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フランソワ・トリュフォー監督の作品紹介の続きですが、今回は 『私のように美しい娘』。
『UNE BELLE FILLE COMME MOI』 (72年)
監督:フランソワ・トリュフォー
脚本:ジャン=ルー・ダバディ、フランソワ・トリュフォー
撮影:ピエール=ウィリアム・グレン
音楽:ジュルジュ・ドルリュー
出演:ベルナデット・ラフォン(カミーユ・ブレス)、アンドレ・デュソリエ(社会学者スタニスラス・プレヴィン)、シャルル・デネ(害虫駆除人アルチュール)、クロード・ブラッスール(弁護士ミュレーヌ)
98分、カラー
トリュフォー作品の中でも特にコメディ方向に弾けた作品で、下品と言ってよいほどの下ネタ満載の映画。
ちょっとトリュフォー作品とは思えないほどの内容ですが、映画そのものは面白いとしか言いようがありません!
とにかく、ヒロインのベルナデット・ラフォンの奔放な魅力に尽きる作品です。
トリュフォーの処女作「『あこがれ』で全くセリフのなかった彼女がここではしゃべる、しゃべる…。
ヌーヴェルヴァーグの“ニンフ”とまで言われた彼女ですから、こちらの方がニンにあることは間違いありませんが、それにしても彼女のコメディの才能がここでは最大限に発揮され、その素晴らしい弾けっぷりに脱帽です。
見るからに真面目そうな社会学者が犯罪者の女性(ラフォン)を取材するという設定も面白く、学者が次第に彼女に惹かれていく様が面白おかしく描かれています。
後に『恋愛日記』に主演するシャルル・デネも、害虫駆除の仕事をしているという設定が彼のキャラクターにピッタリで、その身振り手振りがなんとも可笑しい怪演ぶり。
ベルナデット・ラフォンの歌のシーンも最高に笑えますし、登場人物が皆まともでないという、ちょっと(かなり?)イカレた映画です。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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