DES BRUMES』 (38年)
監督:マルセル・カルネ
脚本:ジャック・プレヴェール
音楽:モーリス・ジョーベール
出演:ジャン・ギャバン、ミシェル・モルガン、ミシェル・シモン、ロベール・ル・ヴィギャン、ピエール・ブラッスール、レイモン・エイムス、エドゥアール・デルモン


監督マルセル・カルネ、脚本ジャック・プレヴェールによる、いわゆる“カルネ=プレヴェール”による名品です。
もともと大好きな作品なのですが、再見して改めて堪能しました。

いかにも往年のフランス映画らしいフランス映画で、我々がこの時代のフランス映画というもの(あくまでもイメージですが)に期待するものを全て見せてくれる映画といってよいかもしれません。
冒頭から、男同士のケンカと仲直りという展開なのですが、その仲直りの仕方からして、いかにもフランス映画的なのです。

そして、港町ルアーヴルの霧の描写、そして、そこに佇むパナマ亭の描写が素晴らしい。
もうこれだけで我々はこの映画の世界に引きずり込まれます。
いわゆるリアリズムとは対照的な描写なのですが、むしろ、これでこそ映画という思いがします。

キャストも皆素晴らしい。
とりわけ、“レインコートにベレー帽”という見事なファッションで登場する、ミシェル・モルガンの魅力は唯一無二。
彼女の出演作の中でも、他の作品でも決して味わえない特別な魅力があると思います。
ジャン・ギャバンの良さも今さら言うまでもなく、ミシェル・シモンピエール・ブラッスールなど往年の名優たちの演技も見事です。

そして、モーリス・ジョーベールのドラマティックな音楽が映画を大いに盛り上げています。
この作品の映像は、5年くらい前に購入した『Office YK Pictures』なる少々怪しげなレーベルのDVDで観ているのですが、これが意外と画質が良いんですよね。(1000円くらいで購入しました)
最近ではジュネス企画からも国内盤DVDが出ているようですが、買い直そうという気にはなりません。

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フランス映画の黄金コンビ
久しぶりに『天井桟敷の人々』と『霧の波止場』拝見しましたが、やはり本当に素晴らしいですね。個々の俳優の存在感と演技力、詩的な台詞の数々、観てて思わず、素晴らしい…と唸ってしまいました。詩人でもあるジャック・プレヴェールの台詞はいかにもフランス的で本当に素晴らしいですよね。
マルセル・カルネとジャック・プレヴェールの共同作品は『ジェニイの家』『霧の波止場』『悪魔が夜来る』『天井桟敷の人々』4作品だけのようですが、正にフランス映画を代表するこの黄金コンビでもっと作品を残して頂きたかったです。

しかしいつ観てもジャン・ギャバンは画面に出ているだけで、安心感と言うか画になる存在感の俳優さんで、日本映画で言うと志村喬や三船敏郎みたいな存在感でしょうか…。
そしてピエール・ブラッスール凄く好きですね、あの圧倒的な演技力は凄いの一言です。
ピエール・ブラッスールが主演と言うことで『顔のない眼』(1960)も拝見したのですが、『天井桟敷の人々』から15年後なので、あまりに体型が変化していて、画面を観て一見ピエール・ブラッスールだとは分かりませんでしたが、アリダ・ヴァリも出ておりモノクロの映像で雰囲気のある素晴らしい作品でした。

66 2009/03/25_Wed_11:02:54 編集
ピエール・ブラッスール
66さん
『天井桟敷の人々』と『霧の波止場』ご覧になったのですね。
私も『天井桟敷の人々』はしばらく観直していませんので、最近凄く観たいんですよね…DVD持ってますし。
でも、できれば通して観たいので、なかなか観る時間が取れない状態です。

マルセル・カルネとジャック・プレヴェールの共同作品は上記2作しか観ていませんので、他の2作も機会があれば観たいと思います。

ピエール・ブラッスール、私も好きです。
とりわけ『天井桟敷の人々』は最高でしたね。
昨年、主演作であるルネ・クレール監督の『リラの門』(57)観ましたが、やはり体型が変わっていて本人だとは分からないくらいでした。
しかし、演技は素晴らしかったです。
ご指摘の『顔のない眼』は未見ですが、これも観てみたいです。
マサヤ@管理人 URL 2009/03/25_Wed_23:41:49 編集
ミシェル
私は『霧の波止場』を見ました。私は個人的に女優さんファンでこの作品でのインパクトはミシェルのやはり鋭い目です。演技力も上手で、存在感がすごいなと思いました。凄いと思ったら、可愛い所も出てくるのでミシェルファンには見てほしいです。
礼音 2009/04/02_Thu_22:41:11 編集
ミシェル・モルガン
礼音さん
コメントありがとうございます。
おっしゃる通り、この作品のミシェル・モルガンの眼差しは素晴らしいですね。
こんなに目のキレイな女優さんも珍しいと思います。
マサヤ@管理人 URL 2009/04/04_Sat_00:35:40 編集
“プレヴェール/カルネ作品"
色々よく調べたところ“プレヴェール/カルネ"による作品は、①『ジェニイの家』(1936年、プレヴェールは台詞のみ)、②『おかしなドラマ』(1937年、日本未公開)、③『霧の波止場』(1938年)、④『日は昇る』(1939年、日本未公開)、⑤『悪魔が夜来る』(1942年)、⑥『天井桟敷の人々』(1944年)、⑦『夜の門』(1946年、日本未公開)、そしてもう1本、プレヴェールの名前がクレジットタイトルにないものの、⑧『港のマリー』(1949年)も“プレヴェール/カルネ作品"と知られているようで、合計8本の映画が製作されたみたいですね。
またプレヴェールは、撮影現場にもつきっきりで、俳優の口調や口跡に合わせて台詞を書き変えたり、俳優が最もうまく喋られるように台詞を手直しすることが多かったそうです。

是非とも日本未公開の作品も観てみたいですし、日本公開された作品でも、まだDVD化されていないものもあるので、紀伊国屋書店さん辺りから、フランス映画史の黄金コンビ“プレヴェール/カルネ"の全作品収録のDVDボックスセットなんかを出して頂けたら本当に嬉しい限りなんですけどね。
他のメーカーさんからは、あまり期待出来ないので…。

66 2009/04/17_Fri_11:22:30 編集
カルネ&プレヴェール
66さん
カルネ&プレヴェール作品の概要を説明していただきましてありがとうございます。
日本未公開の作品はDVD発売等、ホントなんとかしていただきたいですね。
私も紀伊国屋書店に期待です。
『港のマリー』は今度国内盤DVDが出ますが、ジュネス企画なんですよね…。
マサヤ URL 2009/04/18_Sat_22:34:32 編集
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趣味:
フランス映画、ジャズ
自己紹介:
フランスの映画監督ジャン=ピエール・メルヴィル監督作品のファンサイト附属のブログです。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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