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デヴィッド・リンチ監督の『ロスト・ハイウェイ』を国内盤ブルーレイで観た感想。

LOST HIGHWAY』(97年)
監督:デヴィッド・リンチ
脚本:デヴィッド・リンチ、バリー・ギフォード
撮影:ピーター・デミング
音楽:アンジェロ・バダラメンティ
出演:ビル・プルマン、パトリシア・アークエット、バルサザール・ゲティ、ロバート・ブレイク、ロバート・ロジア、ゲイリー・ビューシイ

再見。
なんともリンチらしい気味の悪い映画だが、観る者を惹きつける魅力が半端ない。
“ホラー・ノワール”とでも形容したい暗闇の不気味さはリンチ作品中でも出色であり、全体の出来としても後年の大傑作『マルホランド・ドライブ』に劣らぬ作品であることは確かだろう。
ロバート・アルドリッチ監督の『キッスで殺せ』(55)の影響の大きさも無視できない映画である。

この映画の功労者はミステリー・マンを演じたロバート・ブレイク、すぐ切れるマフィアを演じたロバート・ロジアの二人ではないか。
二人ともこの映画の異常性を見事に体現している。
もちろん、パトリシア・アークエットの妖艶さ、エロさもたまらない。

また、長年リンチ作品の音楽を担当したアンジェロ・バダラメンティの音楽が印象的。
たとえ音が鳴っているだけでも素晴らしいのだ。
私自身、リンチ自身が音楽を担当した最新作『インランド・エンパイア』を観て、バダラメンティの偉大さを実感した。

ブルーレイの画質も当然のことながら良い。

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マサヤ
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趣味:
フランス映画、ジャズ
自己紹介:
フランスの映画監督ジャン=ピエール・メルヴィル監督作品のファンサイト附属のブログです。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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