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最近は音楽といえばジャズを聴くのがほとんどなので、ロックを聴く機会もぐっと少なくなってしまいました。
よって、この10年くらい私の好きなロックアルバムはほとんど変わっていません。
ですから、これまでいろいろなところに書いたことの繰り返しになります。
トシのせいか、どうしても保守的なセレクションになってしまいますが、心の正直には逆らえません(笑)。
どれも、アルバム名を書いただけで、内容がすっと脳裏に浮かぶものばかり。
ほとんど内容を暗記しているといっていいかもしれません。
ただし、ハードロック、へヴィ・メタル系は除いています。
あちらは愛し方がまた別なので同列には並べられない…私にとってはそんな気分なので…。
というわけでベスト11枚(順不同)。
●ピンク・フロイド『狂気』(73)
●ザ・フー『ロック・オペラ“トミー”』(69)
●ザ・フー『四重人格』(73)
●ヴァン・モリソン『ヴィードン・フリース』(74)
●ボブ・ディラン『血の轍』(75)
●ボブ・ディラン『激しい雨』(76)
●ザ・ローリング・ストーンズ『スティル・ライフ』(82)
●ザ・バンド『南十字星』(75)
●ジェフ・バックリィ『グレース』(94)
●ザ・キンクス『不良少年のメロディ~愛の鞭への傾向と対策』(75)
●ヴァン・モリソン『ムーンダンス』(70)
以下、その選考理由。
●ピンク・フロイド『狂気』…もし一枚だけといったらこれになるかもしれない。
これまで一体何度聴いたことか。
しかし、全く飽きることがないし、音も内容も古くならない。
ロックを超えた芸術作品といいたい。
●ザ・フー『ロック・オペラ“トミー”』…ちゃんと聴く前はロックオペラなんて陳腐なものだと思っていた。
その意味で、聴いてこれほど考えが変わったアルバムというのも珍しい。
楽曲の良さ、充実ぶりはもちろんのこと、このアルバムの音がとても好きだ。
キース・ムーンのドラムにはなんともいえない色気がある。
●ザ・フー『四重人格』…あの『フーズ・ネクスト』より、そして、もしかしたら『トミー』よりもこっちの方が好きかもしれない。
冒頭の波の音から感動的であり、それはラストの『愛の支配』で頂点に達する。
タイトルのせいもあるかもしれないが、あまりにも日本では過小評価されすぎ。
ちなみにザ・フーでは『ア・クイック・ワン』や『ザ・フー・バイ・ナンバーズ』もタマラナク好きだ。
●ヴァン・モリソン『ヴィードン・フリース』…これはまたなんとも地味な内容のアルバムだが、内容の素晴らしさ、凄さはなんとも表現のしようがない。
その意味で、ディランの『血の轍』に並ぶ(超える?)アルバムはこれだけのような気がする。
これを聴いて、ヴァン・モリソンは私の中でディランと並ぶ存在になった。
●ボブ・ディラン『血の轍』…いくらディランが偉大だからといって、60年代の諸作だけでは私の心をここまで捉えていなかっただろう。
やはり、『血の轍』があったから私にとってもディランは特別な存在になった。
世の中でディランの最高傑作に挙げられることが多いのも至極当然。
●ボブ・ディラン『激しい雨』…『偉大なる復活』と大いに迷うが、ライヴではやはりこれにトドメを刺す。
なぜかいまだにリマスター、リイシューされていないのは音楽界の一大損失。
最高のディランが記録されたアルバムは間違いなくコレなのだから。
●ザ・ローリング・ストーンズ『スティル・ライフ』…ストーンズのスタジオ盤なら確かに70年前後のあの4枚(あえて省略)に尽きる。
しかし私は彼らのライヴが好きだし、その意味で、初めて聴いた時、感動のあまり体が震えた(本当です!)『ラヴ・ユー・ライヴ』も捨てがたい。
が、彼らが好きになり始めた当時一番よく聴いたこれを今は挙げたい。
ミック・ジャガーのヴォーカルの魅力を骨の髄まで教えてくれた意味も大きい。
●ザ・バンド『南十字星』…ザ・バンドのアルバムは『ステージ・フライト』、『カフーツ』等、一般に評価が高くないものまで含めてどれも同じくらい好きだ。
しかし、これは中でも別格。
中でも『浮浪者のたまり場』…今さらだが、リチャード・マニュエルはなんという素晴らしいヴォーカリストだったのだろう。
●ジェフ・バックリィ『グレース』…80年代以降でエントリーしたアルバムはこれだけ。
それだけでもいかに私がこのアルバムを評価しているかがわかっていただけると思うが、実際それだけの内容を誇るアルバム。
ジェフ・バックリィはこの一枚だけでロックの偉人たちに肩を並べた。
●ザ・キンクス『不良少年のメロディ』…キンクスのアルバムからこれだけを選んだのは少々乱暴かもしれない。
確かにこれより優れたキンクスのアルバムなら他に何枚も挙げられるが、一番好きなアルバムといったらやっぱりこれになる。
それにしても、このアルバムのことを考えると、キンクスのアルバムを久々に浴びるように聴きたくなってしまうのだから困る。
●ヴァン・モリソン『ムーンダンス』…本当はキリの良いところで10枚で収めようとしたら、私の心の中でこのアルバムがどうしても引き下がらなくなったので入れざるを得なくなった(笑)。
ヴァン・モリソンの魅力をダイレクトに伝えてくれたアルバムとして決して忘れることのできないアルバムであり、特に前半の流れは完璧。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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