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このところ、紀伊国屋書店から発売されているDVD(クリティカル・エディション)でサイレント映画の名作数本を観ました。
例によって、気の利いた感想は書けませんが、簡単なメモを残したいと思います。
(基本的にネタバレはありません)
まず最初に観たのが『サンライズ』。
F・W・ムルナウというドイツ人監督がハリウッドで撮った作品とのことです。
DVDのパッケージに「世界一美しい映画」というトリュフォーの言葉が印刷されております。
いくらなんでもそれは言い過ぎでは?名作ってことでの過大評価では?と漠然と感じつつ観始めましたが、観た後の感想では、トリュフォーの言葉も当たらずも遠からず。
決して嘘ではないと思いました。
もうこれだけでこの映画がどれほど魅力的な映画かは多少は想像いただけると思うのですが、なにはともあれ、ストーリーが分かりやすいので親しみ易く、「難しい」「観にくい」「暗い」「とにかく古い」といったサイレント映画に対する偏見を(私だけかもしれませんが)捨てさせてくれただけでも大収穫です。
撮影技術も想像以上に高いようで、嵐のシーンの映像表現とかなかなか凄くて、とてもこの時代のものとは思えないほど。
それと、ジョージ・オブライエン、ジャネット・ゲイナーという主演の夫婦役の二人もビジュアル面でもさほど古さを感じさせず、良かったです。
ちなみに、奥さん役のジャネット・ゲイナーは第一回アカデミー賞主演女優賞を受賞した人だとか。(複数作で受賞とのこと)
紀伊国屋から出ているDVDは値段が高いのが玉に瑕ですが、特にこのクリティカル・エディションはホントに手間のかかっている品質の高いものが多いようです。
特に古い映画ほど、他盤との画質の違いは大きいですから、この作品のDVDなども、持っていれば一生モノだと思います。
そういう意味ではこのレーベルの価格は(今の価格で維持している限りは)決して高くないのでは?と思い始めています。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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