[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
アラン・レネ監督の『薔薇のスタビスキー』をレンタルビデオで観た感想です。
『STAVISKY...』(73年)
監督:アラン・レネ
原作:ホルヘ・センプラン
脚本:ホルヘ・センプラン
撮影:サッシャ・ヴィエルニ
音楽:スティーヴン・ソンドハイム
出演:ジャン=ポール・ベルモンド、シャルル・ボワイエ、アニー・デュプレー、フランソワ・ペリエ、ミシェル・ロンズデール、クロード・リッシュ
初見。
1930年代の実話を元にした作品で、アラン・レネが監督するジャン=ポール・ベルモンド主演作品(製作も兼任)というだけで以前から興味津々だった作品ですが、ようやく観ることができました。
内容は分かりにくいです。
稀代の詐欺師だったというスタビスキーと、その事件の顛末を予め知っていればある程度は違うのかもしれませんが、あるシーンの時期が説明もないまま錯綜する上、トロツキーのフランス亡命のことまでもが絡んできているので混乱します。
意味有り気な登場人物が次々登場し、意味があるのかないのか分からないままになってしまうこともしばしば。
これがアラン・レネ監督の意図なのでしょうか。
この作品は、ジャン=ポール・ベルモンドが製作も兼ねているだけあって、ベルモンドの素晴らしい演技が観られる作品です。
それだけに、普段とはちょっと違ったベルモンドの表情が見られる作品でもあります。
ただ、ベルモンド本人の演技や存在感は魅力的なのですが、そのキャラクターがこの役柄に本当に合っていたか否かは少々疑問。
シャルル・ボワイエが特別出演しています。
それも少し顔を出すだけの出演でなく、ほぼ全篇に登場しているのが嬉しい。
あと、フランソワ・ペリエが出演していますが、渋かったですね。
大好きです。
メルヴィルの『いぬ』(62年)でも刑事役を演じベルモンドと共演していたマルセル・キュヴリエが警視役で出ています。
結構重要な役どころ。
映画の印象としては、あまり意味のないシーンと、すごく面白いシーンが混ざり合っている感じでした。
決して面白くない作品ではないので、できればキレイな映像でもう一度観直してみたい作品です。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
リンク、コメント、TB等はご自由にどうぞ。