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『パリの大泥棒』 『The Thief of Paris』
ルイ・マル監督、アンリ・ドカ撮影、ジャン=ポール・ベルモンド主演による67年の泥棒もの。
市販の国内DVDで観ました。
DVDのパッケージによりますと、ベルモンドが大泥棒を演じる一大冒険活劇、とのことですが、観た印象としましては、アクションものとしても、コメディとしても、さらには恋愛ものとしても、どことなく中途半端な感が否めません。
ベルモンドらしい明るいアクションものを想像していたのですが、むしろかなりシリアスな印象も強い。
それに、音楽がほとんどないせいでしょうか、どことなく映画が暗く感じてしまいます。
特に何か凄い盗みのシーンがあるわけでもないし、ラストもなんとも盛り上がりに欠けます。
それに、映画のテンポもあまり良いとは言えず…期待が大きかっただけに、残念ながら、期待外れの印象が強い映画です。
俳優としてのベルモンドの魅力と、豪華な女優陣の顔ぶれはさすがに楽しめましたが、女優の使い方もどことなく勿体無い気がしました。
個人的には、フランソワーズ・ファビアンとベルモンドの絡みがもっと観たかったなぁ。
ジュヌヴィエーヴ・ビジョルドはちょっと子供っぽく見える。
中では、マリー・デュボワが色気もあり、好演。
好きな俳優シャルル・デネが出ているものの、なにせ出演シーンが短すぎる。
短いといえば、ベルナデット・ラフォンも。
キャスティングも良く、アンリ・ドカの撮影も美しいだけに、ちょっと勿体無い映画です。
出演:ジャン・ポール・ベルモンド、ジュヌヴィエーヴ・ビジョルド、マリー・デュボワ、フランソワーズ・ファビアン、ベルナデット・ラフォン、マルレーヌ・ジョベール、シャルル・デネ
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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