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マルセル・カルネ監督の『マンハッタンの哀愁』(65年)を再見。

メルヴィル監督にも因縁のあるこの映画については、以前2度記事を書いているので、今回が3回目の記事となる。
自分でもこの映画が本当に好きなのだなあと改めて思う。
以前書いた記事1)(以前書いた記事2

内容はなんてことはなくて、夜のマンハッタンでふとしたきっかけで知り合った男女が、酒を飲んでタバコを吸って語り合って愛し合うというものである。
もちろん、それだけではなく、それなりのストーリー展開があるのだが、ざっと観た印象としてはそんな感じである。
いかにもといったドラマティックな展開もないので、つまらない人にはつまらない映画なのだろうと思う。

しかし、私はとにかくこの映画が大好きだ
バーで男女が酒を飲みながら語り合うところなど、アラン・レネ監督の『二十四時間の情事』にも重なる雰囲気があるが、全体として何とも言えない大人の風情があり、味わい深いのである。

何度観てもアニー・ジラルドが素晴らしい。
2011年に亡くなった彼女は、70年代のフランスで誰よりも人気のあった女優だったというが(カトリーヌ・ドヌーヴロミー・シュナイダーより人気があったという)、この映画を観るとそれも分かる気がする。
彼女の代表作としてはヴィスコンティ監督の『若者のすべて』(60年)ということになるのだろうが、その他の彼女の出演作が日本でほとんどDVD化されていないのは残念としか言いようがない。

相手役のモーリス・ロネもまるで彼自身のような役柄を全く隙のない演技で演じている。
ルイ・マル監督の『鬼火』(63年)もそうだったが、孤独な影を湛えた男性を演じるとこの人は絶品である。
全編を彩るマル・ウォルドロンのジャズ(オール・アローン)もやはり良いものである。

それにしても、こういった映画をサラッと(?)撮ってしまうマルセル・カルネ監督の底力は凄い。
さすがにあの『天井桟敷の人々』(45年)の監督である。

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趣味:
フランス映画、ジャズ
自己紹介:
フランスの映画監督ジャン=ピエール・メルヴィル監督作品のファンサイト附属のブログです。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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