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ジャック・ドレー監督の『ボルサリーノ』(70年)を国内盤ブルーレイで観た感想。

この映画を観るのは久しぶりである。
人気絶頂にあった頃のアラン・ドロンジャン=ポール・ベルモンドが共演した唯一の映画だが、ご存知の通り、長らく国内盤DVDは発売されなかった。
昨年ようやく待望のDVDとブルーレイが発売、私もすぐさまブルーレイを購入したのだが、
ブルーレイの画質がアマゾンでボロクソに叩かれていた上、私自身映画から離れていた時期ということもあってこれまで観る機会がなかった。

それに正直言うと、私はこれまで『ボルサリーノ』という映画があまり好きでなかった。
理由は我ながらはっきりしないが、おそらく30年代の雰囲気が好みでなかったのと、あまりにもギャング映画然とした内容に深みを感じなかったせいだろうと思う。
クロード・ボランの音楽もさして魅力的と思わなかった。

ところが今回、それらの点はほとんど気にならなかった。
過去に観ていて免疫があったせいだろうか。

タイトルのボルサリーノとは言うまでもなくイタリアの帽子ブランドの名前だが、さすがにこの映画における登場人物たちのファッションは素晴らしく、とりわけドロン、ベルモンドのスーツ姿のカッコ良さには惚れ惚れとさせられる。
なによりも、全盛期の大スター二人が実に楽しげに同じ画面に収まっている・・・これぞ映画の奇跡であり、映画を観る幸福そのものである。

もちろん、二人はその後パトリス・ルコント監督の『ハーフ・ア・チャンス』(98年)でもう一度共演を果たしている。(過去に書いた『ハーフ・ア・チャンス』の記事
しかし、当然のことながら『ボルサリーノ』と『ハーフ・ア・チャンス』の共演は全く意味合いが異なる。
二人がまだ若く、名実ともに最高のスターであったこの時期に『ボルサリーノ』という映画が作られ、こうして今観る事ができるという事実に我々は感謝するべきだ。
この映画を観ていると素直にそう思わされる。

評判の悪いブルーレイの画質については、確かに失望しないと言ったらウソになるだろう。
しかし、これも予め覚悟していたせいか、想像していたよりはマシに感じた。
それどころか、映画が進むにつれ、気にならなくなっていった。
これも映画の魅力のなせる業か。

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フランスの映画監督ジャン=ピエール・メルヴィル監督作品のファンサイト附属のブログです。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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