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ベルナルド・ベルトルッチ監督の『1900年』を国内盤DVD(紀伊国屋レーベル)で観た感想。

NOVECENTO』(76年)
監督:ベルナルド・ベルトルッチ
脚本:フランコ・アルカッリ、ジュゼッペ・ベルトルッチ、ベルナルド・ベルトルッチ
撮影:ヴィットリオ・ストラーロ
音楽:エンニオ・モリコーネ
出演:ロバート・デ・ニーロ、ジェラール・ドパルデュー、ドミニク・サンダ、ドナルド・サザーランド、アリダ・ヴァリ、バート・ランカスター、スターリング・ヘイドン、ステファニア・サンドレッリ

 
初見。
5時間を超える超大作、大河ドラマ。
観終わった後、ドヨーンと重苦しい気分が残った。
時間の長さ、というよりも内容的にいろいろな意味できつかった。

ベルトルッチ監督が左翼なのは知っているが、ここまであからさまに赤旗が画面上を躍動する共産主義礼賛映画を見せ付けられると、後の共産主義の悲惨な末路を知っているだけに複雑な気分になった。(もっともイタリアで革命は起きなかったわけだが)
まして私個人は政治思想的には根っからの保守である。
それに私はグロい性描写は苦手だし、惨殺シーンまで登場とくるとどうしてもこれは苦手の部類の映画となってしまう。
ものすごい力作、傑作なのは承知の上でこれは好き嫌いの問題だからしようがない。

キャストについて。
主演のロバート・デ・ニーロは笑顔が可愛いことぐらいしか印象に残らない。
ジェラール・ドパルデューが現在とは全く別人かと思うくらい痩せているのはともかく、この映画の実質的な主役を充分な存在感でもって演じきったのはすばらしい。
ステファニア・サンドレッリも良かった。
ドナルド・サザーランドの悪役ぶりが物凄く、映画後半を引っ張っていっているのは間違いなく彼の存在感だろう。
それにしても、この頃のドミニク・サンダの美しさ、妖しさは尋常でない。

エンニオ・モリコーネの音楽も印象的だったし、ヴィットリオ・ストラーロの撮影はあまりに美しすぎて現実感がないくらいだ。

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フランス映画、ジャズ
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フランスの映画監督ジャン=ピエール・メルヴィル監督作品のファンサイト附属のブログです。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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