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ジャック・ドゥミ監督の『シェルブールの雨傘』を国内盤DVD(ハピネット)で観た感想。
『LES PARAPLUIES DE CHERBOURG』(63年)
監督・脚本・歌詞:ジャック・ドゥミ
撮影:ジャン・ラビエ
作詞:ノーマン・ギンベル
音楽:ミシェル・ルグラン
出演:カトリーヌ・ドヌーヴ、ニーノ・カステルヌオーヴォ、マルク・ミシェル、エレン・ファルナー、アンヌ・ヴェルノン
再見。
前回観た時はつまらなく感じたが、今回観直してみて180度評価が変わった。
これは素晴らしい。
まごうことなき大傑作。
前回感じたつまらなさは何だったのだろう。
人間の感覚などホントに当てにならない…。
内容は典型的なメロドラマだが、無駄のないストーリー展開によって見事なまでに人生が描かれている。
ミュージカル、しかも台詞がすべて歌となっているがゆえの不自然さは今回全く気にならなかった。
なんといっても全篇を素晴らしい音楽で彩ったミシェル・ルグランの功績が大きいが、セットや衣装の強烈なまでの色彩感覚もまことに魅力的である。
ジュヌヴィエーヴ役のカトリーヌ・ドヌーヴは撮影時20歳そこそこであり、その姿はさすがに初々しいが、不思議と年齢を経てからの方が綺麗に見える。
また、母親役のアンヌ・ヴェルノンがとてもいい。
宝石商のローラン・カサール役を演じたマルク・ミシェルはジャック・ベッケル監督『穴』(60)でガスパールを演じた俳優である。
最後にジュヌヴィエーヴを裏切りそうでソワソワした(笑)。
同じジャック・ドゥミ監督の『ローラ』(60年)にも出ているらしいので、こちらも早く観なくては…。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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