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好きなジャズCDということで、アート・ペッパー『ノー・リミット』のご紹介。
1. リタ・サン 2. バラッド・オブ・ザ・サッド・ヤング・メン 3. マイ・ローリー 4. マンボ・デ・ラ・ピンタ 5. ノー・リミット (ボーナス・トラック)
アート・ペッパー(ts,as)ジョージ・ケイブルス(p)トニー・ デュマス(b)カール・バーネット(ds)
1977年3月26日録音 CONTEMPORARY
アート・ペッパーが70年代に復帰した後にコンテンポラリー・レーベルで録音された3部作の最後の作品。
久々に聴き直したら、あまりの良さにビックリ。
それ以来、もう数えきれないほど聴き返している。
オープニングのブルージーな『リタ・サン』もいいが、『バラッド・オブ・ザ・サッド・ヤング・メン』『マイ・ローリー』という2曲のバラード・ナンバーが最高に素晴らしい。
バラードとはいっても、ペッパーの演奏は力強さに溢れ、決して湿っぽくならない。
それにしても、なんという意味深い音の連続だろう。
入魂の、というような言葉は時として陳腐にも響くことがあるが、こういった演奏にこそ相応しい。
ボーナス・トラックの『ノー・リミット』も、どうしてアルバムから外されたのか不思議なほど見事な演奏である。
これだけ聴いていてもこれぞペッパーのベスト・トラックではないかと思ってしまうほど。
ちなみに同年録音の『ヴィレッジ・ヴァンガード』のライヴ盤にも『ノー・リミット』は収録されていたが、胸のすくような快演であった。
やはり、ペッパーは70年代に復帰して以降の演奏が最高だと思う。
綺麗事でない、本当の凄味、心の裏付けを感じる演奏ばかりである。
ダマされたと思って一度聴いてみて欲しい。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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