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フィリップ・ラブロ監督の『潮騒』を国内盤DVDで観た感想。
『LE HASARD ET LA VIOLENCE』(72年)
監督:フィリップ・ラブロ
脚本:フィリップ・ラブロ、ジャック・ランツマン
撮影:アンドレ・ドマージュ
音楽:ミシェル・コロンビエ
出演:イヴ・モンタン、キャサリン・ロス、カトリーヌ・アレグレ
初見。
原題は『偶然と暴力』。
犯罪学者?役のイヴ・モンタンが、過去に自費出版したという本のタイトルという設定で、邦題のような甘い響きのものではない。
いかにも70年代のフランス映画といった感じの映画で、全体的に低体温、静かな展開、しかもプロットの作り込みが浅いので、中途半端な印象は否めず、人によってはつまらなく感じられるかもしれない。
主演二人のラヴシーンやキャサリン・ロスのヌードシーンが公開時に話題となった映画のようだが、今観るとそれは些細な部分にしか過ぎないだろう。
キャスティングの魅力と、フランスの港町の美しい風景に多くを負っている映画ではあるが、個人的にはけっこう好きな映画かもしれない。
イヴ・モンタン、キャサリン・ロスというキャスティングは意外なほど相性がいい。
モンタンの渋みのある風貌、演技には全編を通して惹きつけられるし、キャサリン・ロスも想像していたより魅力的だった。
個人的にキャサリン・ロスは美人だか美人でないか分からない女優で、このことはニューシネマの時代の一つの傾向とも思えることがあるが、それでも、初老の男性が恋に落ちてしまう魅力というか華には欠けていない。
この映画での彼女の声も魅力的だったが、これは吹き替えかもしれない。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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