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成瀬巳喜男監督の『乱れ雲』を国内盤DVDで観た感想。
『乱れ雲』(67年)
監督:成瀬巳喜男
脚本:山田信夫
撮影:逢沢譲
音楽:武満徹
出演:司葉子、加山雄三、森光子、加東大介、草笛光子、浜美枝
初見。
成瀬巳喜男監督の遺作であり、王道ともいえる大人のメロドラマ。
夫を交通事故で亡くした妻、そして、その事故の当事者であった男…その二人の恋愛劇だから、内容は重苦しい。
後半の舞台が十和田湖畔の旅館に移ってから更に重苦しさ(息苦しさ?)が増す。
ストーリー展開はせかせかしているが(特に前半)、二人の男女の感情の移ろいは丁寧に見せているのが成瀬監督らしい。
キャストもいい。
ヒロイン由美子を演じた司葉子の楚々とした色気、品のある容姿が美しい。
とりわけ目の演技が印象的であり、後半は特に見応えがある。
相手役の加山雄三も劣らぬ好演である。
司葉子の義理の姉役で森光子が出演しているが、どうしても現在の姿が浮かんでしまい、落ち着いてみられなかった。
その愛人役、加東大介は為所が少なめで、この人の持ち味を十分に発揮できているとは言い難いが、この人以外にはちょっと考えられない役柄ではある。
あの二人のエピソードは息抜きとして必要なんだろうけど(それ以前の杉村春子の役割?)、なんとなく居心地悪かった。
武満徹の音楽が情感に溢れていて素晴らしい。
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フランスの映画監督ジャン=ピエール・メルヴィル監督作品のファンサイト附属のブログです。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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