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確か10年くらい前に次期刊行予定といった形で一度発売が告知されたことがあったが、それっきり。
それが先日「フレンチ・ポップ」というタイトル(佐藤 篁之氏監修)でようやく発売になった。
本屋でパラパラめくった感じでは、いわゆる大物以外の知られざるアーティストも数多く取り上げられ、時代的にも満遍なくフレンチ・ポップ全般に目の行き届いた内容という印象である。
少々値は張るが、CDショップでもフレンチ・ポップスの取り扱いの少ない昨今、貴重な本であることに違いはない。
タイトルは『Ca Se Traverse Et C'est Beau』。
すでに85歳となったグレコの奇跡的ともいえる新作です。
歌手シャルロット・ゲンズブールの新譜『ステージ・ウィスパー~スペシャル・エディション~(限定盤/2CD+DVD)』 が国内盤でも発売になりました。
内容は2010年にベック・プロデュースの元で発表された最新作『IRM』の未発表音源と、それに伴うヨーロッパ・ツアーを収録したライヴ音源、そして、そのライヴ映像を収録したDVDとなっています。
未発表音源&ライヴ音源をディスク1枚に収録した通常盤も同時に発売されましたが、やはり彼女のライヴを映像で楽しめるDVD(17曲入り!)が付いているスペシャル・エディションの方が気になります。
なんでも、このDVDが付いてくるのは国内盤だけとか・・・その分高くなりますが・・・。
一昨年秋の来日公演の興奮が記憶にも新しいシャルロットですが(その時書いたライヴレポ)、どちらにせよ、それをこういったメディアを通して追体験できるのはとても楽しみです。
6月17日Bunkamuraオーチャードホールで行われたジュリエット・グレコの来日公演(コンサート)に行く。
ほぼ開演時間の19時きっかりに二人の伴奏者の演奏が始まると、舞台中央の奥から黒ずくめ姿のジュリエット・グレコがのそのそ歩いて登場。
バックはアコーデオンとピアノだけというシンプルなもの。
約90分に渡るコンサートは、ひたすらグレコのパフォーマンスを味わうのみだった。
やはり、グレコの歌は感動的だった。
歌というよりも語り、つぶやきのような面も感じられるが、まさに魂を込めた歌の数々に圧倒されたといってよい。
歌詞の日本語字幕スーパーがステージの左右に出ていたので、歌の内容を理解するのに大変助かった。
あれがなかったら、ここまで感動しなかっただろう。
声はどうしても若い頃の録音に比べれば低くなり、くぐもっている印象は否めない。
もともと声量や圧倒的な歌唱力を売りにしてきた歌手ではないから(だからこそグレコの歌はCDで聴いていて疲れないが)、それほど気にならないが、なんといっても御年84歳である。
こうしてステージで歌っているだけでもありがたいというのが本音だ。
それどころか、コンサートが進むに連れ、声量がどんどん増してきたのには驚いた。
90分のステージを休憩なし、立ちっぱなしで歌いきるというのは並大抵の体力ではなかろう。(さすがに歩くと足腰が辛そうだったが)
昔の曲は思ったより少なかったという印象。
2007年発表のアルバム『シャンソンの時』から結構演奏されたようだ。
また、それらの曲が実にいいのである。
代表曲の一つ『パリの空の下』は歌われたが、始まる前に曲順を間違えるという軽いアクシデントがあった。
ちなみに、パンフレットには演奏予定曲が出ていたが、ほぼその通りだったようだ。
なぜか『枯葉』も歌われなかったが、“伝説の”グレコの生歌に触れられたということもあり、個人的な感想としては大変満足度の高いコンサートだった。
(ヨーガクプラスへのリンク)
6月17日(金) 19:00開演 東京 Bunkamura オーチャードホール
6月19日(日) 15:00開演 大阪 シアター・ドラマシティ
私も急いで東京公演のチケットを購入しました。
グレコのコンサートにはこれまでチャンスはありながらもタイミングが合わず機会を逃していましたが、今回こそは実現しそうです。
楽しみで仕方ありません!
まだ買っていませんが、パラパラ見た感じでは、そうとう見応えのある写真集です。
ゲンズブールといえば、『ゲンズブールと女たち』という伝記映画(監督:ジョアン・スファール)が今春日本でも公開されるようです。
先日ミッシェル・ポルナレフのニュース(66歳にして長男誕生!)がヤフーのトップページに出ていて驚いたが、ポルナレフといえば、2007年のライヴDVD『ZE[RE]TOUR 2007 ~愛の凱旋コンサート at パリ・ベルシー~』について書くのをすっかり忘れていた。(昨年10月に視聴済)
このDVDは、2007年にPalais Omnisports de Paris Bercyで行なったライヴDVDと、そのツアー・ドキュメンタリーを収めた特典ディスク付きの2枚組。
ポルナレフの故国フランスでのライヴはなんと34年ぶりだったという。
これを観てまず驚かされるのは彼の人気の想像以上の凄まじさである。
日本でいえば横浜アリーナクラスのバカでかい会場を一杯にしているのも凄いが、幅広い年代のファンがその一挙手一投足に熱狂しまくっている様に圧倒される。
また、2枚目のドキュメンタリーを観ると、パリ、フランスはもとより、ヨーロッパ中で彼がいかに愛されているかがよくわかる。
ベルシーの客席にはジャン=ポール・ベルモンド、アニー・ジラルド、ジャンヌ・モローといった著名人の姿も見られ、いかに彼の復活が大きな事件だったかがわかろうというものだ。
実際、このDVDを観ると、歌がどうとか曲がどうとか言う前に(それらももちろん素晴らしいが)、ポルナレフという人の異常なまでの存在感の大きさというかオーラというかカリスマ性…を痛感せずにはいられない。
皮肉な内容に富んだMCも必見(必聴)である。
それと忘れてはならないのが、バックバンドの信じられないくらいの演奏レベルの高さ。
ヨーロッパ最高峰のミュージシャンを一堂に揃えたかのような、ものすごいバカテク揃いだ。
この種のライヴに場違いとも思えるドラムソロもあるが、会場の雰囲気が全く中だるみしないのだから推して知るべし。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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