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久々の日本映画だが、観たのは実は数ヶ月前。
前から当ブログで取り上げようと思いつつ、ずっとそのままになっていた作品。
成瀬巳喜男監督の『女が階段を上る時』(60年)は、銀座のバーで雇われマダムをしている圭子という一人の女性の物語。
監督:成瀬巳喜男
出演:高峰秀子、森雅之、仲代達矢、加東大介
製作・脚本:菊島隆三、撮影:玉井正夫、音楽:黛敏郎
一見、名作然とした作品ではないが、空気感というか雰囲気がたまらなく好きな映画というのがある。
半年くらい前に観たマルセル・カルネ監督の『マンハッタンの哀愁』などもその一つだが、この映画もそう。
これまで観た成瀬巳喜男作品の数はそれほど多いとは言えないが(7~8本といったところか)、個人的にはかなり好みの監督の一人であり、時間が許せば、もっともっとたくさん作品を観たいと思っている。
これまで観た成瀬作品中では、やはり『浮雲』や『流れる』といった作品が個人的にもベスト。
だが、完成度では劣るかもしれないが、好みではこの作品も決して引けをとらない。
昭和30年代の銀座の夜の空気感(?)がなんとも魅力的だし、とにかく主演の高峰秀子が素晴らしい。
亡き夫のために操を守って、男に媚びないというキャラクターはいかにも彼女らしいが、映画全篇で観られる着物姿の美しさ、立ち振る舞いの美しさは正に眼福。
次から次へと当時の日本映画の名優が登場するのも嬉しい。
個人的には占い師役でワンシーンだけ出ていた千石規子がツボなのだが。
玉井正夫の見事なモノクロ映像、ヴィヴラフォーンの響きが印象的な黛敏郎のテーマ音楽も大変魅力的。
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フランスの映画監督ジャン=ピエール・メルヴィル監督作品のファンサイト附属のブログです。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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