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5月に『賭博師ボブ』の国内盤DVDの発売が決定しているジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント(ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパンから改称、以下略称:ユニバーサル)ですが、6月発売の『ユニバーサル・セレクション1,500円 2009 WAVE 5』のラインアップが発表されました。
(リンク)
結論からいうと、メルヴィル作品のDVD化は残念ながら今回はナシ!なのですが、アンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督の『密告』、ジャン・コクトー監督の『オルフェの遺言』、ジャン・シャポー監督、アラン・ドロン主演の『燃えつきた納屋』など、フランス映画の注目すべき作品のDVDが発売されます。
クルーゾー監督の『密告』は昨年ジュネス企画からも国内盤DVDが発売となりましたが、実績から言っても、今度のユニバーサル盤の方が画質が良いことは間違いないでしょうし、価格も遥かに安価。
ジャケもいい感じです。
ジャン・コクトー監督の『オルフェの遺言』は待望の国内盤再DVD化。
前回は東北新社から国内盤DVDが発売されていましたが、長らく廃盤、例によってプレミアが付いていました。
私もおいそれとは手が出なかっただけに、今度の廉価盤発売は嬉しいですね。
ジャン・シャポー監督、アラン・ドロン主演の『燃えつきた納屋』は今回が国内盤初DVD化。
このところ、ユニバーサルはドロン作品を必ずと言ってよいほどラインアップに加えています。
恐らくは、リクエストも多く、また固定ファンの多いドロン作品はある程度の売り上げが見込めるのでしょう。
私はこの作品は未見ですが、シモーヌ・シニョレとの共演に興味を惹かれます。
ドロン作品の常連ポール・クローシェの名前もあります。
購入した「燃えつきた納屋」のDVDが届き、早速、鑑賞したんですが、以前鑑賞したときよりもずっと、作品のすばらしさに気づかされています。
ドロンが、愛する家族が存在しているエリート役人の役、あのような検察側の人間を演じることは珍しいと思います。
恐らく、マルコヴィッチ事件に関わる当局への不審感も、ドロンの訴えたかったことのひとつなのでしょうね。
また、シモーヌ・シニョレは、ジャンヌ・モローとともドロンが最も敬愛する女優だったようですが、その彼女を主役に据えて、しかも、ヌーヴェル・ヴァーグ左岸派のサッシャ・ヴィエルニーのカメラで、一連のヴィスコンティ作品の「家族の崩壊のテーマ」に通じる作品を撮ったことに、いろいろと考えさせられているところです。
確かヴィスコンティの死から、それほど経っていなかった頃の作品だったと思います。ドロンの愁傷も強く察した作品で、不思議な感動のある作品でした(そういえば、メルヴィルの死もこの直前だったでしょうか?)。
では、また。
『燃えつきた納屋』のDVD買われたのですね。
私はまだですが、この作品は未見なので観るのが楽しみです。
http://www.imdb.com/title/tt0070133/
によると、この映画のフランス本国での公開は1973年5月30日、メルヴィルの死はこの年の8月2日です。
ちなみに、『家族の肖像』のイタリア本国での公開は1974年12月10日、ヴィスコンティの死は1976年3月17日です。
つまり、『燃えつきた納屋』は『家族の肖像』より早く撮られた映画のようですね。
メルヴィルを始め、往年のフランス映画やアメリカのフィルム・ノワールのほか、JAZZ、松田聖子など好きな音楽についても綴っています。
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